MRが医薬品卸の営業所にて行う『朝礼』とは?現役MRかつ元MSが解説します!

MRの仕事
なぜMRは卸の営業所でMS対象の『朝礼』を行う必要があるのか?
“聞き手”であるMSは『朝礼』の最中にどんな事を考えているのか?

こんにちは、現役MRかつ元MSのヒサシです。

MRであれば多くの人が経験するであろう業務の1つに、医薬品卸の営業所にて行う朝礼があります。

一言でまとめると、MRがMSたちの前でプレゼンテーションを行う仕事ですね。

内容は自社医薬品の紹介だったり、【施策しさく】の進捗状況に関してだったり、まあ色々です。

ヒサシ
ヒサシ

医薬品卸との関係性が強い内資系製薬メーカーほど、朝礼を行う機会は多いかと思います!

特に、新人MRには高頻度で卸での朝礼業務(プレゼン)が回ってきます。

しかし!!!

新人MRにとって、社外の人たち(医薬品卸のMS)の前でプレゼンするのは、慣れないうちはかなり緊張するはずです。

そもそも、この記事を読んでいるということは、そもそも朝礼という業務についてイメージを掴めていない状態かもしれませんね。

あるいは、卸での朝礼について苦手意識を持っているとか。

何れにせよ、MRとして朝礼の仕組みを理解しておいて損はありません。

MRが医薬品卸の営業所にて朝礼を行うとき、どのような内容を話すのか?

MRが朝礼にてプレゼンするとき、聞き手であるMSはどんな気持ちで話を聞いているのか?

同業他社のMRたちは、朝礼のり方について、どのように考えているのか?

その辺りの事情について、現役MR・元MSとしての視点から記事としてまとめてみました。

MRが行う朝礼について興味がある人は、是非ともご一読ください!

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MRが行う『朝礼』の内容

ここからはMRが医薬品卸にて行う朝礼について、より具体的なことをお伝えしていきます。

『朝礼』と呼ばれるくらいですから、当然、朝の時間帯に行う必要があります。

一般的には、午前8時~9時くらいに開催されることが多いです。

ちなみに、所要時間は1社あたり大体10分~15分くらいですかね。

その短時間の中で、MRは卸の社員たち(MSや所長など)に対して、何らかの情報発信を行うというワケです。

ヒサシ
ヒサシ

あまり長々と話して時間を浪費すると、MSは苛々いらいらし始めるので要注意ですよ!

では、MRはどのような情報を朝礼の場で発信することが多いのか?

これには本当に様々なパターンがありますが、大きく分けると以下の3種類かなと思います。

① 新製品の紹介

② 製品知識の伝達

③ 施策の進捗共有

私がMSとして働いていた頃の経験上、特に①と②は重要だったと感じています。

そんな経緯もありまして、私個人としてはMRへの転職後も①と②に気を遣っています。(汗)

それでは、これら1つ1つについて解説していきます。

① 新製品の紹介

自社が新しい新薬を発売する際、代理店である医薬品卸のMSからのサポートがあれば、MRとしての仕事がやりやすくなります。

MR本人だけでなく、MSからも製品紹介をして貰えれば、その分だけ薬が売れるチャンスを得やすくなりますからね。

でも、MSたちにとっては未知の薬でもあります。

そもそも、どうやって顧客に宣伝すれば良いかも分からない。

だからこそ、MRがMSを対象に新製品の紹介をしてあげる必要があるワケです。

どんな適応(効能効果)を持っているのか?

競合品の薬はどんな何か?

薬価はどのくらいか?

いつ発売するのか?

