MSの中途採用について医薬品卸が転職斡旋会社には頼らない理由を考察する!

MSの転職

こんにちは、元MSのヒサシです。

ここ最近、【リクルートエージェント】に所属している転職エージェントと数年ぶりに会話する機会があったのですが、その際に医薬品卸のMS求人について興味本位で尋ねてみました。

ヒサシ
ヒサシ

ここ数年間で、MSへの転職案件を扱ったことがありますか?

…といった感じで。

この問いに対する転職エージェントの返答はいいえでした。

それどころか、2010年頃から現在に至るまで、地場卸のMS求人を1回~2回ほど見た程度だとか。

10年超の間で、1回~2回くらいの頻度でしか求人を見かけない。

これは即ち、転職市場においてMSの求人はかなり珍しいことを意味しています。

念のため断っておきますが、先述した転職エージェントは決して新人などではありません。

それどころか、その道では15年以上のベテランです。

しかも、リクルートという大手の転職斡旋あっせん会社でバリバリ働いているような人でもあります。

そんなベテランのエージェントはですら稀にしか見ないと断言するMSの求人。

医薬品卸は転職エージェントに頼りたくない理由でもあるのか?

それ以前の疑問として、MSの中途採用枠は転職市場において希少なのか?

…ということで、この記事では私自身が見聞きしたMSの中途採用に関する情報をまとめてみました。

もしMSとして中途採用してほしい人にとっては参考になる内容かと思いますので、興味があれば是非ともご一読ください!

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医薬品卸が転職斡旋会社を頼りたくない理由

今までの経験上、私は転職エージェントを介してMSの中途採用求人を知ったことが殆どありません。

完全にゼロではないものの、限りなくゼロに近い。

率直に言うと、そんな感じです。

令和以降の現在のみならず、私がMSを辞めるときに行っていた転職活動のときですら、MSの求人は全くと言って良いほど見かけませんでした。

 

MS時代に活用していた転職サービス5選!各々のメリット・デメリットも一緒に解説します!

 

一応、私はMRに転職して以降、転職エージェント曰く久しぶりに見たという地場卸のMS求人を1度だけ教えてもらったことはあります。

ヒサシ
ヒサシ

確か『中北なかきた薬品』の求人だった気がする…

でも、MS求人についての心当たりはマジでそれくらいです。(汗)

少なくとも、4大卸が転職エージェントを介してMSの中途採用求人を出しているのは見たことがありません。

いや、見たことがないのを通り越して、耳にかすったことすらありません。

その一方で、現役MSであれば知っての通り、中途採用枠で入社していくる“転職組のMS”は一定数存在します。

このことから、医薬品卸はMSを中途採用する際に転職斡旋会社(転職エージェント)を頼ることなく、別の手段で採用しているという事実が窺えます。

医薬品卸のみならず、企業側からすれば転職エージェントを経由することで“良い人材”を採りやすいのは間違いありません。

…にも関わらず、なぜ医薬品卸は転職斡旋会社(転職エージェント)に頼ろうとはしないのか?

私見ですが、その主な理由は2つあると思っています。

①医薬品卸には資金的な余裕がない

②そもそもMSを積極的に中途採用したくない

おそらくですが、この2点が最大の理由なのかなと考えています。

では、各々についてさらに掘り下げていきます。

① 資金的な余裕がない

単刀直入に言うと、転職斡旋会社(転職エージェント)を介して中途採用するにはお金がかかります。

広告掲載時に企業側が支払う手数料などに始まり、もしMSへの転職を果たした場合には別途報酬を支払わないといけません。

ヒサシ
ヒサシ

一般的に、転職者の想定年収の2割~3割ほどが転職エージェントの報酬となると言われています!

この前提でMSの転職について考えてみます。

例えば、ヒサシという人間が年収400万円という条件で医薬品卸のMSへと転職したとします。

つまり、この場合だと400万円の2割~3割ということで、単純計算ですが80万円~120万円ほどが転職エージェントの報酬となります。

当然のことながら、その80万円~120万円を支払うのは医薬品卸です。

私が思うにですが、医薬品卸はこの“80万円~120万円”を支払うのがイヤなのです。

このブログでも散々書いてきたことですが、医薬品卸は薄利多売のビジネスをしています。

現役MSであれば知っての通り、このビジネスモデルの中から80万円~120万円もの利益を捻出するのは本当に大変なことです。

付け加えると、医薬品卸のコスト意識は半端じゃありません。

私もMS時代に経験があるのでよく分かるのですが、営業所によっては細部に至るまで経費削減を徹底しています。

 

医薬品卸が儲かっていない証拠!MS時代に経費削減を強要された体験談

 

ただでさえ利益を稼ぎ出すのが難しい業種である医薬品卸。

そんな医薬品卸が貴重な利益(お金)を転職エージェントに気前よく払おうとするはずがありません。

ヒサシ
ヒサシ

下手をしたら、転職エージェントの存在自体を“金喰い虫”と見做みなしているかもしれません!

