医者や薬剤師はMRの勉強不足を見抜くので要注意!彼らの目は肥えているぞ!

MRの仕事

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

現役MRの皆さんはご存知の通り、MRは常に勉強することが求められる職業です。

むしろ、勉強して知識をインプットすることを継続していかないと成果が出ません。

ですが、成果が出ないくらいならまだマシかも知れません。

もしも医者や薬剤師から、

『コイツは何も勉強していないMRだなぁ…。』

『コイツとの面会のために時間を割いたのは間違いだったなぁ…。』

『こちらからの質問に何も答えられないMRなんて論外だよなぁ…。』

『勉強もロクにしていないMRとは、もう会いたくないなぁ…。』

…などと見切られてしまったら最悪です。

ポンコツMRのレッテルを貼られてしまった場合、汚名返上することは簡単ではありませ ん。

気難しい相手であれば、二度と面会に応じてくれない可能性すらあります。

実際、私自身もMRとしての勉強不足を見抜かれて医者・薬剤師との関係が拗れた経験があります。

そこで、今回はMRの勉強不足が招くリスクというテーマで記事を書いてみました。

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MRにとって『自社医薬品』の勉強は基本中の基本である!

MRという職業の役割とは何か?

MRは『医薬情報担当者』という意味ですが、 一言でまとめると営業職です。

営業の人間は自社商品の売上を伸ばすために存在しています。

つまり、MRは自社医薬品が売れてナンボな仕事なのです。

そのためには、自社医薬品について満遍なく勉強し、製品知識を身に付けておく必要があります。

むしろ、MRが自社医薬品について満足に説明できないようなら、医療現場の医者・薬剤師は大変困ります。

医者や薬剤師からすれば、薬のことをMRに尋ねるのは当然のことです。

製品の特徴。

臨床試験の内容。

DI等々。

これらについて、MRは医療従事者から受けた質問に答えるのが当たり前なのです。

そんな当たり前のことが出来ないと、医者・薬剤師からは白い目で見られます。

…というか、私は実際に白い目で見られた経験があります。(汗)

MRになりたての頃、私は某病院の薬剤部長からこんな辛辣な言葉を浴びせられました。


『君は自分の会社の薬のことも分からないのか?』

『君はそれでもMRなのか?』

『へぇ、君は新人のMRなんだ?』

『で?それが何なの?』

『MRとして新人かベテランかどうかなんて、こっちには関係ないんだけど?』


ハッキリ言って、ぐうの音も出ませんでした。

そのときは薬剤部長から自社医薬品について質問を受けたものの、私は即答することが出来なかったのです。

私はそのとき、自分がMRとして勉強不足であることを痛感しました。

ついでに言うと、同時期に他の医者・薬剤師からも勉強不足を指摘されました。

前職がMSだったこともあり、勉強すること自体を甘く見ていた部分もあったのだと思います。

少なくとも、自社医薬品については満遍なく回答できるレベルにならなければ、MRとして 食べていくことは不可能だと悟りました。

それ以降は、自社医薬品について勉強することを徹底するようになりました。

会社が作っているリーフレット資料を全て読み、

添付文書やインタビューフォームについて隅々まで目を通し、

RMP、CTD、審査報告書についても読み込み、

分からない言葉や単語が出てきたときは随時調べる。

ここまで勉強してようやく、自社医薬品の全貌を理解することができます。

こういった勉強習慣を身に付けてからは、医者・薬剤師からの質問には大体答えられるよう になりました。

(※MRレベルでは分からない難解質問については学術の人に相談しています。)

今思えば、MRとして駆け出しの頃に打ちのめされた経験が活きている気がします。

このような経験をしたからこそ、

医者や薬剤師はMRの勉強不足を見抜く目を持っている!!

…ということを知ることができました。

ドラゴンボールで例えると、まさにスカウター(相手の強さを数値化する機械)です。


ピピッ

MR力…たったの5か…ゴミめ…

(by ラディッツ)


こんな風になったら目も当てられません。(汗)

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MRはガイドラインの内容も理解しておく必要がある!


MRは自社医薬品のことだけを知っておけば良いのか?

いやいや、全然そんなことはありません。

MRなら自社の医薬品が関わる(あるいは記載されている)治療ガイドラインの内容は知っておくべきです。

それはなぜか?

