大手企業から内定が出ても安心してはダメです!安泰な会社なんて存在しません!

製薬会社でMR(営業)として働いているヒサシと申します。

今から10年ほど前、私は医薬品業界を中心に就職活動を行いました。

その結果、大手卸売会社から内定をいただき、入社することを決めました。

当時はリーマンショック真最中で内定切りなどの酷い仕打ちが社会問題となっていましたが、私は何とかその荒波を乗り越えて内定を手に入れたのです。

ぶっちゃけた話、内定をもらったときは『これで自分の人生は安泰だ!』などと思いました。

しかし、大手企業だからといって安泰である…という考え方は幻想です。

むしろ、大手企業ゆえに危険である側面もあるのです。

会社としての規模が大きすぎるために、全ての社員に満足な待遇を用意するのは難しかったりします。

その他には何かのきっかけで経営が傾くだとか、大規模なリストラに踏み切るだとか、そんな可能性はいくらでもあるワケです。

ハッキリ言って、その会社が5年後や10年後にどうなっているかなんて誰にも分かりません。

もし大手企業に入れさえすればバラ色の人生が待っている…などと思っている学生さんがいたら、その考え方は絶対に改めた方が良いです。

大手企業は皆さんが思っているほど安泰ではないのです。




大手企業だと安心できるのか?


この記事を書いている2020年の5月現在、日本国内では新型コロナウイルスが猛威を振るっています。

就活生が思うように活動できないというニュースも度々聞きます。

私が就活していた頃と同じく、内的切りの話もチラホラ聞きます。

こういった状況では、心のより所を求めて大手企業に入社したいと思うのは無理ないです。

倒産が相次ぐ中小企業より、経営が安定している大企業に勤めたい。

学生なら当然の心理だと思います。

その気持ち、私にはよく分かります。

実際、私自身も就活中はそんな感じでした。


少しでも良い待遇の会社で働きたい。

なるべく経営が安定している会社で働きたい。

出来るだけリストラとは縁が無い生活をしたい。


こんな風に、自分の身を守ってくれそうな会社に行きたいと思うんですよね。

そして、自分という存在をより強く守ってくれるのは中小企業ではなく、大手企業のはず。

人間という生き物は不安な時ほど安心感を求めてしまうものです。

ただ、これは私の実体験なのですが、安心感を求めすぎると目が曇ってしまいます。

確かに、『大手企業の一員』というステータスから得られる安心感は存在します。

だからこそ、一時的にとはいえ『これで自分の人生は安泰だ!』などと思った時期がありました。

しかし、その安心感は今後も永久に続くのか?

…ということとは別問題です。

ちょっと考えれば分かることですが、社会情勢というものは常に変化しています。

変化に対応できれば良いですが、そうでない会社は潰れるか、あるいは経営を見直さなくてはなりません。

内定が出たばかりの頃、そして入社して間もない頃の私には、そういった視点がありませんでした。

真面目に働いてさえいれば、会社が自分のことを守ってくれる。

そして、会社の業績は右肩上がりで成長していく。

こんな根拠は何1つとして存在しません。

未来のことは誰にも分からないのです。

2020年のコロナウイルス騒動なんて正にその典型です。

コロナウイルスなんて得体の知れないモノのせいで社会がここまで混乱するなんてこと、誰が予想できたでしょうか?

こんな状況では、大手企業の社員だって安心できません。

こんなこともあるので、『大手企業に入社する』イコール『安泰な人生が待っている』という考え方は止めた方が良いです。

会社に期待しすぎると、後々自分が苦しくなります。

私は身をもってそのことを体験しました。

医薬品業界の実例


ここからは私なりの実例を交えてお話しします。

私が大学3年生だった頃、学生の間で『超』が付くほど人気だった製薬会社があります。

医薬品業界で最王手の製薬会社である『武田薬品工業』です。

この武田薬品の選考は私も受けました。

(まあ、結果は惨敗でしたが…)

学生時代のMR就職活動 体験記②【武田薬品工業編】

そんな武田薬品ですが、ここ10年ほどで新卒の採用人数は激減しました。

2010年頃は新卒でMR(営業職)を100人以上も採用していましたが、2019年には11人にまで減ったのです。

2019年度の新卒MR減少について思うこと

他にも2014年には『ブロプレス』という薬の不祥事で叩かれたり、創薬が上手くいかなくて研究職が冷遇されたり、それに伴って人員整理を始めたり。

私自身は今でも武田薬品は待遇・安定度共に優れている会社だと思っています。

ですが、決して『安泰』という環境ではないと思います。

業界最王手だからといって順風満帆とはいかない例ですね。

また、武田薬品に限らず、当時学生の間で人気があった製薬会社が次々とリストラを行いました。

例えば、ドイツ系の製薬会社であるバイエル薬品。

私が就活生だっと頃はこの会社も『超』が付くほどの人気企業ででしたが、2019年には大規模なリストラを行っています。

バイエル薬品が早期退職(リストラ)を発表!MR戦国時代に待ったなし!

その他だと、私の前職である医薬品卸も苦しい状況にあります。

まず、MSと呼ばれる営業職が年々減少しています。

MSの人数が過去最少を更新!医薬品卸がなくなる時代に突入か?

この理由を深堀していくと、会社として利益が稼げなくなってきているという現実が見えてきます。

利益が少ないから、会社が社員を養っていくことができない。

だから、社員数を減らして食い繋いでいくしかない。

これは中小企業だけでなく、大手の医薬品卸会社にも当てはまる理屈です。

私が医薬品卸から内定をもらった頃、業界内でこんなことが起こるなんて全く思いませんでした。

これもまた、大手企業だからといって安泰ではないという実例です。

まとめ:王手企業だから将来は安泰だということはあり得ない!


医薬品卸に勤めていた頃、私の後輩たちは私と同じく『大手企業に入ったのだから自分の人生は安泰だ!』と言っていました。

しかし、そんな後輩たちも入社してから数年が経つと『ウチの会社って言うほど安定してないですね…』と口走るようになっていました。

そんな後輩たちも今では医薬品卸を去り、私自身も別の会社に転職しました。

もし私が最初に入社した会社が将来性抜群で、なおかつ待遇面でも申し分なければ、私は転職という選択肢を選ばなかったでしょう。

しかし、そのような大手企業が今の日本にどのくらいあるでしょうか?

アラサー世代となり、それなりに社会経験を積んだ私にとっては甚だ疑問です。

大手企業だからといって将来が安泰というワケではない。

今なら自信を持って断言できます。

そして、この理屈は医薬品業界以外でも同じです。

あの日本を代表する超大手企業である『トヨタ自動車』ですら、終身雇用は難しいと言っています。

「終身雇用難しい」トヨタ社長発言でパンドラの箱開くか

2019年にこういった記事が出たとき、多くの社会人は『あのトヨタ自動車ですらこんなことを言う時代になったのか』と思ったはずです。

このとき、私は改めて大手企業の危うさを改めて理解しました。

経営者だって好きでこんなことを言っているワケではないのです。

しかし、昨今の業績を鑑みると『将来は安泰』とは言えない。

だからこそ、こういった発言をしているのです。

愛社精神を持つこと自体は良いと思いますが、最初に入った会社に対して固執し過ぎるのは絶対にダメです。

大手企業とはいえ、社員を守ってくれない可能性は十分にあります。

今ですから、今後は状況に応じて転職や独立という選択肢を視野に入れていくのがスタンダードになるのではないでしょうか?

老婆心かも知れませんが、この記事を読んでいる学生さんが『大手企業』に縛られ過ぎないことを祈っています。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする