医薬品卸にMSとして入社したら3年は働くべきか?【読者さんからの質問】

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

先日、ある読者さんから問い合わせフォームを通じて質問をいただきました。

その読者さんは、ある医薬品卸にMSとして入社予定の大学4年生(男性)です。

さて、質問の背景・内容を要約するとこんな感じです。


自分はMSとして内定したものの、自分が本当にMSに向いているのか分からない。

もしMSに向いていないと感じた場合、すぐに辞めるべきか?

それとも、世間で言われているように、とりあえず3年は働き続けるべきか?


なるほど、興味深い質問です。

まるで昔の自分を見ているような気持になりました。

私自身も経験があるのでよく分かるのですが、こういった漠然とした不安ってありますよね。

果たして自分は就職先で上手くやっていけるのか?

上手くいきそうになかったら、一体どうすれば良いのか?

社会人になる直前の学生であれば、多かれ少なかれ抱く不安だと思います。

そこで、せっかくの機会ですのでご本人に了承のもと、私なりの回答を記事化させていただくことにしました。

私自身はMSを5年ほどで辞めた身ですが、何かの参考にしてもらえたら嬉しいです。




まずはMSとして3年間勤めてください!


早速ですが、私自身の意見を述べようと思います。

私自身はMSを3年続けることをお勧めします

もしMSに向いていないと感じたのなら、速攻で辞めるのも1つの方法ではあります。

損切りを躊躇わない…という意味では合理的です。

とはいえ、この類のテーマに正解はありません。

入社後の待遇・状況・人間関係によっても違ってきますし、白黒はっきりと色付けできるようなことではないのです。

入社後にすぐ辞めるメリット&デメリット、

まず3年間は勤める場合のメリット&デメリット、

さらにそれ以降も勤め続ける場合のメリット&デメリット、

これらは本当に千差万別だと思います。

…で、最終的には自分はどう思うのか?どうしたいのか?という結論に行き着きます。

ただ、私自身の経験を振り返ると、MSとして3年間働くメリットは大きいのではないかと思うのです。

その根拠については後ほど詳しくお伝えしますが、最大の理由は年齢的にやり直しができるからです。

大学をストレートに卒業したなら、入社時点で22歳のはずです。

その3年後にMSを辞めるとしても25歳です。

学生さんにこう言っても実感が湧きにくいかもしれませんが、

25歳ってメチャクチャ若いですよ!

まだまだ人生これから!

別の会社(職場)で再スタート・再チャレンジ上等!

新しい可能性が自分を待っている!

…みたいな希望に溢れている年代です。

今では第2新卒という言葉もあるくらいですから、転職先には特に困らないはずです。

このように、MSとして3年働いた後で再就職することに関して、リスクはほとんどゼロと考えてOKです。

よって、医薬品卸にMSとして入社したのなら、MSとして目一杯、経験を積むことをお勧めします。

その過程で、今後自分がMSを続けていきたいか?

MS以外の道を歩んでいきたいか?

…ということをじっくりと考えていけば良いのです。

繰り返しになりますが、まずはMSを3年続けるべきというのが私の意見です。

では、その根拠について述べていきます。

3年あればMSの仕事が一通り身に付く!


私自身のことで恐縮ですが、自分がMSとして『それなりのレベル』になったのは入社3年目くらいでした。

取引先との付き合い方、

MRとの付き合い方、

売上の伸ばし方、

利益の稼ぎ方、

社内の内勤業務のやり方など、

自分1人で一通りの仕事を回せるようになった!

…という手応えを感じ始めたのが3年目でした。

これでようやく1人前だな!

…と、上司や先輩MSからも言われるようになったのも3年目頃でしたね。

逆に、3年目より前の時期は全然ダメな状態だったと思います。

MSとして1年目は、

『何が分からないのか?それすら分からない!』

…といった状態でした。

MSとして2年目は、

『自分は何が分からなくて困っているのか?』

…ということが分かる状態になりました。

こんな具合に、医薬品卸にMSとして入社して以降、特に1年目は辛かったですね。

マジで何をどうしたら良いのか分からず、常に混乱していた気がします。

伝票をなくしてしまったり、

請求書の金額を間違えてしまったり、

時間指定の配送が間に合わなかったり、

ミスをやらかす度に、上司や先輩MSにも散々怒られました。

そんな下積み時代を乗り越え、仕事に慣れてきたのがMSとして3年目くらいの時期でした。

そして、仕事に慣れると気持ちに余裕が出てきます。

何と言うか、視野が広がってくるんですよね。

例えばですが、

今後の医薬品業界はどうなっていくのだろうか?

MSという職種に将来性はあるのか?

MSとして働き続けたとして、5年後や10年後に自分はどうなっているだろうか?