こういった内容をMSに伝えてあげれば、MSとしても顧客である医療従事者に紹介しやすいという事です。

ヒサシ
ヒサシ

ちなみにですが、新薬の情報をロクに知らないMSは医療従事者からバカにされます…(経験談です)

とりわけ、朝礼には数多くのMSが参加します。

そんな朝礼の場で新製品を紹介すれば、一気にMSへの情報伝達を行うことが可能です。

MRだって、1人1人のMSに会って、その都度新製品の話をするのは大変です。

MSにとっても、いちいちMRに連絡して新製品についての教えを乞うのは大変なことです。

よって、新製品についてMRとMSが情報共有を行うという意味では、朝礼はとても効率の良いやり方なのです。

② 製品知識の伝達

先ほどお伝えした『新製品の紹介』と重複する部分もありますが、これも大切な内容です。

医薬品というのは、その詳細な情報を伝えて初めて、医療従事者(特に医師)に使ってもらえる商品です。

よって、製品知識の習得はとても大切なんですよね。

有効性について、特筆すべき点は何なのか?

安全性について、注意すべき点は何なのか?

製品を取り扱う上で、絶対に知っておくべき事柄は何なのか?

要するに、MRは勿論のこと、MSにとっても疎かにできないポイント。

それこそが製品知識なのです!!

しかし、MSはあくまで医薬品卸の人間であり、製薬会社のMRとは立場が異なります。

従いまして、医薬品の知識について詳しくないMSも多数います。

ヒサシ
ヒサシ

むしろ、薬や疾患についてしっかり勉強しているMSは少数派な気がする…(汗)

だからこそ、MRからMSへと正しい製品知識を伝えてあげる必要があるのです。

では、どうのようにしてMRからMSに情報発信するのが効率的なのか?

…ということで、手っ取り早い手段として用いられるのが朝礼です。

大勢のMSを対象として、一度の機会で、しかも短時間で製品知識を伝える。

こういった観点から考えたときに、朝礼を活用するのは理に適っています。

例えばですが、製品紹介を行うときのワンポイントトーク。

私もMS時代に幾度となく経験しましたが、様々な製薬会社のMRからワンポイントトークを伝授されました。

例えばですが、以下のような感じですね。


A剤は○月〇日に長期処方解禁となりますので、ご処方についてご検討ください!
B薬に新たな適応として○○(病気の名前)が追加されましたが、対象となる患者さんはいますか?
C注の剤型が変更されましたが、実際に使ってみたご印象はいかがでしょうか?

上記の内容は、あくまで一例です。

実際には、各社のMRが手を変え品を変え、自社製品のことをMSに詳しく知ってもらおうと試行錯誤しています。

平たく言えば『MSの教育』ですね。

代理店の営業マンたるMSに、自社の医薬品について正しく理解してもらう。

さらに言うと、薬を売り込むためのワンポイントトークも覚えてもらいたい。

こういった背景により、今日もどこかで、MRはMS向けの朝礼を開催しているのです。

③ 施策の進捗共有

製薬会社と医薬品卸は互いに【施策しさく】と呼ばれる業務を課されています。

施策とは、簡単に言うと『薬の販売ノルマ』みたいなものです。

(※施策については、下のリンク先で詳しく解説しています!)

 

医薬品卸のMSに関わる『施策(しさく)』について解説します!

 

先ほどお伝えした『新製品の紹介』『製品知識の伝達』と比べると重要度は下がりますが、MRは朝礼の場にて、施策の進捗状況について話すこともあります。

軒数企画について、あと何軒でノルマ達成か?

グロス(売上)企画について、あといくら売ればノルマ達成か?

こういったことをMRからMSに向けて発信するのです。

ただ、この施策関連の朝礼は、正直に言うと“つまらない”です。(汗)

MRにとっては勿論のこと、MSにとっても退屈極まりなかったりします。

無味乾燥な数字やリストを出されても、MSの側からしたらハイハイ、ノルマを達成して来いって言いたいのねくらいにしか思いません。

少なくとも、私がMSとして働いていた頃は、営業所の先輩・後輩ともにそんな感じでした。

そもそも、施策に関する朝礼はMRが自発的に行うというよりは、上司(または本社)の指示で渋々と行っているパターンが殆どです。

そんな事情もありまして、MR個人としては、施策について興味が無かったりすることも多いですし。

大体にして、後述するように朝礼そのものを嫌っているMRもいますので。(汗)

よって、朝礼で情報発信するべき内容としては、施策関連のネタは意外と重要度が低かったりもします。

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医薬品卸での『朝礼』を嫌っているMRは多い!?

ここまでは朝礼の表面的な内容について触れてきましたが…

ここから先は、朝礼の負の側面についてお伝えしていきます。

まずは断言しておきますが、医薬品卸にて行う朝礼を嫌っているMRは一定数います。

これは絶対に間違いないです。

ヒサシ
ヒサシ

実はですね、こんな記事を書いている私自身も朝礼はあまり好きじゃないです…(汗)

さてさて、MRが朝礼を嫌う理由は色々です。

朝早くに卸の営業所まで行くのが面倒くさい。

MSが大勢見ている前でプレゼンするのがイヤだ。

朝礼をやったところで、売上がアップするとも限らない。

朝礼嫌いのMRにとって、主張は様々かと思います。

ですが、MRが朝礼を嫌う最大の理由とは“嫌いなMSに会いたくないから”ではないでしょうか?

このブログでも幾度となく記事化してきましたが、MRから嫌われるタイプのMSは枚挙に暇がありません。

私もMSからMRに転職してから知ったのですが、MSの中には途轍もなくムカつく人種もいます。

営業マンとして、いや、社会人として腐っているというか。

場合によっては、腹が立つのを通り越して、呆れてしまうようなレベルだったりするんですよ。

(※酷いMSの事例について知りたい人は、以下のリンク先を覗いてみてください!)

 

説明会などの場面でMRに弁当をねだる『身勝手なMS』について思うこと

初対面でイヤ~な感じがするMSの特徴について現役MRの視点から考えてみる!

MRに無断で『詰め込み販売』を行うMSの罪深さについて語る!

 

私と同じように、嫌い(または苦手)なMSがいるMRは、きっと少なくないのかなと。

…というワケで、嫌いなMSがいる卸の営業所には、自然と足が遠退いていきます。

人間関係は仕事の基礎”とはよく言ったもので、嫌いなMSがいるだけで、朝礼への考え方はかなり変わるものです。

たとえ仕事であっても、あのMSの顔は見たくない。

ましてや、朝礼なんかで関りを持つなんてもってのほか

あのMSに会うくらいなら、朝礼なんて開催しない方がマシ。

このように考えているMRは、全国各地に一定数いることと思います。

ヒサシ
ヒサシ

これって、もはや朝礼がどーのこーの以前の問題なんですよね…(汗)

嫌いなMSがいると、卸の営業所に行くこと自体が億劫になる。

その結果、朝礼の開催についても消極的になってしまう。

何と言っても、MRだって“心”や“感情”を持っている人間ですからね。

ヒト 対 ヒト”の仕事をしている以上、このような思考に陥るのは仕方がない事なのかもしれません。

余談:卸側の要望により『昼礼』や『夕礼』も行う場合もある!

一般的に、MSが集まりやすい時間帯はとされています。

その理由としては、朝であれば【急配】などのイレギュラー対応が入りにくいためです。

だからこそ、朝の時間帯に朝礼の予定が組まれやすいのですが…

卸の営業所によっては、朝であってもMSが集合しにくい場合もあります。

例えばですが、営業所で雇っている配送スタッフが少ないせいで、MSが自ら朝イチで薬の配送を行わないとダメだったり。

他には、営業所の管轄エリア内にて、朝イチで訪問しないとダメな施設が複数あったり。

このような場合、朝だとMSの集まりが悪くて、朝礼の開催依頼を断られることもあります。

ヒサシ
ヒサシ

これはMSに悪意があるワケではありません!

配送業務を行うためには致し方ないことなんです!

MRとしては、一度の機会で、大勢のMSに向けて情報発信したい。

しかし、聞き手であるMSが集まらないのなら、朝礼の意味を成さない。

詰まるところ、そういうことです。

ですが、何とかしてMSへと情報伝達する場を作りたいと考えているMRもいることでしょう。

では、MRはどうすれば良いのか?

