MRとして初めて看護師対象の抗がん剤説明会を行いました!

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

先日、弊社の抗がん剤採用が決まった病院にて看護師対象の説明会を行いました。

これは私から説明会を打診したわけではなく、先方の看護師から説明会を要望されたためです。

以前、私は看護師への情報提供を軽んじていましたが、そのことが原因で下の記事にあるように苦い思いをした経験があります。

化学療法室の看護師からクレームをもらった話

この件がきっかけで、薬の副作用を可能な限り防ぐためには、看護師への情報提供も大切だと思うようになりました。

そして今回、実際に看護師対象の説明会を行ってみて、ドクターとは異なる看護師ならではの考え方・捉え方があることを知りました。

MRとして大変勉強になったので、記事にしてみようと思います。




看護師は薬の『使い方』を気にしている


今回説明会を行った弊社の抗がん剤は、投与経路が少々複雑なのですが、基本的には静脈内に投与するタイプです。

当たり前の話ですが、実際に抗がん剤を患者に投与するのは看護師です。

そのせいか、薬剤の有効性よりも安全性(副作用)や投与方法について多くの質問を頂きました。

説明会の質疑応答時に出た質問はこんな感じです。

・○○の副作用を予防するにはどうすれば良いのか?

・△△の副作用が出てしまったときの対策は?

・薬剤の投与量は増減できるか?

・薬剤の投与速度はどの程度まで変えられるか?

・薬剤の投与時間を短縮するためのテクニックはあるのか?

・他の病院のレジメンはどんな感じか?

・血管から漏れた場合のリスクは?

・排泄物への暴露はどの程度か?

ドクター対象の説明会では出ないような質問もありましたので、少々焦る場面もありました。

説明会を振り返ってみて、看護師は薬を安心&安全に使う方法を知りたがっているのだと感じました。

むしろ、誤った使い方をしてしまえば患者のために良くないですし、そもそも医療ミスとして責任問題になりかねません。

そういった意味では、看護師ならではのプレッシャーがあるのでしょう。

こんなご時世だからこそ、看護師は医療ミスの防止について意識しているのだと感じられました。

特に印象深かったのは排泄物に関する質問


説明会の質疑応答時、ある看護師が薬を投与した患者の排泄物処理について尋ねてきました。

『自分たち(看護師)は患者の排泄物(糞尿)を処理することもある。』

『排泄物そのもの以外にも、排泄物が付着したシーツに触れる場面もある。』

『もし排泄物中に薬(弊社の抗がん剤)の成分が含まれているとしたら、気を付ける必要がある。』

『だから、薬の排泄経路や、排泄割合について教えてほしい。』

『排泄物の中で特に気を付けるべきは糞か?尿か?』

『糞中、あるいは尿中で薬が最も暴露する時間帯はいつくらいか?』

正直、予想外の質問でした。

同時にこの質問を受けたとき、なるほど看護師らしい質問だとも思いました。

即答はできなかったものの、その場で説明会用のスライド・インタビューフォーム・添付文書などをフル活用して回答を探し、その内容について伝えました。

質疑応答の際は時間に余裕があったので、何とかその場で回答を見つけることが出来ました。

しかし、もし時間が限られている説明会であれば後日回答する流れになってしまい、余計な手間が発生していた可能性もあります。

そもそも、即答できなかったこと自体、MRとしての勉強不足が原因です。

ですが、看護師の思考を知るという意味ではとても貴重な体験でした。

まとめ:看護師対象の情報提供は無駄ではない!


MRならば、まずは処方権を持っているドクターを攻めるのが定石です。

次いで、薬審などに関わる薬剤師を攻めることが多いのではないでしょうか。

よって、MRが攻める(情報提供する)優先順位を考えると、看護師などのコメディカルはどうしても後回しになってしまします。

しかし今回、看護師対象の説明会を行うことで、薬を投与された患者がドロップアウトすることを防ぐには看護師への情報提供も大切だと感じました。

薬剤投与時に本来なら防げるはずの副作用によって、患者が不利益を被る。

その結果、患者とドクターがその薬剤について難色を示し、ドロップアウトしてしまう。

これはMRにとって痛手です。

そう意味では、売上的にも倫理的にも、看護師への情報提供は大切です。

優先順位的には下の方になってはしまいますが、これからも看護師への情報提供は継続していこうと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!





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