MRとMSとの違い③【転勤・勤務地編】

MRとMSの違い

こんにちは、現役MRかつ元MSのヒサシです。

今回は「MR」と「MS」における転勤と勤務地について記事にしてみました。

ちなみにですが、前回と前々回の記事では、給料・休みやすさについてはMRの方が恵まれていると書きました。

 

MRとMSとの違い①【給料編】

MRとMSとの違い②【休みやすさ編】

 

これだけを見るとMRの待遇に欠点などないように見えますが…

今回のテーマである「転勤」や「勤務地」に関しては、MSの方が間違いなく恵まれています!!

その理由について、自分の経験をもとにお伝えしていこうと思います。

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MRは転勤が多い!そして断れない!

これはもう文字通りの意味です。

MRは数年単位で全国各地へ転勤します。

原則、MRに拒否権はありません。

例えばですが、北海道勤務のMRが九州地方に転勤したり、四国地方勤務のMRが東北地方に転勤したり…などということはよくあります。

これは会社側に以下のような意図があってのことです。

①様々な地域でMRに経験を積ませるため

②支社・支店間でのMRトレードのため

③何らかの理由による左遷

④取引先(特に医師)との癒着を防ぐため

一般的には①の理由が多いとされています。

薬の営業をするにあたって『地域性』というものは間違いなくあります。

では、地域性とは具体的にどういったものなのか?

例えば、下記のようなものがあります。

・昔から自社が強い地域

・競合他社が昔から強い地域

・新薬が採用されにくい地域

・僻地過ぎて誰も赴任したくない地域

こんな具合に、地域性という意味合いは様々です。

当然ながら、色々な地域でMRの仕事を経験した方が、MRとしての能力もアップします。

その一方で、左遷したいMRを遠くに追いやるという意味でも、転勤という手段は頻繁に使われます。

とりあえず、会社側がMRを転勤させる意図はさておき…

転勤とは会社からの命令です。

MRもサラリーマンですから、命令を拒否することは出来ません。

(※親の介護など、差し迫った事情があれば転勤について考慮してくれる会社もあります。)

このMRの転勤について補足させていただきますと、転勤スパンは会社によって異なります。

私自身はこれまでにMRとして働いた約5年間の中で、一度だけ転勤したことがあります。

このときは家族と一緒に引っ越したのですが…

ぶっちゃけた話、大変でした。(汗)

MRに転職した時点で全国転勤は覚悟していましたが、いざ実際に転勤(引っ越し)するとなると大変なものです。

言うは易く、行うは難し…ってヤツです。

転勤するということは、家族を含めて生活環境が激変するわけですからね。

肉体的にも精神的にもストレスがかかるに決まっています。

これこそまさに、MRとして働き続ける上では最大のデメリットと言えるでしょう。

ちなみにですが、私はMS時代にもMRさんたちの転勤を何度も目の当たりにしました。

具体例を挙げると以下のような感じです。

・新卒入社後2年で転勤していった外資系女性MR

・新卒入社後10年も同じ地域で働いた後に首都圏へと転勤(たぶん栄転)した30代男性MR

・新卒入社7年ほどで日本屈指の僻地に飛ばされたMR

今振り返ってみると、首都圏への転勤について喜ぶMR、僻地への転勤にショックを受けるMR、転勤するくらいならMRを辞めたいと言い出すMRまで、色々な人がいましたね。
そんなMRの転勤ですが、平均すると大体5年前後で会社から命じられることが多いのではないかと感じています。
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MSは転勤が少ない!もし転勤しても異動先は近隣エリアが多い!

MSは全く転勤しないわけではありませんが、MRと比べると格段に転勤が少ないです。

しかも、もし転勤したとしても異動先は近隣の市町村か、あるいは隣県であることが多いです。

つまり、現在の住所から比較的近い場所ですね。

さらに!

医薬品卸はMSのことを地元(あるいは現在の居住地)へと配属してくれることも多いです。

(※その理由は会社側が家賃補助を出したくないという事情があるのですが、詳しくは後述します。)

実際、私がMS時代に競い合った他社MSの中には、新卒入社後20年も同じ地域(そのMSの地元)で働いているような人もいました。

営業所の状況による部分もありますが、一般的にそのエリアでの担当年数が長いMSは重宝されます。

担当歴が長いほど、そのエリアの歴史について詳しいですし、医療機関側から頼りにされていることが多いからです。

そのため、会社目線だとこんなことを考えるのです。



このMSを転勤させたら売上が減るのでは?
それに、営業所が管轄しているエリアの歴史について詳しいMSがいなくなっては困る。
よし!じゃあ、このMSはなるべく転勤させないようにしよう!


