セルジーンが営業目的で行ったとされる勉強会について現役MRの意見を述べる!

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

本日、RISFAXでセルジーンが営業目的で勉強会を行ったとの報道がされました。

セルジーン MRが営業目的で勉強会開催、社内ポリシーに違反

セルジーンは血液がんなどのニッチな領域で活動している外資系の会社さんです。

2019年~2020年にかけては、ブリストルマイヤーズ社に買収されて業界内でも話題になりましたよね。

BMS セルジーンの買収完了、740億ドルで 乾癬治療薬オテズラはアムジェンに売却

そのため、領域が異なるMRでも『セルジーン』という会社名を知っている人は多いのではないでしょうか?

そんなセルジーンですが、何がきっかけで今回RISFAXに掲載されてしまったんですかね…?

RISFAXに載っている『勉強会』とは、おそらく外部講師(医者)などに疾患・治療法・普段の仕事内容などについて、MRにレクチャーしてもらう会のことを指していると思います。

(※会社によっては『勉強会』ではなく『研修会』という呼び方をしている。)

勉強会というくらいですから、その趣旨は講師によるMRの教育(あるいは知識向上)です。

そして、MRに向けて講義をしてもらうことから、講師への謝金も発生します。

言うまでもないことですが、セルジーンに限らずどこの製薬会社でも、多かれ少なかれ行っているイベントです。

そんな勉強会ですが、なぜセルジーンはこのような形で報道されてしまったのでしょうか?

ハッキリ言って、MR(営業サイド)が関与している時点で、程度の差はあれど営業目的で開催されている側面があるのは否めません。

私がMRになりたての頃、上司からは勉強会を開催する裏の目的は営業のためだぞ!と指導されたものです。

(※まあ、これはかなり昔の話ですけど…)

ましてや、2020年のコロナ禍以降は、面会困難な医者との接点を増やすために、オンラインツールを用いて勉強会を開催した製薬会社は多いはずです。

そんなMRとしての現実を踏まえながら、今回のセルジーン報道について思ったことを記事にしてみました。




セルジーンの勉強会報道の概要


ハッキリ言って、RISFAXに載っている情報だけだと真実が分からないんですよね…。

何がどう営業目的だったのか、正直言って不明です。

取りあえず、RISFAXの紙面上にて判明している情報について要点を整理しました。

・ヘマトロジー部門が開催した勉強会にて違反が判明

・医療従事者への関係構築・プロモーション的なメッセージ提供・処方獲得といったものが目的になっていた

・以上のことから社内行ポリシー違反と判断

・具体的な日時・場所・人数などは未公表

・違反は外部弁護士や社内インタビューによって発覚

個人的には外部弁護士という部分が引っ掛かりますが…

うーん、これらの内容だけだと真実が見えてこないですね。(汗)

勉強会の場で、声高らかに処方依頼でもするようなMRでもいたのか?

あるいは、講師による講義そっちの気で、MRサイドからプロモーション的な話でもあったのか?

でも、あくまでヒサシ個人の感覚ですが…

勉強会の最中に処方依頼をするようなMRなんて、滅多にいないと思うんですよね。

多くの場合、MRだったら講師に気を遣いつつ、とにかく講師に気分よく話してもらうことを意識するのではないかと。

さらに言うなら、講師の話が終わった後でとても勉強になりました!と言って、講師のことを持ち上げるとか。

まあ、これがまさに営業目的での行為と言われてしまったら、最早どうしようもないですが…

何だか、不透明な部分が多い報道ですね。

何を以ってセルジーンは『営業目的』と判断されたのか?


営業目的を1%も含まず、MR(製薬会社側)が純粋に勉強する目的で開催される勉強会は、確かに存在すると思います。

しかし、そういった勉強会は中々のレアケースではないでしょうか?