朝礼開催がダメな卸の営業所では、卸側との交渉次第ですが『昼礼』や『夕礼』を開催させて貰えることもあります!

早い話、朝礼と全く同じ内容を、昼あるいは夕方に行うということです。

私もMSだった頃、数としては多くありませんが昼礼・夕礼を何度か経験したことがあります。

具体的な時間帯としては、昼礼だと13:00~14:00くらい、夕礼だと18:00~19:00くらいですかね。

朝はダメでも、このくらいの時間帯ならMSが集まってくれることもあるのです。

ヒサシ
ヒサシ

どうしても朝礼でMSが集まらないなら、昼礼・夕方について卸側に打診してみても良いかもしれません!

ただし、昼礼・夕礼には大きなデメリットもあります。

なぜかと言うと、昼・夕方は医療機関における面会の“ゴールデンタイム”だからです。

開業医や調剤薬局などでは、午前・午後の診療が一段落したタイミングで、ようやく医師・薬剤師がMRやMSとの面会に応じてくれる場合が殆どです。

もし医薬品卸の営業所にて昼礼あるは夕方を行うということは、上記のゴールデンタイムを犠牲にしなければなりません。

わざわざ面会のゴールデンタイムを潰してまで、MS向けの昼礼・夕礼を開催する意味はあるのでしょうか?

MRとMSの本来業務(=顧客への訪問活動)を後回しにしてまで開催する意義があるでしょうか?

ヒサシ
ヒサシ

…ということを考えたときに、私個人としてはちょっと疑問です!

昼礼・夕礼がダメとまでは言いません。

ですが、医療従事者と面会できるゴールデンタイムに、敢えて卸の営業所に出向くのは、MRとしての本分からズレているように思えます。

もし何らかの事情でMS向けの昼礼・夕礼を行うのだとしたら、MRとして本末転倒にならないように注意するべきでしょうね。

まとめ:卸での『朝礼』はMSとの関係構築に役立つ!

この記事では、現役MR・元MSとしての経験に基づいて、MRが行う朝礼について綴ってみました。

少しでも朝礼についての理解が深まったでしょうか?

朝礼には大勢のMSが出席する関係上、MRとしても自社医薬品について情報伝達しやすいというメリットがあります。

それだけではなく、単純に自分の顔と名前をMSに覚えてもらいたい場合にも役立ちます。

以上のことから、MSとの関係構築において『朝礼』は効果的な手段だと言えます!

ヒサシ
ヒサシ

MRもMSも営業職であり、互いに“顔を合わせてナンボ”な側面もありますからね!

朝礼の最中、聞き手であるMSはMRのことをよく観察しています。

MRとして、信用できそうな人間かどうか。

MRとして、しっかりと仕事をするタイプかどうか。

もし朝礼の場でしっかりとした情報伝達(プレゼンなど)を行えば、MRとしての株も上がるというもの。

よって、朝礼のやり方次第では、MSを味方につけるスピードが確実に向上するはずです。

まあ、こういったことを言うと『嫌いなMSなんかが味方になっても嬉しくない!』と思うMRさんもいるかもしれませんね。(汗)

事実として、気難しいMS、性格が悪いMSは確かにいます。

ですが、そのようなMSのことなんて、あまり気にしない方が良いです。

それよりも、優秀かつ誠実なMSとの関係を築くことを意識しましょう。

そういったMSと仲良くしておけば、MRとしての仕事も格段にやりやすくなります。

実際、私は優秀なMSに幾度となく助けられたことがありますので。

 

これが医薬品卸のスーパーMSなのか?大学病院の担当MSが優秀すぎる!

 

MRが行う朝礼に限った話ではありませんが…

自分の仕事を活かすのも、殺すのも、最終的にはMR次第です。

自発的な行動にせよ、会社からの指示にせよ、どうせ朝礼を行うのなら、少しでも実りのある朝礼にしたいものですね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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