こんなことを考える余裕が出てくるんですね。

1~2年目は仕事に対して必死だった反動だったのか、3年目は結構冷静だったと思います。

MSが減っている現実だとか、

医薬品卸の利益状況だとか、

色々な角度から会社のことを見ることができるようになってきます。

MSの人数が過去最少を更新!医薬品卸がなくなる時代に突入か?

ベーリンガーが医薬品卸へのアローアンスを減らそうとしている!?

このように、MSとしての仕事に慣れるタイミングとして『3年』というのは1つの節目だと思います。

ですから、まずはMSとして3年ほど働いてみて、MSという職業への向き不向きや、業界の流れなどについて考えてみてはどうでしょうか?

それでも、どうしてもMSを辞めたい!

…と思うなら、転職活動に踏み切ってみると良いと思います。

3年という時間の中で社会人としての基本を学ぼう!


これはMSに限ったことではないのですが、社会人として3年も働いていれば基本的なビジネスマナーが身に付きます。

特にMSは営業職ですから、社外の人間との付き合い方を学ぶ機会は多いです。

挨拶の仕方、

メールの文面、

アポイントの取り方、

社会人としての立ち振る舞い、

好感を持ってもらうための身だしなみなど、

こういった社会人としての基本を身に付けておくと、後々役立ちます。

むしろ、MSは医者・薬剤師・看護師・事務員・MR・医療機器メーカーといった医薬品業界における数々の人間と接する職業です。

良い人もいれば、癖のある人、嫌な人もいます。

そういった人間たちの中で揉まれていく中で、ビジネスマナーが身に付いていきます。

ここで身に付けたビジネスマナーは転職活動だけでなく、プライベートでも間違いなく役立ちます。

私自身、MS時代に身に付けたビジネスマナーがMRになってからも役立っています。

もしMSという職業に疑問を感じたとしても、こういったビジネスマナー的なものは徹底的に磨いておくべきです。

基本を疎かにしていては、上手くいくものも上手くいかなくなります。

何より、基本をマスターすることで応用ができるようになりますし、そのレベルに達すれば自然とMSとしての実績もアップしてくると思います。

ところで、こういったMS以外の職種、さらに言うなら他社でも通用する知識・経験は、転職市場ではポータブルスキルと呼ばれています。

直訳すると別の会社・職場に持ち出しできるスキルですね。

MSとして入社したら、このポータブルスキルの量と質をアップさせることを意識してはどうでしょうか?

いよいよMSに嫌気が差してきたぞ!

すぐにでも会社を辞めたいぞ!

…となった場合でも、このポータブルスキルはあなたを裏切りません。

転職活動をするにしても、必ず自分の助けとなってくれます。

余談ではありますが、私はMS時代に身に付けたビジネスマナーを応用することで、

彼女(今の妻)の両親への挨拶を滞りなく済ませることができました。

そのときはメチャクチャ緊張していたのですが、

顔合わせの日程調整、

手土産のお菓子選び、

初対面時のお辞儀の角度など、

MS時代に身に付けたものをフル活用して乗り切りました。

このときはMSという職業に感謝しましたね。(^^)

入社後にすぐ辞めた場合のリスク


これは他人から又聞きした話なので、私自身の体験談ではありません。

ですから、参考程度に読んでもらえればと思うのですが、入社してから短期間で辞めてしまった人間は転職活動で苦戦するらしいです。

これは新卒に限った話ではなく、30代や40代の求職者も同様だそうです。

(※情報源は私がお世話になっている転職エージェントです。)

企業の人事だって馬鹿じゃありません。

直近の会社での在籍期間が短い人間に対しては、何だかんだ言って慎重になるのです。


短期間のうちに転職活動をしているなんて、何か問題がある人なのでは?

不祥事を起こして解雇されたのでは?

病気などで辞めるしかない状況に陥ったのでは?

人間性に難がある人なのでは?

もしウチに入社しても、すぐに辞めてしまうのでは?


このような目で見てくる採用担当者は間違いなく存在します。

求職者の経歴・健康状態・人間性などに問題がない場合であっても、書類上の情報を過信しないのが採用担当者です。

人材採用に携わっている人事からすれば、出来る限り変な人間は入社させたくないのです。

よって、入社後にすぐ辞めた人間はネガティブな捉え方をされ、書類選考(履歴書・職務経歴書など)の段階で落とされてしまいます。

特に、応募者多数の選考においては、こういった傾向があるそうです。

出来るだけ『変な人間』を採用する可能性を下げたい。

そのためには『変な人間』である可能性がある候補者を書類の段階で落としておく。

求職者にとっては面白くありませんが、採用担当者としては理に適っている行動です。

当然のことですが、書類で落とされてしまったら、面接で自分の長所をアピールすることすらできません。

その結果、書類選考から先に中々進むことができない…という負のスパイラルに陥るのです。

入社後にすぐ辞めると、このようなリスクも付きまといます。

そういったリスクを回避するためにも、まずは3年ほど勤めることをお勧めしたいのです。

3年も働いていれば、職務経歴書に書くネタは十分にあるはずです。

自分は入社後すぐ辞めるような根性ナシではありませんよ!

