医薬品卸のMS時代に最も大変だった休日当番エピソードを紹介します!

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

この記事を書いているのは2020年の5月3日ですが、MRやMSの皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?

このブログ内で何度も記事化してきましたが、MRとMSの休暇事情は大きく異なります。

MRとMSとの違い②【休みやすさ編】

3月におけるMRとMSの有給休暇事情

MRの待遇面における最大の魅力!?大型連休を満喫できるのはデカい!

こういったタイミングで私はしばしばMS時代の休日当番のことを思い出します。

GWの殆どが休日当番で潰れたり、

お盆の当番中に脱水症状気味になったり、

大晦日に病院から呼び出されたり。

何かにつけて大型連休では苦労してきた私ですが、その中でも最も苦しかったと思うエピソードを紹介します。




GW中の地獄の1日


これは私がMSとして働き出して2年目の出来事です。

GW中の5月3日、つまり憲法記念日の朝6:00に家を出て、帰宅したのは21:00頃でした。

長時間労働そのものよりも、イレギュラー的に発生する注文の方がしんどかった記憶があります。

この日、なし崩し的に営業所の休日当番を引き受けた(押し付けられた)私は最大のピンチを迎えていました。

当時、私がいた営業所では休日の配送当番は1人で回すというルールがありました。

そのため、電話受注・薬の出庫・梱包・伝票作成・車の運転(移動)・取引先での納品など、全てを1人で行う必要があったのです。

この日はまず営業所内で注文分の医薬品を梱包し、続いてクロネコヤマトに寄って他エリアから取り寄せた医薬品を受け取り、それから病院を順々に回りました。

…と、ここまでは良かったのですが、昼くらいから病院からの注文電話が激化してきたのです。

(※営業所外で配送中は休日当番用の携帯電話に注文の電話が転送される仕組みでした。)

営業所管轄の各病院からクレーム混じりの注文が入る入る。


『大至急、○○注を持ってきてくれ!』

『今から1時間以内に○○剤を届けてくれ!』

『何で早く電話に出ないんだよ!こっちは急いでいるんだ!』


そう言われても、こちらの身体は1つだけです。

一度に行える仕事には限界があります。

このときは『随分と偉そうに注文してくる薬剤師ばかりだなぁ』と思ったものです。

(※病院での薬剤発注は基本的に薬剤師が行っているのです。)

患者が大変なのは分かりますが、そんな注文の仕方はちょっと人間どうなの?

医薬品卸のことを無茶振りすれば何でもしてくれると思っているのか?

もうちょっと言い方というモノがあるのでは?

そんなことを考えながら、時間を惜しんで車を運転しながら注文電話に対応するという荒業を行っていました。

今思えば、あのときは交通事故にならずに良かったと心底思います…。

営業所に在庫が無くてクレーム激化


この日はとにかく営業所と病院を行ったり来たりする1日でした。

帰社⇒出庫⇒梱包⇒伝票作成⇒移動⇒納品⇒帰社(以下、繰り返し)…という流れをひたすら繰り返していました。

その合間に電話注文を受けて対応する…といった感じですね。

さて、私が所属していた営業所管轄の病院では、薬剤部が妙に高圧的と言うか、先ほども書いた通り偉そうに電話発注してくる人が多くいました。

そのため、午後になる頃には結構疲れてきていました。

そんな中、ある病院(以下、A病院)から注文された薬剤(以下、注射A)の在庫が無いことが判明。

その旨をA病院に折り返し連絡したところ、先方が激怒。


『何で注射Aを在庫してないの!?』

『お宅と契約になっている薬剤でしょうが!』

『何としても今すぐ注射Aを持ってきてくれ!』


ガチャッ…ツーツーツー。

おいおい、ガチャ切りするなって。

在庫が無いものは無いんだよ。

俺にどうしろってんだ?

私は途方に暮れました。

その薬剤が在庫切れだったのはたまたまなのか、それとも担当のMR(私の先輩)が在庫申請を忘れていたのか、それは定かではありません。

しかし、現実問題として在庫は無いワケだし、自分としては手の打ちようがない。

…で、改めてA病院に電話して謝罪したら余計怒られました。


『だったら他所の病院から注射Aを持ってくれば良いだろう!』

『そんなことも分からないのか!』

『いいから、早く薬を持ってきてくれ!』


ガチャッ…ツーツーツー。

あまりに凄い剣幕だったので、私はしばらく絶句状態になりました。

相当切羽詰まっていたみたいだし、相当ヤバい状況なのか?

そもそも、他所の病院から注射Aを持って来いってどういう意味?

しかし、祝日なので社内システムは殆どストップしており、他の営業所の在庫状況を見れるような状況ではありませんでした。

もう自分1人で対応できるような状況ではない。

そう思った私はやむを得ず上司の携帯電話をコールしました。

上司から責任追及を受けるハメに


正直、GWなのに上司の携帯電話をコールするのは気が引けました。

これ、絶対に面倒くさがられるだろうな…。

そう思いつつ何度かコールしたところ、案の定というか、面倒くさそうな口調で上司が電話に出ました。

そして、簡単な状況ヒアリングがスタート。

そしてここで私にとって心外な出来事が。


『病院側が怒っているのは君の対応が悪いからじゃないの?』

『今すぐ持ってこいって、それ本当なの?』

『納品を遅らせてもらえるような交渉はした?』

『こうなったのは君の責任では?』


すいません、欲しいのは説教じゃなくてアドバイスなんですけど。

そもそも、悪いのは注射Aを在庫してなかった先輩MSや倉庫係なのでは?

