頼むからMRのWEB面談回数のトレースだけは勘弁してくれ!誰も喜ばないぞ!

MRの仕事

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

 

ここ数日で色々な製薬会社のWEB面談記事が業界誌に載りましたね。

 

武田薬品、エーザイ、大日本住友製薬、杏林、塩野義、その他諸々。

 

どの製薬会社の経営陣も、揃いも揃って同じようなことを仰っている。

 

武田薬品・岩﨑プレジデント GMBUのMR170人をオンコロジー事業部に異動 スリムで機動的な組織づくり

エーザイ デジタルによる双方向情報提供体制へ転換 入眠薬デエビゴはデジタルで発売準備

大日本住友 非定型抗精神病薬ラツーダ リモート専任MRが情報提供 6月上市予定

 

コロナ禍の前のような状況には戻らない。

 

これからはデジタルの時代だ。

 

WEB面談を駆使してMR活動を行っていく。

 

つまり、時代の流れに合わせてMRの在り方を変えていこうってワケですな。

 

なるほど、ご立派な考えです。

 

だけどね、立派過ぎるのも考えものなんですよ。

 

理想は確かに大切です。

 

でも、上だけを見て足元が見えてないのでは?

 

現場のMRの意見などをヒアリングした上での発言か?

 

本社や中間管理職の『WEB面談の回数を○○回やれば成果が出ますよ!』みたいな戯言を鵜吞みにしているのでは?

 

思い当たる節があるなら、今すぐWEB面談の回数をトレースするのは止めていただきたい。

 

現場のMRも、医療従事者も、WEB面談の回数なんて求めてないんですよ!

スポンサーリンク

WEB面談の回数をカウントして何になる?


WEB面談に限ったことではないですが、製薬会社って何でもかんでもカウントしようとしますよね。

 

ディテール数だとか、講演会の実施回数だとか、数えたらキリが無いですけど。

 

こういった回数の多い・少ないで優劣を付けるから、医療従事者の都合を無視した面会だとか、誰も望んでいないような講演会が開催されたりする。

 

そして、生産性や費用対効果について検証されることもなく、結局は『多くやったもん勝ち』みたいな風潮が生まれる。

 

これって絶対に変だと思うんですよね。

 

この奇妙な社内競争によって『回数をこなすこと』が目的化してしまうワケです

 

今日は1人にしか面会してないから、最低でもあと4~5人と面会しなければ…。

 

今期は講演会を1回しかしてないから、せめてあと2~3回は企画しなければ…。

 

こんなことを考えながら行動することが如何に不毛なことか分かりますよね。

 

回数カウントして上司・本社がMRの優劣を付ける以上、現場のMRにとって『回数稼ぎ』が目的化してしまうのは避けられない。

 

面会にせよ講演会にせよ、本来は自社品の売上を伸ばし、なおかつ適正使用してもらうための『手段』のはず。

 

その手段目的になってしまってはイカンという話です。

 

MRだって人間ですから、回数カウントのプレッシャーが強すぎれば、とにかく回数を稼ぐことしか考えられなくなりますよ。

 

だって、回数が少なければ上司から怒られるんだから。

 

それはもう必死で『回数をこなすこと』を最優先で行動するしかなくなる。

 

これじゃ本末転倒ですよ。

 

WEB面談をカウントして、それを今後もトレースしていくとなれば、生産性が乏しいWEB面談は絶対に増えるはず。

 

しかも、複数の製薬会社がWEB面談を推し進めていく姿勢を表明している。

 

そうなったら、医療従事者の都合の都合なんて見て見ぬ振りをしてWEB面談の申し込み合戦が始まるでしょう。

 

もし仮に、それでWEB面談を大量に行ったMRが出てきたとして、会社はそのMRを褒め称えるのか?

 

相手の都合を無視してWEB面談をゴリ押しし、中身が乏しい面談内容だったとしても?

 

そんな珍妙な物差しではなく、MRは純粋な売上(数字)で評価してほしいものです。

スポンサーリンク

WEB面談の有用性は否定しない!