これはあくまで一例ですが、こういったことは医薬品卸内ではフツーにあります。

それに、転勤が少ない(または全くない)ことはMSにとってもメリットが大きいです。

同じ地域に腰を据えて、今後の人生や生活などについて考えることが出来るワケですからね。

実際、転勤しない前提で人生設計を行っているMSは沢山います。

MSの転勤が少ない裏の理由

ここからはMSの転勤が少ないもう1つの理由…と言うか裏事情をお伝えします。

医薬品卸とは薄利多売を行っている業種であることから、稼げる利益額は限られています。

よって、会社側はなるべく社内でのコストを削減したいと考えています。

 

医薬品卸が儲かっていない証拠!MS時代に経費削減を強制された体験談

 

その一環として、会社側は転勤に伴うコストを削減したいと考えているのです。

(※ここでのコストとは、転勤先での家賃や駐車場代と考えてください。)

つまり、医薬品卸はMSが転勤先で生活するための家賃や駐車場代、さらに言うなら引っ越しの費用などを負担したくないのです。

例えばですが、実家住まいのMS、あるいは持ち家があるMSであれば、そこから通える範囲の営業所に配属してやれば、会社が家賃を払ってあげる義務はありません。

これは家賃補助を出さなく良い(=コスト削減に繋がる)という意味で、会社側にとっては好都合なのです。

その一方で、もしMSを転勤させる場合はどうか?

当然ながら、転勤先にてMSが住む場所が必要になりますよね。

会社の辞令によって住む場所が必要になるということは、会社側は転勤するMSのために住む場所を用意してあげる義務があります。

住む場所を用意する」とは、具体的に言うとMSのために会社が家賃や駐車場代を負担する」ということです。

そして、家賃や駐車場代は会社が稼いだ利益の中から支払われます。

しかし昨今、医薬品卸は利益を稼げない厳しい状況が続いています。

 

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こんなとき、会社の経営陣はコスト削減を考えます。

MSに限らず、赴任社員の家賃や駐車場代を削減できれば、稼いだ利益がそのまま残るわけですからね。

よって、会社側は喜びます。

極端な話、会社側は以下のようなことを考えているわけです。



転勤に伴う家賃や駐車場代をケチりたい!
ただでさえ少ない利益を減らしたくない!
そうか!だったらMSを含めて社員たちを転勤させなければ良いんだ!
新卒のMSだったら地元に配属して、実家から通勤してもらおう!
中堅~ベテランのMSも、持ち家から通える営業所で働いてもらおう!
そうすれば、会社として家賃補助や駐車場代を払わなくて済むから、コスト削減に繋がるぞ!


いかがでしょうか?

医薬品卸には、実はこういった苦しい台所事情があるのです。

だから、MSは転勤そのものが少ない(または全くない)のです。

付け加えると、もし転勤(異動)するにしても、元々の住居から通えるような近隣エリアへの赴任が多くなるのです。

その場合も会社側が家賃補助をしなくて済みますからね。

ただし、事情はどうであれ転勤が少ないことについて喜んでいるMSは大勢います。

まとめ:MSはMRよりも転勤が格段に少ない!

MRは転勤が多い。

MSは転勤が少ない。

これは紛れもない事実です。

これから医薬品業界で働こうと考えている人で、転勤が気にならない人はMRを目指しても良いと思います。

しかし、もし「転勤は嫌だ!」という考え方をしている人は、MSとして働くことを検討してみても良いかも知れません。

特に女性は転勤を嫌がる傾向がありますから、MRとして長く働いている人をあまり見かけません。

実際のところ、

結婚や出産を見越してMRを辞めた

…というような女性MRを何人か知っています。

(※とはいえ、最近は勤務地に関して融通してくれる製薬会社も増えてきましたけど。)

この記事で触れた「転勤」や「勤務地」とは、サラリーマンとしては避けて通れないテーマです。

なおかつ、MRという職業には全国転勤が付き物です。

もし全国転勤が嫌であれば、MRの仕事は長続きしないでしょう。

一方で、転勤・勤務地という観点から考えると、MSはMRよりも優遇されているのは間違いありません。

以上、MRとMSと違いについて参考にして頂ければ幸いです!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!


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