多くの場合は、営業目的10%~20%、勉強目的80%~90%みたいな意図で開催される場合が多いのではないでしょうか。

(※もちろん、勉強する気は一切ナシの営業目的100%とか、勉強会後に接待とかするとかは流石にダメだと思いますが…。)

まあ、この辺りは本音建前ですよね。

講師の話を聞いて勉強したいという気持ちに偽りはない。

講師の話を聴講することで、MRとしての知識レベルが向上するなら万々歳。

しかし、講師の話を聞く中で自社医薬品の処方状況を把握し、今後の営業活動へと繋げていく。

あるいは、症例提示などの場面で自社医薬品を処方した理由(または処方しなかった理由)についてレクチャーしてもらう。

このように、勉強会には開催する裏には色々な意図があるワケです。

ですから、何と言うか白黒ハッキリと切り分けられるような問題ではないと思うんですよね。

例えばですが、質疑応答時にこういった質問をしたらダメなのでしょうか?


先ほど提示いただいた症例について、先生が弊社の○○を処方する決め手となったのは何ですか?

(=講師自身にアウトプットしてもらうことで自社医薬品の利点を自覚してもらう)

一方で、別の症例では弊社の○○を処方することを躊躇った理由は何でしょうか?

(=自社医薬品への苦手意識の原因を探る)

弊社の○○について、適切な処方対象となる患者層について教えていただけないでしょうか?

(=講師に具体的なターゲット患者をイメージしてもらう)

コロナ禍によって、お仕事の状況はどのように変化しましたか?

(=コロナに関する施設情報の他に、講師にとって忙しい時間帯・忙しくない時間帯などを把握する)


こういった質問はあくまで一例ですが、私は自分が主催した勉強会ではフツーに尋ねています。

そして、講師の先生もフツーに答えてくれます。

それどころか、こういった質問が呼び水になって、今までの治療選択肢やガイドラインの変遷とか、今後の医療体制の展望とか、互いの会話が盛り上がることも結構あります。

何だかんだ言って、講師は質問をしてもらうと嬉しく感じるものですからね。

(※むしろ質疑応答が盛り上がらずに、お通夜みたいな状態で勉強会が終了するのが一番ダメだと思う。)

もしこういったコミュニケーション自体が『営業目的』と判断されてしまうなら、個人的にはハッキリ言って心外です。

製薬会社の人間として、医療現場で自社医薬品がどのように使われているのかについて、講師から生の声を聞かせてもらうこと自体が勉強なワケです。

あるいは、もし勉強会の場で講師(特に医者)が自社医薬品の特性を誤解していることが判明したら、その場でMR側から正しい情報を提供するもの十分アリかと。

むしろ、それこそが医薬品の適正使用を推進することであり、MRの義務を全うすることにも繋がると思います。

あくまで仮にの話ですが…

仮にセルジーンが製薬会社にとって一般的な勉強会を開催した結果、今回のRISFAX報道に繋がってしまったとしたら、正直言って気の毒過ぎます…。

個人的には、同情を禁じ得ません。

2020年以降のコロナ禍で増加したオンライン勉強会


新型コロナウイルスが流行り出して以降、病院を中心に多くの医療機関がMRによる訪問を禁止しました。

MRの外勤を戒めるミクス編集長のメッセージが興味深い!

新型コロナの第3波によって病院の訪問規制が厳しくなってきた話

その一方で、オンラインでの面談・講演会も普及してきました。

むしろ、オンラインが普及し過ぎてMRへの締め付けがキツくなりましたけど。(汗)

頼むからMRのWEB面談回数のトレースだけは勘弁してくれ!誰も喜ばないぞ!

2021年も製薬会社によるWEB講演会の乱立は止まらない!?MR目線での苦悩を語ってみる!

この状況で何が起きたかと言うと、

オンラインを駆使した勉強会の開催頻度が増えたんですよね。

私自身、自分の担当先の先生を講師役を依頼して、オンライン勉強会を何度も行いました。

私だけでなく、私の同僚MR、そして他社のMR、皆が同じようなことをやっています。

もしかしたら、担当しているエリアや領域によっては、勉強会を開催していないMRの方が少ないかも知れません。

私が担当している基幹病院の医師(部長クラス)に関しては、

去年(2020年)は、色々な製薬会社から毎月のように勉強会の講師を依頼されたよ!

