MRの外勤を戒めるミクス編集長のメッセージが興味深い!

MRの今後

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

 

本日のミクスオンラインにこのような記事が載りました。

 

【FOCUS 早く外勤したいと思うMRへのメッセージ】

 

Monthlyミクス編集長』である『沼田佳之』という人によるメッセージが載っているのですが、大変興味深く読ませていただきました。

 

記載内容を要約すると、こんな感じです。


・医療機関はコロナ禍でダメージを受けている

・自分の担当エリアにおける医療従事者とMRとの温度差はないか?

・MRが新型コロナウイルスの媒介者になる可能性は解消されていない

・MRの外勤については慎重になるべき


なるほど、MRにとっては耳が痛くなるような意見です。

 

不毛な内勤から逃れたい一心で外勤希望をしていた自分が恥ずかしくなりました。(汗)

 

そこで、今日はコロナ禍の後におけるMRの外勤について、改めて考えていこうと思います。

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医療従事者側はMRの訪問を望んでいるのか?


SNSなどのネット上では、MRが訪問しなくても特に困っていないという意見が主流になっている印象があります。

 

もちろん、コロナ禍以前のMRと医療従事者との関係だとか、その会社が扱っている薬剤の性質にもよるかと思います。

 

しかし、現時点ではMRの訪問を望まない施設の方が多いのではないでしょうか?

 

特にエビデンスがあるわけじゃないですし、これは私の主観による意見ではありますが、MRに対する訪問規制を解除していない医療機関はまだまだ多いように思えます。

(特に病院が多い気がします。)

 

つまり、これが施設側にとっての意思表示なのではないでしょうか?

 

医療従事者から大してMRが必要とされていないという側面もあれば、純粋に新型コロナウイルスを媒介する可能性があるMRに来てほしくないという側面もあるなど、色々な考え方ができます。

 

ただし、前者はともかく、後者については人命に直結する要素ですから、施設側も簡単にOKサインを出せないのだと思います。

 

MRの訪問を許可した直後に新型コロナウイルスの院内感染でも起きてしまうなんてこと、施設側としては何としても回避したいに決まっています。

 

私の周りにいるMRに話を聞いても、『少なくとも今はまだ外勤しない方が良いのでは?』『もう少し様子を見た方が良いのでは?』という意見が大半です。

 

そう考えると、ミクス編集長が主張している通り、まずはメールやWEB面談などの手段で医療従事者の温度感を探り、施設への直接訪問の可否を確認するというやり方が最も現実的な気がします。

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医療機関が感染の第2波を警戒するのは当たり前のこと


最近では『with コロナ』という言葉も結構耳にするようになってきました。

 

新型コロナウイルスは根絶不可能なのだから、上手くウイルスと付き合っていこうという考え方ですね。

 

この前提で考えると、医療従事者としては今後も感染リスクの最前線に立ち続けるという見方もできます。

 

ニュースなどでは緊急事態宣言解除に伴う『気の緩み』が指摘されています。

 

一般人ですらこの『気の緩み』に疑問を感じる人がいるわけですから、医療従事者からすれば『勘弁してくれ』と思う人がいても不思議じゃありません。

 

『気の緩み』が原因で感染の第2波が起きた場合、感染患者と相対するのは医療従事者ですから、後々のことを考えてピリピリするのは当然です。

 

レムデシビルやアビガンなどによる治療手段も注目されつつありますが、そういった治療薬があったとしても新型コロナウイルスによる医療従事者へのダメージはゼロにできない。

 

よって、ダメージゼロに限りなく近付くために、MRの訪問規制を含めて、医療従事者はあらゆる手段で対策を講じる必要がある。

 

そもそも、自分だって命は惜しい。

 

あるいは、命を落とさないまでも、今まで以上に激務な環境になりかねない。

 

自分の職場にコロナ患者が来たというだけで、世間から酷い差別を受けたりもしかねない。

 

そのことが辛い・しんどい・嫌で仕方ない。

 

人間として当然の感情だと思います。

 

そういった内心穏やかではない時期にMRが何食わぬ顔で直接訪問してきたら、やっぱりムカつくのではないでしょうか?

 

いや、直接訪問ではなくリモートでのコンタクト(メールやWEB面談)だとしても、ムカつく人はムカつくのだと思います。

 

製薬会社によってはWEB面談のノルマ化が進んでいますし、そのノルマをこなすためにMRが過剰なメール打診・WEB面談を実施することによって医療従事者(特に医者)が辟易しているという話もチラホラ聞きます。

 

WEB面談ですらそんな状況なのだから、MRが直接訪問しての情報提供は尚更のこと需要がないとも考えられます。

 

医療従事者からすれば、せっかくコロナ終息が見えてきたのだから、今もうひと踏ん張りするべきだとか、あるいは一息つきたい、…などと考えている人も多いのかも知れません。

 

そういった心境にも関わらず、MRからガンガン営業をかけられたら、やっぱり釈然としないのかな?と思います。

まとめ:今後の作戦は『いのちだいじに』が妥当か?


個人的にはミクス編集長の主張に賛成です。

 

どう考えても、今の時期に医療機関へ積極的な訪問を行うことが得策だとは思えません。

 

医療従事者が努力して作り出した現在の『コロナ終息ムード』を蔑ろにする行為だとも思いますし、何より、製薬会社(MR)側の都合で訪問していたら出禁になりかねません。

 

ドラクエで言うところの『ガンガンいこうぜ』を実践している製薬会社の話も増えてきていますが、その結果、良い成果が得られたという報告はあまり聞かない気がします。

 

HPとMPを無駄に消耗して、最悪の場合は返り討ちに遭う可能性が高いと思います。

(実際、弊社でも『ガンガンいこうぜ』で撃沈したMRは多い。)

 

やはりここは『いのちだいじに』で慎重に行動するのがベターな気がしてなりません。

 

取りあえず、医療従事者の鬱憤が収まるまでは防御や回復に徹する。

 

相手の思考や行動パターンを把握するまで、とにかく守勢に回ってでもやり過ごす。

 

そして、頃合いを見て作戦をチェンジすれば良い。

 

まあ、現実の問題とドラクエを混同してはいけないのですが、私はそのように思っています。

 

こういった現場の苦悩が製薬会社の本社にどのくらい届いているかは不明ですが、取りあえず、直接訪問・WEB面談の実施回数などをトレースしてMR同士を競争させるような『ガンガンいこうぜ』の方針だけは見直してほしいものです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!


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