MSが退職するときに有給休暇を消化することは難しい!?元MSの実体験を語ります!

MSの転職

こんにちは、元MSのヒサシです。

本日はMSが退職するときの有給休暇の消化について記事を書きました。

以前、MSは有休を使いにくい職業だと別の記事で書いたことがありました。

 

有給休暇を使うMSは非難される!?MS時代に受けた仕打ちを語ります!

 

では、MSが退職するときに有休消化をすることは可能なのか?

では早速、私なりの結論を述べさせていただきます。

退職時にMSが有休消化すること自体は可能だけど、MSが置かれている状況によっては難しい!

要はケースバイケースだということです。

退職というタイミングにおいて、法律上ではMS(労働者)による有休消化が認められています。

しかし、上司・同僚・取引先などからの影響によって簡単には休ませてもらえないことも多いのです。

ちなみに、私自身が医薬品卸を辞めたときは有休日数が30日ほど残っていました。

実際に消化できた有休は5日ほどだったかと思います。(汗)

(※このことを友人知人に話すと『お前は社畜すぎる』などと今でも言われます…)

…ということで、MSが退職するときの有休事情について、私の実体験、及び他のMSについて見聞きすることで得た情報についてまとめてみました。

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MSにとって有休消化が難しい理由

ただでさえ普段の生活の中で有休を使いにくいMS。

なので退職する間際とはいえ、何十日も有休を使うなんてことは難しかったりします。

上司からの要求、同僚からの嫉妬、取引卸との兼ね合い、その他諸々。

多分ですけど、真面目なMSほどこういった『しがらみ』に苦しむのではないでしょうか。

私もMS時代はそれなりに真面目(?)だったので、有休消化には色々な葛藤がありました。

そんなMSの有休消化を妨げる要因について4つ紹介します。

1.薬の配送

これはMSにとって業務上の制約ですね。

MS自身が取引先に配送しないといけない事情などがあると、超えるのは難しいハードルと言えるでしょう。

後述する同僚からの嫉妬にも関わるところですが、MSの仕事は『助け合い』が基本です。

それは配送の業務も然り。

Aさんが不在の場合、Bさんが配送を行う。

Bさんの都合が悪い場合、Cさんに配送の仕事が回ってくる。

Cさんもダメなら、仕方なくDさんに…

…といった具合に、医薬品の配送は誰かが必ず行わなければならないのです。

この場合、急配なんかが最たる例ですね。

 

全国のMSを苦しめる『急配(きゅうはい)』とは?元MSが経験談を交えて解説します!

 

こういった仕組みがあるので、MSを辞める間際とはいえ、他のMSに配送業務を押し付けることに抵抗を感じるMSもいるのです。

実際、私自身もそうでした。

いくらMSを辞めるとはいえ、忙しそうにしている先輩MS・後輩MSに自分の仕事を押し付けることには気が引けました。

今までお世話になった人たちに対して、負い目を感じていたとも言えます。

まあ、今にして思えば、残される側が退職者の仕事を引き継ぐのは当たり前のことなのですが…

(…と言うか、辞めるMSの業務を割り振るのは上司の仕事である)

それでも、MSを辞める直前の私にとっては『配送関係の仕事で他のMSに迷惑を掛けたくない』という気持ちがあったのも事実です。

こういった事情により、私はMSを辞める際に有休消化をしにくかったのです。

ヒサシ
ヒサシ

これが社畜というヤツなのだろうか…

2.同僚からのプレッシャー

営業所の人間関係や雰囲気によるかもですが、『MSを辞める』という決断について批難してくる同僚はいます。

上司、先輩または後輩のMS、管理薬剤師、配送職、事務員さん等々。

私自身もMSを辞めるときは、各方面から冷たい言葉を浴びせられたものです。

 

医薬品卸を辞めると表明したときの上司・先輩・後輩の反応について実体験を語る!

 

これ、地味にですが精神的に堪えるんですよね…。

詰まるところ、彼らは辞めていく人間のことが妬ましくて仕方なかったのでしょう。

つまり、内心穏やかではないということです。

しかし、嫉妬される側としては良い気分ではありません。

私個人に関して言うと、先輩MS以下のようなことを言われたことがあります。


お前が辞めるのなら、お前の得意先への配送体制はどうなるんだ?
得意先を放り出して有休消化するなんて、あまりにも無責任じゃないのか?
有休消化という権利を主張する前に、MSとしての義務を果たすべきではないのか?