…と言いたいのは山々でしたが、何とかそういった言葉を呑み込みました。

今思い出すと、よく我慢したなぁと思います。

その後、上司のアドバイスによって『別の病院から注射Aを一時的に借りて納品する』という対応をすることに決定。

先方に時間的余裕が無さそうだったので、上司経由で他の営業所に掛け合っていたら間に合わないのでは?という風に考えての判断でした。

(上司の本音としては他の営業所に掛け合うこと自体が面倒だっただけかも知れませんが…。)

不本意ですが、クレームを入れてきた薬剤部の提言に従う形になったというワケです。

ちなみに、私はこのとき初めて『一時的にとはいえ、別の病院から薬を借りることができる』ということを知りました。

A病院に関する仕事を終えて…


早速、A病院と同系列のB病院に連絡を入れ、注射Aの在庫を確認。

すると、注射Aの在庫は十分にあるので、A病院への貸し出しはOKとのこと。

このときはマジでB病院が仏に思えました。


補足

ちなみに、この『病院間での薬の貸し借り』は業界内ではよくあることです。

この貸し借りに関して、MS(卸)が仲介役として連絡を繋いだり、実際に薬を運んだりする役目を担うワケです。

今回の流れだと、こんな感じです。

①:病院がA病院へと注射Aを貸し出す。

②:A病院は注射Aを使用する。

③:数日遅れて、A病院に注射Aが納品される。

④:A病院は納品された注射Aの中から、使用した分の注射AをB病院に返す。


さて、私はすぐにB病院へと向かい、注射Aの現物を受け取り、それをすぐに病院Aに届けました。

病院Aに届けた際、電話でクレームを入れてきた中年くらいの薬剤師(男性)と初めて対面したのですが、ここでもクレームをもらいました。


『(薬を)持ってくるのが遅いんだよ。』

『契約になっている薬くらい常に在庫しておいてよ。』


こんな具合に、ネチネチと、グチグチと詰られました。

卸側(突き詰めると先輩MSか?)に責任があるとしても、私が薬を頑張って手配して届けたことは事実。

その点に関して労いの言葉は一切なし。

別に労ってほしいとも思いませんでしたが、この言いようは如何なものか。

薬剤師様ってのは、そんなに偉いのか?

このときはメチャクチャ胸糞悪かったです。

確かこのとき、夕方の17:00か18:00くらいになっていました。

その後も、他の病院の注文に随時対応し、最終的に21:00くらいに帰宅しました。

この日は心身共に疲れた1日でした。

時給換算で700円以下の悲劇


記事の序盤で5月3日は朝6:00に家を出て21:00に帰宅したと書きました。

つまり、この日に仕事のため家の外で過ごした時間は15時間ほどです。

15時間も働いたのなら、この日の日給は2万円くらいかな?

いやいや、もしかしたら3万円くらい行くかも?

学生時代に時給1,000円以上のアルバイトをいくつも経験していた私は、社会人として休日に働いた場合の給料はさぞかし高額なのだろうという先入観を持っていました。

そんな淡い幻想を抱いていた私ですが、それは見事に打ち砕かれます。

5月給与明細をみたとき、5月3日に働いた分の給料は1万円ほどだったのです。

当時、私は社内での賃金計算方法などについて何も知りませんでした。

こういった休日当番をこなせば割増賃金が支払われるのが普通のはずですが、このときは休憩時間やら移動時間やらの関係で、『実際に働いた時間』が少なめになってました。

加えて、私がいた医薬品卸の場合、休日当番の賃金は基本給をベースにして計算されます。

詳しい計算式は忘れましたが、私の場合は入社して間もないこともあり、基本給が安いことも相まって休日賃金が1万円ほどになってしまった…というワケです。

つまり、『私の中で働いたつりでいた15時間』を時給換算すると『700円以下』です。

これなら学生時代のバイトの方が余程時給が良かったです。

この事実を知ったときはかなりショックでした。

まとめ:MSの休日当番は大変だ!


MS時代は休日当番を何十回と行ってきた私ですが、今回は紹介した5月3日の当番が最も大変でした。

特に、A病院からのクレームは結構堪えました。

休日当番で最もメンタルが削られたのは、間違いなくこの1日です。

この1日に比べたら、お盆の当番時に脱水症状気味になったこと、大晦日の夕方6時に薬の注文を受けたことなんて、正直言って大したことないレベルです。

当時20代前半だった私にとっては悪い意味で衝撃的な1日であり、同時に社会の厳しさというモノを痛感した1日でもあります。

当時はメチャクチャ腹が立ったものですが、今振り返ってみると、社会人になって間もなかった私にとっては良い薬だったのかも知れません。

さて、こんな記事を書いている間にも、全国のどこかでMS(卸の人間)が休日当番を頑張っていることと思います。

いけ好かない病院・薬剤部(薬剤師)がいるのは事実ですが、そんな彼らに負けずに頑張っていただきたいです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!





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