こんにちは、元MSかつ現役MRのヒサシです。
今日はMSからMRへの『嫉妬』というテーマについて記事を書いてみました。
人間の感情の中でも、特に厄介な部類に入る嫉妬。
そんな嫉妬によって苦しんでいるMSやMRは多いのではないでしょうか。
では早速、本記事の結論を述べます。
MSはMRに対する嫉妬の感情を口に出すべきではない!!
もしこの記事を読んでいるのが現役のMSであれば、とにかく嫉妬の感情を自分の内に押し留めてください。
正味な話、日々の業務の中でMSがMRに嫉妬することは多々あります。

私自身もMS時代にどれだけMRに嫉妬したか分かりません…
それでも敢えて、この記事の読者さんには伝えたい。
間違ってもMR本人の前で嫉妬の言葉を口に出してはいけません。
では、それはなぜなのか?
MRはMSから嫉妬の感情を向けられると、そのMSのことが嫌いになるからです。
もしこれをやってしまったら最後、MSとしての信用はガタ落ちです。
せっかく築き上げてきたMRとの信頼関係に亀裂が生じます。
マジで“百害あって一利なし”というレベルです。
実はこれ、私自身の実体験に基づいた結論でもあります。
私はMSとMRの両方を経験していますが、この嫉妬という感情は本当に厄介です。
思い当たる節がある人は、この記事を読み進めていただければと思います。
元MSとして、そして現役MRとして、各々の本音をブチ撒けていますので!!
MSがMRに嫉妬する2大ポイント
まず初めに、MSがMRに嫉妬する理由をおさらいしましょう。
そもそも『嫉妬』とは何でしょうか?
…ということで、辞書を引いてみました。
いかがでしょうか?
人間であれば誰しも、多かれ少なかれ抱く感情が嫉妬です。
自分自身を誰かと比較したとき、もし自分が劣っている場合に湧き起こる嫉妬。
そんな嫉妬ですが、業界的に多いパターンと言えばMS⇒MRです。
私はMS時代にMRに嫉妬し、そしてMRへの転職後はMSから嫉妬される側となりました。
では、どうしてMSはMRに嫉妬するのでしょうか?
私見ですが、その要因はMRの『給料』と『休日』にあると考えています。
1.給料
医薬品業界では周知の事実ではありますが、MRの給料(年収)は高いです。
MSのみならず、世間一般の営業職よりも高水準です。
とりわけ、MSはMRと一緒に仕事をする場面も多いですから、否が応でもMRの給料について意識させられます。
自分よりも給料が高い相手を羨む気持ち。
皆さんにも心当たりはないでしょうか?
MRはMSよりも給料が良い。
その事実がMSの不満を煽り、嫉妬心の源になるのです。
これについては、昔の私がまさにそうでした。
同年代のMRと比較して、彼らの給料について羨ましいと思っていました。
そして、同年代のMRよりも稼げていない自分自身を卑下していた時期もありました。

恥ずかしながら全て実話です…
私に関して言えば、MRへの嫉妬心によって、MRへの転職を意識し始めたのも事実です。
(※余談ですが、MRに転職したことで年収に関するコンプレックスは解消されました。)
元MSの本音!医薬品卸のMSを辞めたいと思った理由について語る!
ついでに言うと、この嫉妬の傾向は先輩MSにも見受けられたんですよね。
同じ営業所に勤めていた複数の先輩MSたちが、普段からこんなことを言っていました。
その中でも、特に口の悪い先輩MSは『アイツら大した仕事もしないくせに高い給料もらいやがって!』などと愚痴をこぼしていました。
(※“MRが大した仕事をしていない”という件は、嫉妬というよりも偏見ですが…)
MRと比較して、MSの給料が安いことに不満を持っている。
だからこそMSは、多かれ少なかれMRの給料に嫉妬してしまう。
少なくとも、私自身と、私の周囲にいたMSたちはそうでした。
2.休日
給料と同じか、あるいはそれ以上にMRがMSから嫉妬される要素。
それが休日です。
この場合、休みやすさと言い換えることもできます。
年末年始、ゴールデンウイーク、お盆、その他諸々。
MSであればご存知の通り、上記の期間中は配送の当番などで出勤せざるを得ないことが多々あります。
MS(医薬品卸)の社会的な使命とは『医薬品の安定供給』です。
よって、世間が休んでいる時期であっても、医薬品卸は医薬品の物流を滞らないようにする義務があるのです。

つまり、MSにとって長期休暇は縁遠い存在なのです…
医薬品卸のMS時代に最も大変だった休日当番エピソードを紹介します!
若手MSはお盆の当番出勤が当たり前!?医薬品卸に存在する縦社会の実態を語る!
しかし、MRは長期休暇を取ってプライベートを満喫している。
それどころか、有給休暇をも活用して、ただでさえ長い休みを延長するMRまでいる。
(※ヒサシの先輩MRには毎年20連休くらいの長期休暇を取る人もいます…)
もしMSがMRと連絡を取りたいと思っても、当のMRは電話に出ない。
留守番電話にメッセージを残しても折り返しナシ。
極めつけにメールも返ってこない。
自分たちは普段通りに働いているのに、悠々と休んでいるMR。
そのことがMSにとっては面白くないのです。
こういった事情があるため、MSはMRに嫉妬してしまうのです。
MSによる嫉妬の言葉はMRを不快にさせる
ぶっちゃけた話、MSがMRに嫉妬するのは仕方がないと思っています。
給料・休日に関して、MRはMSよりも好待遇なのは間違いないのですから。
…と言っても、念のため補足しますが、仕事の待遇面でMSがMRよりも恵まれている部分は確実にあります。
年収や有給休暇の取得率などとは異なる、いわゆる“数字に表れない部分”ですね。
しかし、普段の生活の中でMSがそれを実感する場面は多くありません。
だからこそ、MSの視点だと『給料・休日』いった分かりやすい要素に目が向いてしまうのでしょう。
さて、嫉妬とは心の内から自然と湧き上がってくるものです。
人間である以上、この仕組みには逆らえません。
そのため、自分の意思で嫉妬の感情をゼロにすることは極めて困難です。
…かといって、MSが嫉妬の感情を『言葉』という形でMRに向けて良いかと言ったら、決してそんなことは無い。
当然のことですが、嫉妬される側のMRからしたら不快なだけですからね。
私はMRに転職して以降、そのことについて身を以て知りました。

MSから向けられる嫉妬の言葉は、思った以上に不愉快でした…
ではここから、私がMRへの転職後にMSから叩き付けられた嫉妬の言葉を紹介していきます。
誇張などではなく、全て実話です。
私は元MSとして、MSの心情は理解できます。
昔の私がそうだったように、彼らがMRに嫉妬するのも無理はないとも思います。
しかしながら、MSからこういった嫉妬の感情をぶつけられると、やっぱり不愉快なんですよね…。
『そんなこと言われてもなぁ…』というのがMRとしての本音です。
特に休日のくだり。
MRとしては、ただ単に休みたいから休んでいるだけです。
仕事を休むという行為について、決して悪意があるわけじゃない。
社会人として、そして会社員として、正当な権利を行使しているだけ。
よって、MSから文句を言われる筋合いなど無いのです。
…という風に私は考えている手前、MSから嫉妬の感情を向けられると、やっぱり面白くないんですよね。
MRの視点で考えてみると、MSからの嫉妬攻撃は『ウザい』の一言に集約されるのです。
医薬品卸のMSがうざい!MSと関わりたくないMRはどうすれば良いのか?
MSは嫉妬の言葉を口に出してはいけない!
MSがMRに嫉妬するのは仕方ない。
しかし、嫉妬の感情を口に出してまでMRを攻撃するのは擁護できない。
これが私の持論です。
嫉妬の感情を自分の内に押し留められるか否か。
そして、嫉妬の感情をぶつけられたMRの心情を想像できるか否か。
ここがMSの人間性が問われる部分なのだと思います。
いちいち嫉妬の感情を言葉という形でMRに叩き付けたところで、良いことは何もありません。
不満なオーラを漂わせている人間は、そこに存在するだけで周囲の人間を不快にさせます。
私の経験上、賢いMSほどそのことを知っています。
だからこそ、もしMRに対して嫉妬したとしても、少なくとも表面上は何事もなかったかのように平静を保つ。
そして、自分が生み出した嫉妬心に振り回されることなく、MRに接することを意識する。
こういったMSほど、MRと良好な関係を築いているような気がします。
このブログ内で紹介したスーパーMSが、まさにそんな感じです。
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詰まるところ、もしMRに嫉妬したとしても、その感情をMRにぶつけてはいけないという話です。
しかし、残念ながらこういったことに対して想像力が欠如しているMSが存在するのも事実です。
嫉妬心を隠そうともせず、感情の赴くままにMRに突っかかるようなMSはどうなるでしょうか?
当然、MRから嫌われることになります。
嫉妬とは、ある意味では悪意と言い換えることもできます。
悪意を持つ人間なんかと、誰が好き好んで関わりたいと思うでしょうか?
疎まれ、煙たがれ、MRからの信用を失うのがオチです。
こんな記事を書いている私自身も、嫉妬の感情をぶつけてくるMSとは距離を置いています。
(※仕事の都合により完全に連絡を絶つわけにはいきませんが、必要最低限のやり取りしかしないようにしています。)
ここまで色々と書いてきましたが…
MSが抱えている嫉妬の感情とは、間違ってもMRの前で口に出すべきではないのです。

MRはMSのことをよく観察していますからね!
ところで余談ですが、嫉妬心をむき出しにしてくるMSは40代~50代の中年世代に多いです。
これまた私見で恐縮ですが、こういったオッサンMSは往々にして人間性が歪んでいることが多い気がします。
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まとめ:嫉妬の言葉はMSとMRの信頼関係を破壊する
嫉妬する側も、嫉妬される側も、結局のところ良いことなんて1つも無いですよね。
とはいえ、繰り返しになりますが、嫉妬の感情を自分の意思で抑えることは困難です。
嫉妬に限った話ではないですが、こういった感情的なものは自然と湧き上がってくるものですからね。
ですが、嫉妬心を『口に出す・出さない』という2択であれば、前者を選ぶことは難しくありません。
どんなにMRに嫉妬したとしても、その感情をグッと堪えられる人こそが、MSとして上手くいくのだと思います。
その一方で、嫉妬心を隠そうともせずにMRに突っかかるようなMSは救いようがありません。
MSが発する嫉妬の言葉は、MSとMRの信頼関係を簡単に破壊します。
これは間違いないです。
私はMSとして、そしてMRとして、様々な形での『嫉妬』を経験したことで、このような結論に辿り着きました。
生産性のない嫉妬発言によって、MRから見放されることがあってはMSとして本末転倒です。
MSが人間であるように、MRも人間であり、感情を持っています。
選り好みだってしますし、面倒くさいタイプと判断した相手とは距離を置くのが普通です。
よって、相手が不快に感じるであろう嫉妬の発言は、口には出さずに飲み込むのが最適解かと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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