先ほど挙げた例で言えば、80万円~120万円もの大金をみすみす失うような真似は絶対にしたくないはずです。

どうせ中途採用するにしても、転職エージェントを介さずに採用できるのであれば、そちらのやり方を選びたい。

なぜなら、その方が安上がりなコストで済むからです。

このような資金的事情により、医薬品卸は転職斡旋会社(転職エージェント)に頼ることなく中途採用を行うようにしていると考えられます。

② MSを積極的に中途採用する理由がない

いきなり結論ですが、医薬品卸はMSを減らそうとしています。

だからこそ、医薬品卸は転職斡旋会社を介してまでMSを中途採用するだけの理由が無いのです。

これは平成終盤~令和以降の時代における確定事項です。

 

MSの人数が過去最少を更新!医薬品卸がなくなる時代に突入か?

 

付け加えると、2021年に4大卸の中ではメディセオとスズケンが大規模なリストラを行っています。

その理由としては単純明快でして、ずばり会社としての経営状態が良くないからです。

MSを含めて、大人数の社員たちを雇用し続けるだけの余裕がない。

だからこそ、仕方なく人員の削減を行った。

これが一連のリストラにおける真相です。

 

メディセオグループのリストラ人数が560人!医薬品卸によるリストラブームの前兆か?

スズケンが4年ぶりにリストラを断行…医薬品卸の厳しい経営環境について改めて考えてみた

 

このような状況で医薬品卸が積極的にMSを中途採用しようとするでしょうか?

当然ながら、その答えはNoノーです。

社員数が過剰だと判断したからリストラに踏み切ったというのに、そこでまた新しく社員を雇用したら意味がありませんからね。

社内にて人材の新陳代謝を図るにしても、それは新卒で入社した若手社員がいれば事足ります。

よって、医薬品卸としてはまずベテランMSをリストラし、その穴埋めとして低コストで雇っている若手社員をてがう。

これが実現できれば、会社組織としてOKということなのでしょう。

ヒサシ
ヒサシ

事情はどうであれ、リストラされたMSにとっては堪ったもんじゃないけどな…

では、一応ですけど医薬品卸がMSを中途採用するときの事情について考えてみましょう。

MSの中途採用には大きく分けて『増員』と『補充』の2種類があります。

このうち、少なくとも前者についてはハッキリ言ってあり得ません。

このような状況でMSを『増員』するくらいなら、最初からリストラなんかして人手不足な状況を作るなって話ですからね。

では、後者の『補充』はどうでしょうか?

いやいや、これも率直に言うと奇妙な話です。

MSの『補充』が必要となる展開を予想できていたのなら、これまた最初からリストラなんてするなって話です。

結局のところ、医薬品卸としてはMSの『増員』も『補充』もしたくないのです。

もし医薬品卸が会社として業績好調で、イケイケな雰囲気であれば中途採用について前向きに検討したかもしれません。

しかしながら今のご時世、そんなイケイケな医薬品卸があるでしょうか?

少なくとも、私には心当たりがありません。

それどころか、今まで以上にMSを含む人員削減を推進していくのではないでしょうか?

私が知る限り、医薬品卸は平成の後半くらいからは徐々に、そして確実に企業体力が弱くなってきています。

令和以降はその傾向がさらに顕著になってきているように思えてなりません。

先述した資金的な余裕のなさに加えて、このような雇用面での事情が関わっているのは想像に難くない。

詰まるところ、医薬品卸はMSを中途採用することに意義を見出していないことが窺えます。

そのことが巡り巡って、転職エージェントのもとに転職案件が回ってこないという事態にも繋がっているのでしょう。

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中途採用枠でMSに転職するには?

医薬品卸はMSを中途採用する際、転職斡旋会社には頼らない。

少なくとも、会社として転職斡旋会社を頼るに足るだけの理由がない。

それであれば、実際に中途採用されている転職組のMSたちはどこから来たのか?

その辺りの事情について掘り下げていきたいと思います。

さて、私もこのようなブログを運営している手前、読者さんから色々な情報を教えてもらっています。

さらに、私自身が元同僚のMSから聞いた話、転職エージェントから聞いた話などとも併せて考えてみると、中途採用MSの主な転職ルートは以下の2パターンに大別されます。

①ハローワーク経由での転職

②人脈による転職

個人的には①よりも②の方が多い印象があります。

では、各々について詳しく見ていきましょう。

① ハローワーク経由での転職

実はハローワークでMSの中途採用求人が掲載されていることがあります。

ちなみに、ハローワークの正式な名前は『公共職業安定所』であり、その名の通り公的な団体でもあります。

そんなハローワークですが、求人の掲載料については無料で対応しています。

要するに、中途採用求人について“広告費”という名のお金を使いたくない企業にとっては、この上なく都合が良いということです。

中途採用のためにお金を出し渋る企業。

それはつまり、医薬品卸のような企業のことを指します。

ヒサシ
ヒサシ

低コストで採用活動を行いたい企業にとって、ハローワークは“心強い味方”とも呼ばれていますからね!