ガイドラインは医者にとっての教科書だからです。

例外はありますが、医者は基本的にガイドラインに沿って患者を治療します。

よって、MRは医者の治療方針を理解するためにも、ガイドラインの内容について勉強して おく必要があるのです。


検査の方法はどうするか?

確定診断に必要な要件とは?

手術と薬物治療であればどちらが好ましいか?

薬物治療する場合、薬剤の選択順位は?


こういった内容を理解しておかないと医者と対等に話すことはできません。

MRが意識して『自社医薬品』についてのみ話そうとしても、中々そうはいかないものです。

例えば、医者と会話している過程で検査や診断の話になったとき、ガイドラインの知識がないと話に付いていけなくなります。

さらに言うなら、MRがガイドラインの隅々まで勉強していないことを医者は見抜きます。

医者は日頃から数多くのMRと面会しています。

つまり、彼らは良くも悪くもMRを見る目が肥えているのです。

ちなみに、こちらの記事で書いた演者の先生日くですが、

ちょっとした表情の変化、声のトーンなどからMRの勉強不足を見抜くことができるそうです。

繰り返しになりますが、一度でも勉強不足のポンコツMRというレッテルを貼られると挽回は困難です。

それだけにガイドラインについて勉強することは大切です。

逆を言うと、ガイドラインについて満遍なく勉強しておけば、医者からの信頼を得やすくなるでしょう。

MRは他社の医薬品についても勉強するべし!

医療の現場では、自社医薬品のみで治療が完結するわけではありません。

自社のA薬品、B社のB剤、C社のC注など、1人の患者に対して様々な他社製品が使われる場合が多々あるのです。

他社製品、特にそれが自社医薬品の競合品であるなら、その製品のことを熟知しておく必要 があります。

2019年に入って以降、販売情報提供ガイドラインのせいで今まで以上に他社製品の誹謗中傷について厳しく見られています。

そんな状況であっても、他社製品を知っておくこと自体は絶対に必要です。

もちろん、MRとして他社製品のことを語るのはNGです。

しかし、他社製品のことを知識として頭に入れておけば後々役に立ちます。

特に、私はオーファン領域のMRですから、症例ベースの話し込みは必須です。


今現在、患者はどんな状態なのか?

患者に適しているのは自社の薬か?

それとも他社の薬か?

患者にとってベストな治療選択肢はどれなのか?

場合によっては自社と他社の薬を併用するべきか?


こんな具合に、他社製品を知っておかないと、医者・薬剤師の話に付いていけないのです。

よって、私は他社製品も勉強することを意識しています。

とはいえ、自社の薬ほどガッツリ勉強しているわけではありません。

他社製品に関しては社内での研修以外だと、PMDAのホームページにある添付文書やインタビューフォームに目を通すくらいです。

こういった行為を繰り返しているうちに、他社製品に関する知識が自然と身に付いてきます。

そういった知識があると、

『ああ、この先生は○○社△△薬××という理由で使っているんだな。』

だとか、

『そうか、この先生は△△薬をベースとして□□との併用を考えているんだな。』

…みたいな感じで、相手の思考をある程度読み取ることができます。

ですから、MRが自社医薬品の売上を伸ばすためには、他社製品について知っておいて損は ないのです。

まとめ: MRは勉強するのが『当たり前』の職業である!


MRが勉強し続けなければならない理由は色々あります。

医療従事者に正しい情報提供をするためであり、

医療従事者から信頼してもらうためであり、

自社医薬品の売上を伸ばすためであり、

何より患者のためでもある。

例えば、A社のA薬を扱うMRがいたとします。

そのMRがA薬のことを何も分かっていなかったら、医療従事者は困るわけです。

そのことが巡り巡って、A薬が間違った使い方をされてしまったとしたら?

その場合、最終的に患者が不利益を被ることになります。

そうなってはダメだと思うからこそ、私は常に勉強することを心掛けています。

正直に言うと勉強がしんどいと感じることはあります。

でも、MRとして働いている以上、自分は勉強し続ける義務があると思っています。

医療従事者、特に医者は忙しい人たちです。

そんな彼らからすれば、勉強不足のMRと面会するのは時間の無駄でしかないのです。

MRとして良い仕事をするためにも、やつばり勉強は必須なのだと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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