それはまあ、中々のプレッシャーでしたよ。(汗)

ただ、今振り返ってみると、こんな先輩MSの言葉に耳を貸す必要はなかったとも思います。

辞めるという決断をした以上、辞める会社のために必要以上に尽くす必要はない。

しかし、当時の私にとっては初めての退職で分からないことだらけ。

なおかつ自分の担当先に愛着を持っていた私は、上記の言葉には心を抉られるような心地でした。(汗)

先述した配送の業務事情と相まって、結局のところ私は有休消化をせずに出社し続ける毎日。

…にも関わらず、結果だけを見れば最終出社日までの間、私はネチネチと色々なことを言われました。

当時、MSを辞めるときに円満退職を目指していた私ですが…

いくら自分が努力しても、周囲の人間は円満退職を許してくれないことがある。

そんな教訓を得た一幕でした。

3.上司の保身

これもMS退職あるあるだと思っています。

いや、おそらくMSに限った話でもないのでしょう。

結論、上司はMSに有休消化に入ることなくギリギリまで働いてほしいのです。

上司がそのように考える理由は様々かと思います。

辞めるMSの業務について、他のMSに割り振るのが面倒くさい。
なぜなら、割り振ったMSから不満が出るのは避けられないから。
下手をしたら、一時期的にとはいえ上司自身が辞めるMS分の担当先を持つようなハメになるかも知れない。
だったら、退職予定日の間際まで、元々の担当MSに出社して欲しい。
後任を探すための時間的な猶予も欲しいし、なるべく現状維持のまま営業所をマネジメントしたい。

…といった具合に、上司(管理職)ならではの事情があるのでしょう。

さらに付け加えるのなら、上司自身も辞めるMSのことを妬ましく思っているとか。

だからこそ、上司はMSに対して有休消化しないように頼むのです。

ヒサシ
ヒサシ

…と言うか、実際に私は『有休消化しないでくれ』と上司から言われました!

ここまで色々と書いてきましたが、これは一言でまとめると『上司の保身』ですよね。

とにかく、自分が困りたくない。

不利益を被りたくない。

ただ単に、その一心といった感じです。

世の中、退職者に快く有休消化を勧める上司の方が少ないのではないでしょうか?

上司といえど、所詮はサラリーマンですからね。

結局のところ、自分の身が一番可愛いのではないか。

辞めていくMSのセカンドライフについて、無条件で応援してくれる上司の方が珍しいのではないか。

今にして思えば、ある意味ですが良い勉強になりました。

4.後任が見付からない

先ほどの上司関係の事情と重複する部分もありますが、会社目線ではこれが最も深刻かと思います。

そして、私が医薬品卸を辞めるときに最も苦心した部分でもあります。(汗)

ヒサシ
ヒサシ

今思えば、私の有休消化を阻んだ最大の要因でした…

あるMSが退職を申し入れてきたとして、すぐに後任MSが見付かるとは限りません。

同じ営業所のMSが、辞めるMSの取引先をそのまま担当するのか?

あるいは、他の営業所から後任役のMSを引っ張ってくるのか?

はたまた、中途採用したMSに担当させるのか?

社内でこういった討議を重ね、そしてようやく後任役のMSが決まるパターンが殆どではないでしょうか?

つまり、後任MSが現場にやって来るまでの間にタイムラグがあるのです。

その間にMSが有休消化へと入ってしまったら、後任MSへの引継ぎに支障が出ます。

取引先への前任MS・後任MSによる同行訪問なし。

取引先ごとの細かい事情(請求書作成や集金方法など)についての指導なし。

こういった事態を避けたいので、MSには有休消化をさせたくないと思う上司(会社)が多いのでしょう。

ヒサシ
ヒサシ

辞めたMSについて、退職後は連絡が取れなくなるのは必定ですからね。

何としても前任MSが在籍している間に、後任への引継ぎを済ませたい。

そのためには、有休消化が障害となる。

上司(会社)としての思惑は大体こんなところです。

実際、書面だけの引継ぎでは、後任MSが苦労するパターンが圧倒的に多いですし。

前もって辞める人間が引継書を用意していたとしても、そこに書かれている情報量はピンキリです。

一から十まで詳細な情報を書き残していくMSもいれば、片手間で書けるような浅い情報しか残していかないMSまで、とにかく振れ幅が大きい。

こういった引継事情によって、後々になってから苦しむ後任MSは数知れず。

だから上司(会社)は十分な期間を取って、前任・後任の間で引継ぎを行ってほしいのです。

こんな事情があるので、私がMS辞めるときも中々後任が決まらず、有休消化のために足止めをされてしまいました。

繰り返しになりますが、私は当時の担当先に愛着がありました。

そのため、なるべく良い形で後任MSに引き継ぎたいと思っていたのです。

ですが、その結果として有休消化は諦めざるを得ませんでした。

この判断が良かったのか?

それとも悪かったのか?

MSを辞めてから数年が経った今でもわかりません。(汗)

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最終的には自分の意志が最重要!?

