医薬品卸の倉庫は『MSの墓場』である…という意見について検証してみた。

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

先日、オーファンMRとしては珍しく医薬品卸に行く機会がありました。

その際、倉庫の方で作業している方々が不潔というか、社会人としてあまりにみすぼらしい恰好で仕事していたので、悪い意味で衝撃でした。

髭が伸び放題で、寝癖だらけで、手も汚い。

こんな人間が生命関連商品である医薬品を触るのって、果たしてどうなんだ?

…と、思ってしまいました。

もちろん、医薬品卸の倉庫で働いている人間全てが不潔だなんて思っていません。

しかし、内勤者ゆえの油断なのか、社会人としての身だしなみはイマイチな人が多いように思えます。

そんな光景を見て、今でも連絡を取り合っているMS時代の先輩が、

医薬品卸の倉庫はMSの墓場だ。

…と、言っていたことを思い出しました。

要はMSとして使い物にならなかった人間が倉庫での作業人員になる、という考え方です。

本日はこの意見について掘り下げてみたいと思います。




倉庫はMSの左遷先か?


まず、私のMS時代の経験からお伝えします。

新卒入社からMSを辞めるまでの約5年間で、私と面識のあるMSが3人ほど倉庫に異動しました。

内訳はこんな感じです。

・事例①:重大な交通事故をやってしまい倉庫に異動

・事例②:メンタルを病んでしまい、休職明けから倉庫勤務

・事例③:軽度な交通事故を複数回やってしまい倉庫に異動

ご覧の通り、少なくとも栄転ではありません。

以前、女性MSのキャリアについて書いた記事でも触れましたが、一般的に倉庫勤務はMSの出世コースではありません。

女性MSのキャリアについて、元MSが解説します!

では、医薬品卸の倉庫にはどんな人間が働いているのか?

個人的な意見ですが、倉庫勤務者はコイツはMSとして不適格だと会社から認識された人間が占める割合が大きい気がします。

先ほど挙げた倉庫への異動者は、人間的には良い人です。

たまにですが、今でも私と連絡を取り合うこともあります。

ですが、残念ながら会社からはMSには向いていないと認識された…ということです。

会社からすれば、MSとして頻繁に休職されたり交通事故を起こされたりしたら困るのです。

だったら、MSではなく倉庫勤務(内勤)で頑張ってもらおう…という理屈です。

こんな具合に、MSに向いていない人間は自然と倉庫に移っていくものです。

MSとして淘汰される、という言い方の方が正しいかも知れません。

つまり、医薬品卸の倉庫はMSの左遷先であることは間違いありません。

そう考えると、倉庫が『MSの墓場』であるという表現は的を射ているのではないでしょうか。

私は自分がMSに向いていないと思ったからこそMSを辞めました。

ですが、もし医薬品卸に残っていたら今頃は倉庫勤務になっていたかも知れませんね。

倉庫が墓場たる理由


これも私の経験談ですが、私がMSとして勤めていた営業所の倉庫内には常に険悪な雰囲気が漂っていました。

まず、その倉庫の管理者が、それはもう気難しいオジサンでした。

一言でいうと性格が悪いということです。

常に誰かの粗探しをするタイプの人間です。

倉庫勤務の部下社員だけでなく、MSにもいちいち突っ掛ってくるような人でした。

そして、その部下社員の人たちも気難しいというか、捻くれているというか、常に誰かの陰口を言うタイプの人々でした。

主な陰口の対象は先ほど述べた管理職のオジサン(倉庫社員の上司)でしたが、ときにはMSの陰口も言っていました。

実は私が医薬品卸に入社して間もない頃、現場実習ということで数週間ほど倉庫勤務をした経験があります。

しかし、先述した倉庫勤務者と一緒に仕事するのは凄まじい苦痛でした。

とにかく、悪い意味で人間的に癖がある。

結局、私は彼らのことを好きになれませんでした。

ちなみに倉庫の管理職、部下社員、共に元MSです。

あまりに陰湿な人々だったので、MS(営業)として外されたのも納得です。

こんな具合に、私がいた営業所の倉庫はとりわけ人間関係が歪んでいたと思います。

なお、他の営業所の倉庫でも多かれ少なかれ、悪い意味で癖のある人間がいたようです。

そもそも、MSとして上手くいかないということにはそれ相応の理由があります。

とてつもなく性格が悪い。

コミュニケーション能力が欠如している。

仕事における創造性や事務処理能力や足りない。

こんな人々が顧客から信頼されるワケがないのです。

その結果、倉庫へと左遷され、より一層、悪い意味で癖が強くなっていく。

そんなタイプの人間が1人2人と増え続け、倉庫内の雰囲気をより悪くしていく。

そして、倉庫内が劣悪な労働環境…つまり『墓場』と化すのです。

医薬品卸の倉庫業務は簡単なのか?


さて、倉庫勤務の人間はどんな仕事をしているのでしょうか?

一言でまとめると在庫の管理が彼らの仕事です。

製薬メーカーから出庫されてきた医薬品を自分のところの倉庫に入庫したり、

取引先の注文に応じて医薬品を出庫したり、

必要に応じて製薬メーカーに出荷依頼を出したり、

製薬メーカーの都合で自主回収になった医薬品の伝票処理をしたり、

こんな風に倉庫業務も色々あります。

私自身が新入社員の実習で倉庫勤務したときは、上記の業務を一通り経験させてもらいました。

今振り返ると、倉庫の仕事は『超』が付くほどの単純作業でした。

何しろ、新入社員だった私ですら、すぐに仕事を回すことが出来たくらいです。

これはつまり、新入社員でもすぐ慣れるほど単純な仕事である、という見方もできます。

もちろん、私だって倉庫業務の全てを経験し、全てを完璧にマスターしたとは思っていません。

それでもなお、私の人生経験上、医薬品卸の倉庫業務は非常に簡単な部類の仕事だったと感じています。

少なくとも、MSの業務と比べれば大した難易度ではないと思います。

倉庫業務の難点を挙げるとすれば、単純作業過ぎて刺激がないことでしょうか。

特に、医薬品の入庫&出庫は本当に退屈な作業でした。

全国の医薬品卸では倉庫勤務に誇りを持っている人もいるとは思います。

しかし、残念ながら私には倉庫勤務の醍醐味は理解出来そうにありません。

悪い言い方をするなら、医薬品卸の倉庫業務は誰にでも出来る仕事です。

だからこそ、MSの左遷先として倉庫への異動が多いのかも知れません。

まとめ:少なくともMSにとって倉庫は『墓場』である


ここまで医薬品卸の倉庫について、何かとネガティブな書き方をしてきました。

ですが、先輩MSが私に言った、

医薬品卸の倉庫はMSの墓場だ。

という言葉を検証すればするほど、なるほど確かにその通りだと納得している自分がいます。

身体やメンタルを病んで営業現場を離れざるを得なくなったMS。

取引先から酷評されて営業不適格と見做されたMS。

重大な事故やコンプライアンス違反をやらかしたMS。

医薬品卸の倉庫はこういったMS達の受け皿として機能しています。

これはある意味、セーフティネット的なポジションが保障されているとの見方もできます。

そういう意味では、MSにとって倉庫は『墓場』であり、一方で『駆け込み寺』のような存在でもあります。

MSとして限界を感じたら、自分から倉庫への異動を申し出るのも1つの処世術知れませんね。

ですがもし、MSも嫌、倉庫も嫌、ということであれば、私のように医薬品卸自体を辞めるしかないでしょう。

最期まで読んで頂き、ありがとうございました!





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