自分は3年間しっかり働いて知識・経験共に充実していますよ!

…と、堂々とアピールできるくらいの気構えをしているくらいが丁度良いのです。

最低でも、転職先が決まるまではMSを辞めない方が良いです。

無職期間があると履歴書に書かなければいけませんし、それを好意的に捉える採用担当者は少数です。

入社後すぐにMSという職業が嫌になったとしても、ヤケクソで辞めるのではなく、計画的に辞めることをお勧めします。

MSが辛くて仕方がないなら速攻で辞めるのもアリ


今までの話と矛盾しているように感じるかも知れませんが、場合によってはMSをすぐに辞めるのもアリだと思います。

では、それはどんな場合か?

それは、MSとして配属された営業所にパワハラしてくる上司・先輩がいた場合です。

常日頃からパワハラを受け続けると心身にダメージが溜まります。

このダメージは徐々に徐々に、まるで遅効性の毒のように効いてきます。

これまた私自身の経験談で恐縮ですが、私がMSとして初めて配属された営業所にパワハラをしてくる先輩MS(40代の独身男性)がいました。

営業部内でも悪い意味で有名なMSでして、そのMSのせいで過去に何人かのMS・配送・事務員が辞めたという噂もありました。

しかも、私は運が悪いことに、そのパワハラMSの隣のエリアを担当することになってしまったのです。

エリアが近い関係上、仕事の中では嫌でも関わらなければならなかったのです。

さて、私はこのパワハラMSには散々苦しめられました。

ハッキリ言って、MS時代に最も憎んでいた相手でもあります。

そのパワハラMSは私がMSとして4年目くらいの時期に異動していったので、その後の仕事は大分楽になりました。

とはいえ、そのパワハラMSのせいで会社を辞めようと何度思ったか分かりません。

(※結局、パワハラMSがいなくなった翌年にMSを辞めてしましましたが…。)

ものすごく好意的な捉え方をするなら、パワハラMSのおかげで根性が付いたとも言えます。

ですが、そのようなパワハラMSと一緒に働くのはとても辛かったです。

下の記事でも触れていますが、このような人間関係に関しては完全に運ゲーです。

就職とはギャンブルである!全ての学生に伝えたい就活後の運ゲー要素

こればかりは個人の努力ではどうにもなりません。

新人という立場上、パワハラ人間のターゲットにされてしまったら簡単には逆らえません。

私個人としては、この記事の序盤~中盤で書いた通り、まず3年はMSとして働くことをお勧めします。

しかし、パワハラで心身を病み、そして壊れてしまうくらいなら、さっさと辞めた方が良いです。

MSとして働き続けるにせよ、転職活動をするにせよ、それは心身共に健康であることが大前提です。

心身を害してまでMSとして働き続ける必要はありません。

そのことだけは心に留めておいてください。

まとめ:まずMSとして3年は働こう!でも辛かったら辞めることを考えよう!


繰り返しになりますが、医薬品卸にMSとして入社したのなら、まず3年は働き続けることをお勧めします。

MSとして経験したこと、身に付けた知識などは後々の人生でも役に立ちます。

逆に、入社後にすぐ辞めると転職活動で不利になる可能性もあるので要注意です。

ただし、パワハラなどで心身が辛い場合に限り、早めに見切りを付けるのもアリだと思います。

いかがでしたでしょうか?

あくまで私個人の意見ですが、自分なりのMS経験をもとに書かせていただきました。

MSに限ったことではありませんが、結局仕事なんて自分でやってみないと何も分からないのです。

MSとして働く中で、MSの『良い面』と『悪い面』の捉え方は人それぞれです。

私はMSを辞めた身ですが、辞めた理由はMSの『悪い面』に嫌気が差したからです。

加えて、私はMRへの憧れを捨て切れなかったこともあり、MSからMRへの道へと踏み出しました。

その結果、MS時代と比べて給料休日といった待遇面が改善されました。

これは紛れもない事実です。

その一方で、MRとして毎日勉強することを強いられたり、突拍子のない転勤に悩まされているのも事実です。

色々な意味で、仕事とは一長一短なのです。

むしろ、ストレスが一切ない仕事なんて存在しないと思います。

そのことを踏まえて、

自分はMSに向いているのか?

それとも向いていないのか?

今後どうやって生きていくべきなのか?

…ということを、まず3年間という時間の中で考えてみてください!

そして、考えに考えた末に出てきた答えが、あなたにとっての正解なのだと思います。

以上、今後のMS生活の参考にしてもらえれば幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!





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