その性質上、中途採用についてお金を使いなくない医薬品卸とは相性が良いと言えます。

…とは言っても、ハローワークとはいえ年がら年中、MSの求人を掲載しているワケではないようです。

MSの求人そのものが多くないせいか、意外とすぐに応募者が現れ、募集枠が埋まってしまうのだとか。

生命関連企業という意味で、一般の人たちからすれば安定度が高いように感じられるのかもしれませんね。

MRとMSとの違い④【雇用の安定感編】

② 人脈による転職

私自身が知る限りだと、中途採用によるMS転職はこのパターンが多いような気がします。

いわゆる縁故えんこ採用というヤツですね。

私自身が知っている事例だと、以下のようなものがあります。

・身内が医薬品卸で働いており、その人間の口利きでMSとして採用される

・エリア内で優秀とされているMSが、同業である他卸の関係者から好待遇を条件としてスカウトされる

・全国転勤に嫌気が差したMRが、懇意にしているMSの手引きでMSとして転職してくる

人脈によるMSへの転職事例としては、大体こんなところでしょうか。

MR⇒MSの転職パターンは業界内でもかなり珍しいと言われていますが、実のところゼロではありません。

実際、私がMSとして働いていた頃の話ではありますが、他エリアでMRからMSに転職してきた人を知っています。

このように、医薬品卸の内々では人脈によってMSを採用するパターンが数多くあります。

もしMSへと転職したいのであれば、周囲にいるMSに『お宅の会社で中途採用MSの枠ってある?』などと声を掛けてみても良いかもしれませんね。

余談:医薬品卸のMSは新卒でないと体験できない希少な職業かも!?

医薬品卸はMSを中途採用する際、お金を渋って転職斡旋会社には頼ろうとしない。

ハローワークに求人が出ていても、それはあくまで一時的なもの。

人脈を伝って転職しようにも、都合よくMSの中途採用をしている卸と巡り合えるとは限らない。

そう考えてみると、医薬品卸のMSとして働くチャンスって意外と少ないのかもしれません。

ヒサシ
ヒサシ

これはある意味、MSは希少な(?)職業であるとも言えそうです!

MSとして働きたいと思っている一般人がどのくらい存在しているかは分かりません。

ですが少なくとも、一般人の目線においてMSの仕事を体験する機会は多くなさそうです。

それはつまり、MSとは『新卒でないと体験しにくい職業』と言い換えても良いような気がします。

ところで、医薬品卸に新卒で入社した人たちのうち、何割かはMSとして働くことになりますよね。

そんな新卒MSたちですけど、過去の私を含めて、辞めていく人が後を絶ちません。

私のMS時代の同期たちも、入社してから10年以内に4割くらいが辞めていますからね。

 

医薬品卸に新卒で入社したMSが辞めていく『4大タイミング』について勤続年数別に語る!

 

私自身はMSを辞めたことについて後悔はしていません。

MSを辞めたことで失ったモノはありますが、その代償として得たモノも多いからです。

その一方で、MSという職業の希少性を考えると、MSを辞めたことについて少しだけですがもしかして勿体ないことをしたのかなぁ…と思うことがあります。

ヒサシ
ヒサシ

あくまで“少しだけ”ですけどね!

何だかんだ言って医薬品卸という業種は安定していますし、MSという職種自体も悪いことばかりではありません。

給料だって極端に悪いわけではないですからね。

(※世の中には、MSよりも年収が低い職業なんていくらでもあります。)

 

医薬品卸のMS(営業職)として働いていた頃の年収を1円単位まで公開します!

MRとMSとの違い①【給料編】

 

付け加えると、MSの業務についての“向き・不向き”は個人差が大きいと思います。

だからこそ、MSに“向いている人”が安易にMSを辞めてしまった場合、何年か経ってから後悔することがある…かもしれません。

まとめ:MSに転職したい人は転職エージェントに頼っても無駄である!

MSに転職したい人が世の中にどれだけいるか不明ですが…

もしこの記事を読んでいる読者さんがMSに転職したと思っているなら、転職エージェントには期待しない方が良いです。

転職エージェントだって、転職斡旋会社の社員に過ぎません。

企業側からの求人が無ければ、いくらエージェントであっても転職斡旋なんて出来ませんからね。

少なくとも、4大卸レベルの大企業が転職エージェント経由でMSを中途採用しているという話は聞いたことがありません。

ヒサシ
ヒサシ

私が知らないだけで、もしかしたらMSの求人を数多く扱っている転職エージェントがいるかもしれないけど…

では、なぜ医薬品卸は転職斡旋会社を頼ろうとしないのか?

その理由としては、医薬品卸内での資金的・経営的な余裕のなさが大きく関わっています。

お金に余裕がないから、中途採用を低コストで済ませようとする。

MSを含めて社員数が過剰だから、敢えてMSを中途採用しようとは思わない。

これこそが医薬品卸としての本音に違いありません。

この令和の時代において、この傾向は今後も続いていくでしょう。

よって、もしMSへの転職を果たしたいのなら転職エージェントを頼っても無駄です。

今すぐハローワークに行くか、あるいは知り合いの医薬品卸関係者に声を掛けることをお勧めします。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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