ここまでMSの有休消化を妨げる要因を書いてきました。

…が、本当に有休消化をしたいのなら問答無用で消化することも可能です。

有給休暇の使用は労働基準法第39条で認められています。

会社は有給休暇の使用を申し入れされた時点で、拒否することは出来ないのです。

引用:ベリーベスト法律事務所

会社には、有給休暇申請への対応として、唯一「時季変更権」が認められています(労働基準法第39条第5項ただし書)。

これは、労働者が有給休暇を取得することで事業の正常な運営を妨げる場合に限り、有給休暇の取得時季(時期)を変更させられる権利です。

ただし、有給休暇の取得そのものの拒否はできないため、ほかの日に有給休暇を取得させなくてはなりません。

しかし、会社は、時季変更権を行使して有給休暇の取得日を退職日以降に指定することはできません。

それでは労働者が有給休暇を取得できないことになり、有給休暇の取得を拒否することと等しいからです。

つまり、法律上は有休消化することはMS(労働者)にとって正当な権利なのです。

もしその旨を上司に伝えても了承されないのであれば、人事部や労働基準監督署に相談しましょう。

そうすれば殆どの場合、有休消化を認めてもらえるはずです。

ただし、このやり方のリスクを挙げるのなら“円満退職”を諦めないといけない点でしょうか。

少なくとも人事部や労働基準監督署を通じて上司に何らかの指導が入った時点で、上司目線での心象は悪いものになるでしょうし。

さらに言うなら、同僚からの風当たりも強くなる可能性もあります。

有休消化を取るか。

円満退職を取るか。

辞める人間の性格によっては、まあまあ難しい選択ですよね。

退職代行サービスは“諸刃の剣”である

上司が有休消化を認めてくれない。

人事部や労働基準監督署に相談しても埒が明かない。

そんなときは退職代行のサービスを使うのもアリです。

Googleで『退職代行 有休消化』とでも検索すれば、色々なサービスがヒットします。

彼らは法律に沿って会社側と交渉してくれるので、有休消化をしたいMSにとっては頼もしい存在です。

 

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その一方で、退職代行サービスを使うデメリットとしては、数万円ほどの費用が掛かる点でしょうか。

数万円を犠牲にしてでも有休消化をするか否か。

この辺りは個人の価値観によって分かれるところです。

さらにデメリットについて付け加えるとするなら、このやり方を選んだ場合も、円満退職は難しくなるという点ですかね。

何だかんだ言って、退職代行サービスは強硬手段です。

少なくとも、上司にとってはそのように感じるはずです。

その時点で、多かれ少なかれ上司から反感を買うことは避けられません。

同僚の目線で考えてみても、『コイツはそこまでして有休消化したいのか』などと思われる可能性もゼロではない。

さらに深堀していくと、上司・同僚からの嫉妬や逆恨みによって、転職時のリファレンスチェックで不利益を被る可能性もあります。

リファレンスチェックとは、求職者が過去に所属していた会社へと連絡が入り、求職者の経歴・人柄・勤務状況などについて照会されることです。

 

転職するならリファレンスチェックに要注意!内定取り消しもあり得る!?

 

退職代行サービスは確かに強力な手段ですが、その裏には様々なデメリットも潜んでいます。

そう考えると、まさに諸刃の剣とも呼ぶべき手段ですね。

もし退職代行サービスを使うときは、よく考えてから実行に移すことが大切です。


まとめ:MSが退職時に有給休暇を消化することは難しい!

MSが退職するときに有休消化することは簡単か?それとも難しいか?

この2択で質問された場合、『難しい』というのが私なりの回答であり結論です。

私自身がMSを辞めたときの経験、さらには他のMSが辞めていく場面を思い返してみても、満足に有休消化できたMSについては殆ど心当たりがありません。

もちろん、MSを辞めるときに有休消化すること自体は不可能じゃない。

しかし、有休消化へと至るには様々なハードルが存在していることも事実です。

…と言っても、何だかんだ言って、有休消化の明暗を分けるのは上司の存在です。

上司が有休消化について好意的か?それとも否定的か?

ここが有休消化をスムーズに行えるかどうかの分かれ目でしょう。

MSに限った話ではありませんが、退職とは、その会社で培った人間関係の総決算でもあります。

そして、そんなタイミングだからこそ、上司や同僚たちの人間性も浮き彫りになります。

有休消化を含めて、辞めるMSの希望について応援してくれるか。

それとも、ここぞとばかりに嫌がらせをしてくるか。

もしMSを辞めるときに有休消化について好意的な人たちが周囲に多いのだとしたら、それは人間関係に恵まれたという何よりの証拠なのかも知れません。

ヒサシ
ヒサシ

もちろん、その逆パターンもあり得ますけどね…

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!


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