先ほどはWEB面談の回数カウントについてボロクソ書きましたが、私は別にWEB面談の価値そのものを否定しているわけではないのです。

 

確かにWEB面談は便利かつ有用です。

 

互いのPCやネット環境さえ整っていればコミュニケーション可能なのだから、凄いツールだと言わざるを得ない。

 

表情・仕草などを含めて、伝えられる情報量について電話・メールなどとは比べ物にならない。

 

こういったコロナ禍の渦中にあっても、MRと医療従事者を結び付けてくれる代物であることは間違いないです。

 

WEB面談OKな医者がいるなら、MRだってそりゃ助かりますよ。

 

問題は、WEB面談を望んでいない相手・WEB面談が出来ない相手もいるってことです。


今はコロナの影響で忙しいから、WEB面談なんてやっている暇がない。

特に最新の情報がないなら、今はWEB面談をしようという気にはならない。

病院の規定でMRとのWEB面談は禁じられている。

医局内にWEB面談可能な設備や場所がない。


こういった返答は、もしかしたら断り文句かも知れない。

 

本当なのか、嘘なのか、MRの側からは分からない。

 

しかし、こういった医療従事者(特に医者)が多数いるのは事実です。

 

相手はWEB面談を望んでいないのに、製薬会社側の都合で無理強いすることは果たして正しいことなのか?

 

そして、そんな無理強いして行ったWEB面談に対して医療従事者は喜んでくれるのか?

 

MRとして本当に正しい行為なのか?

 

私にとっては甚だ疑問です。

 

こういった状況の中でWEB面談の実施回数レースみたいなものを社内で開催するなんて、ハッキリ言って信じられません。

 

WEB面談回数をトレースしてMR同士の競争させることで、より良いパフォーマンスが出来るように仕向けたいんですかね?

 

それとも、訪問自粛&訪問規制の中でMRの行動面を定量評価するとしたらWEB面談の回数で優劣を付けるしかないと思ったのか?

 

全く、一体何を考えているのやら。

 

こういったWEB面談というツールは現代文明の結晶であり、本来は人間の生活を便利かつ豊かにしてくれるモノのはず。

 

…にも関わらず、ツールを使う側の人間を苦しめるために使ってどうするのか?

 

むしろ、便利さを活用しきれず人間側がツールに振り回されている気さえする。

 

いやー、こいつぁ滑稽だぜ!!

 

笑えねーけど。

まとめ:安易なWEB面談の回数トレースだけは勘弁!


WEB面談に関する最大のストレスは、『相手がWEB面談を嫌がっているのに、それでもWEB面談させてくれと言わなきゃいけない』ってことです。

(あくまで個人的な意見ですが…。)

 

なぜ相手が嫌がっている行為について、こちらの都合でゴリ押ししなければならないのか?

 

会社の指示に従ってゴリ押しした挙句、先方から嫌われたらどうしてくれるのか?

 

MRがコツコツと築き上げてきた医療従事者との信頼関係を1日で失うことになりかねない。

 

長い目で見れば、MRとして今後のビジネスチャンスを失うという見方も出来る。

 

そしてそれは、会社そのものの体質を疑われることにも繋がる。

 

では、こんなことになる元凶は何か?

 

WEB面談そのものが悪いのではない。

 

悪いのは、WEB面談の回数を追及してMR同士を競争させようとするやり方です。

 

そもそも、あるMRが体験したWEB面談での成功例を鵜吞みにして、その成功例を自社の全MRに実践させようとすること自体がおかしいのです。

 

私個人としては、そういった成功例を否定するつもりは全くありません。

 

しかし、他の施設でも再現性がある事例なのか?

 

運や偶然の産物によるものではないのか?

 

こういったことを上司・本社が検証しているかどうかは甚だ怪しい。

 

あくまで1例報告に過ぎないものを、大規模臨床試験と同じエビデンスレベルとして扱うのと同じくらい違和感がある。

 

こんな無知蒙昧な指示に大人しく従ってやるほど、現場のMRは盲目ではないぞ!

 

確かに、MRとして会社という組織で働いている以上、会社からの指示には従う義務がある。

 

しかし、MRとしての義務とは『WEB面談をすること』ではなく『売上を伸ばすこと』、あるいは『医療従事者や患者に喜んでもらう』ことのはずだ。

 

手段に囚われ過ぎて目的を見失うのは愚かなことだと思います。

 

WEB面談によって苦しんでいるMRは多いかと思いますが、MRの本質だけは忘れないようにしていきましょう。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


コメント

タイトルとURLをコピーしました