…と言っていました。

コロナ禍でMRと医療従事者(特に医者)との関係が希薄になったことから、各社が勉強会を活用することで、先方との接点を増やそうとする気運が高まったんですよね。

とはいえ、中身はコロナ前から製薬会社が行ってきたような勉強会ですよ?

ただ単に、対面で行っていた勉強会の形式をオンライン(Zoomなど)に変えただけです。

むしろ、オンラインの勉強会を経験できて良かったと言ってくれる講師までいました。

MRは新たな知識を得てレベルアップし、講師にも喜んでもらえる。

まさに、良いこと尽くしです。

いや、もしかしたら良いこと尽くしだからダメなのか?

これも今回のRISFAX記事で言うところの関係構築に該当するのでしょうか?

もしそうだとしたら、些か悪意のある捉え方をしているように感じます。

この程度のことで営業目的の関係構築などと言われてしまったら、MR個人としては心外もいいとこです。

違反発覚に関わった『外部弁護士』とは何だ?


そもそも、なぜ勉強会の違反云々について弁護士が出てくるんですかね?

しかも、RISFAXの記事を読む限りだと自社の顧問弁護士とかではなく、外部の弁護士が違反発覚に関与しているみたいだし。

外部の弁護士ということは、要は第三者ということです。

勉強会の不正を炙り出すために、敢えて公正な視点で判断してくれそうな外部の弁護士に依頼をした…ということなのでしょうか。

では、誰が外部弁護士に調査を依頼したのか?

どういった経緯で外部弁護士に調査依頼するに至ったのか?

大体にして、社内の人間だけでは事態を収拾できない理由でもあったのか?

この違反騒動で最初に声を挙げたのは誰なのか?

このように腑に落ちないことが沢山あります。

社内でキナ臭い話があったからと言って、わざわざ外部弁護士に調査なんてさせますかね…?

もしかしたら、今回の一件でセルジーンは第三者による調査を強いられる状況に追い込まれたから、外部弁護士が出張ってきたのでしょうか。

そう考えると、何者かがセルジーンによる勉強会について情報を仕入れ、どこかにリークしたのでしょうか。

セルジーンの競合メーカーによる仕業なのか?

あるいは社内の人間による告発でもあったのか?

どうも怪しい感じがしますね。

まあ、ここまで書いてきた内容は私個人の勝手な予想というか、ともすれば邪推なのですが…

何と言うか、今回の一件には何らかの裏があるような気がしてなりません。

最後に:セルジーンの勉強会報道には少なからず違和感がある


勉強会の趣旨はもちろん大切です。

勉強会とは、あくまで勉強するために開催します。

しかし、その結果として講師への謝金が発生するのも事実です。

こういった仕組みで勉強会が運用されている以上、営業的な側面が絡んでくるのは致し方ないと思うんですよね。

むしろ、稀にですが医者の方から勉強会をやらせてくれと言ってくる場合だってありますからね。

(※ヒサシは数年前に一度だけこういったパターンを経験したことがある。)

実際にセルジーンがどのような形で勉強会を開催していたのか、私には全く分かりません。

だからこそ、憶測で書いてしまった部分も多い記事になってしまいましたが…

勉強会の当日は、講師に気分良く話してもらい、そして気分良く帰ってもらう。

MR(営業サイド)としては、誰もが意識していることなんじゃないかなぁと思います。

(もしかして、こんなことを考えているのって俺だけ?)

ある意味ですが、これがRISFAXに書かれていた関係構築に該当するんですかね?

正味な話、違和感MAXです。

これは営業云々の以前の話というか、詰まるところ人と人との付き合いです。

そんなことまで否定される筋合はないと、一介のMRとしては思うワケです。

こんな風に思うのは、私がMR(製薬会社)としての思考にどっぷりと浸かっているからなのでしょうか。

もしかしたら、外部の人間から見たらとても異常なのことなのでしょうか。

何だか、今回のRISFAXによるセルジーン報道によって、色々なことを考えさせられました。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。






シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする