MSの人数が過去最少を更新!医薬品卸がなくなる時代に突入か?

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

8月8日のRISFAXにMS減少の記事が掲載されました。

卸連の調査によると、MSは16,000人割れ目前であり、過去最少を更新したとのこと。

元MSの私としては少々悲しく思う反面、心のどこかで納得もしています。

製薬会社だけでなく、医薬品卸も経営が苦しくなってきているのです。

業界内ではMR減少について注目されていますが、その陰でMSも淘汰される時代が来ているのは間違いありません。

果たして、MSという職業、そして医薬品卸そのものに未来はあるのでしょうか?

そこで、本日は『MSの減少』について記事にしてみました。




MSの減少スピードはMR以上である


RISFAXの記事を要約すると大体こんな感じです。


・2019年の6月1日時点でMSの人数は16,004人
・MSの人数が前年から608人減った
・2000年のMS数は28,750人だった
・前年からMSの人数が増えたのは47都道府県の中で福島・福井・島根・愛媛・福岡・大分・沖縄の6県のみ
・医薬品卸では企業再編・市場変化により販管費圧縮が続いている
・販管費圧縮の影響でMSは一貫して減少傾向にある

この記事を読んで初めて知ったのですが、2000年当時はMSが28,750人もいたのですね。

これはつまり、現在の約1.8倍のMSがいたということです。

元MSとしてはちょっと信じ難い数字です。

昔のMS多過ぎだろ!

…って感じです。

さて、人数だけを見ると、この約20年でMSは12,746人減っています。

(※私もその『減ったMS』の中の1人です。)

言い換えると、2000年当時からMS数が約45%も減っているということです。

つまり、20年そこらでMS数が半分近くにまで減ってしまったのです!!

この減少スピードはMRの比ではありません。

20年前に誰がここまでMSが減ると予想できたでしょうか。

こうやって客観的な数字を見ると、MSという職業そのものが淘汰されているように思えます。

MSが減っている理由とは?


なぜMSが減っているのか?

その理由は単純明快です。

医薬品卸が儲かっていないからです。

このブログでも何度か書いてきたように、医薬品卸の収入源は危うい状態が続いています

リベートが減り、アローアンスが減り、医薬品卸の収入源は火の車状態なのです。

医薬品業界の『リベート』について解説します!製薬会社の苦しい本音とは?

製薬会社が医薬品卸に支払う『アローアンス』とは?医薬品業界の真実をお伝えします!

おまけに後発品が増えすぎて売上単価も下がり続けている。

後発品は単価が安いから利益も薄くなるわけです。

しかも、後発品はこれからも増えていくわけですから、医薬品卸は今以上に利益を稼げなくなるでしょう。

会社としても儲けたくても、儲ける術が枯渇しているのです。

さて、こんな『儲からない状況』が続くと、次に何が起こるでしょうか?

儲からない会社、儲かる見込みがない会社は、現場の人間を減らします。

この辺りの事情は製薬会社と共通ですね。


MSがいくらいても、売上は伸びないし利益も稼げない。
だったらMSなんて要らないじゃん!
こうなったら、リストラして余剰人員を減らすしかない!

…と会社は考えるわけです。

その結果、会社がMSを配置転換して倉庫係や配送職にしたりするわけです。

中には口減らしのような形で強制異動させられるMSも存在します。

医薬品卸の倉庫は『MSの墓場』である…という意見について検証してみた。

一方で、私のようにMSに見切りを付けて辞める人間もそれなりにいます。

こんな具合に、MSが減っているのは相応の理由があるのです。

現役MSは今の状況をどう思っているのか?


私は今でもMS時代の先輩・後輩・同期と交流があります。

彼らの話を聞く限りでは、MS自身も多かれ少なかれ危機感を持っています。

今のままじゃ会社がヤバいかも?

MSの将来は危ういかも?

こんな風に考えるMSは結構います。

でも、なぜか彼らはMSを辞めないのです。

何だかんだ言って、MSはこの世から消えることはないと思い込んでいるのです。

あるいは、MSをクビになっても倉庫係や配送職として雇い続けてもらえると考えています。

これが私にとって理解不能なところでもあります。

現役MSにとって、医薬品卸に対する愛社精神や、MSという職業に対する愛着などがあることは理解できます。

しかし、それを差し引いても、彼らの思考回路はイマイチ分かりません。

なぜ自分だけは大丈夫だと思えるのか?

心のどこかで他人事だと思っているのではないか?

MSが減っている現実に対して見て見ぬ振りをしているのではないか?

MSを辞めた私からすると、彼らが本当に危機感を抱いているようには見えないのです。

もちろん、現役MSにとっては彼らなりの将来プランがあるのでしょうが、その将来が脅かされているのは間違いありません

高齢で転職ができない世代なら、最早MSという職業にしがみつくしかないと思います。

しかし、転職可能な世代にとってはどうか?

ここまでMSが減っている現実を見て転職しない理由とは何なのか?

たまに同年代のMSにMSを辞めない理由について尋ねると、

『人間関係が良いから。』

『上司や先輩にお世話になっているから。』

『特に理由はないけど、何となくかな…。』

…といった答えが返ってきます。

人間関係は働く上で重要ですし、それを敢えて手放すことはしたくない(MSを辞めたくない)という気持ちは理解できます。

しかし、MSを何となく続けるのは、流石に危険なのでは?と思ってしまいます。

まあ、人生は人それぞれですし、必要以上に私が口を挟むようなことではないのですが…。

本人が納得してMSを続投するのなら、それも1つの生き方だということなのでしょう。

まとめ:医薬品卸の将来は明るくない


理由は様々ですが、MS(営業職)が減り続けている。

では、それはなぜなのか?

会社が儲かっていないからMSが減る。

MSが減るから、ますます会社は儲からない。

医薬品卸はこのような負のスパイラルに陥っています。

そんな中で、私のようにMSを辞める人間もいれば、MSであり続ける人間もいます。

正直言って、MSを辞める・辞めないに正解はないと思います。

しかし、あくまで数字上はMSが減り続けているのは確かです。

数字は嘘を吐きません。

今までMSが減り続けてきたなら、来年も再来年も、まず間違いなくMSは減り続けるでしょう。

今後、医薬品卸を取り巻く環境はより一層厳しくなっていきます。

辞めるべきか迷っている現役MSにとっては、今がまさに転職を決断するべきタイミングなのかも知れません。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!





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