奨学金800万円を8年で全額返済した体験談!進学・就職・結婚などを全て公開します!

製薬会社でMR(営業)として働いているヒサシと申します。

この記事を書いているのは2020年の5月2日であり、GWの真最中です。

新型コロナウイルスの影響もあって外出もままならない状況なので家の掃除をしていたら、奨学金の通知書・借用書・返還完了証などが出てきました。

こんな文書です。


※個人情報の部分はマスクしています。


学生時代の私は典型的な苦学生でして、借りた奨学金の総額は約800万円。

いわゆる『奨学金800万プレイヤー』というヤツです。

さて、この記事を見ているのは奨学金に興味がある人か、あるいは返済に関して悩んでいる奨学生本人ではないかと思います。

奨学金に関する辛さ・苦しさ、私にはよく分かります。

そこら辺の社会人よりも間違いなく共感できる自信があります。

奨学生のとして、私は苦しみ抜いて生きてきたという自負すらあります。

そこで、奨学金に関する記事(体験談)を書こうと思った次第です。

さて、私は田舎の貧乏な家で生まれ育ちました。

私が幼い頃に父親が他界し、そのことによって家計は一気に悪化します。

そんな状況の中、母は貧しいながらも私を育ててくれました。

その後、自分なりの目標を持って東京の大学へと進学し、そして何とか大企業に就職しました。

その過程で、大学への進学⇒在学⇒卒業のためには、奨学金を借りる以外に選択肢はありませんでした。

少なくとも、経済面で母(実家)には頼れない。

それであれば、奨学金を借りつつ、足りない費用は自分で工面するしかない。

その決意のもとで大学へと進学しました。

そして、大学卒業と同時に背負った奨学金は約800万円。

その後、私はその約800万円を8年間で全額返済しました。

…と、文章にすると簡単に見えますが、全額返済するまでには本当に苦しい道のりでした。

そんな私の奨学金を全額返済するまでの体験談について、画像などを交えながら紹介します。




ヒサシの奨学金に関する内訳


繰り返しになりますが、学生時代の私は典型的な苦学生でした。

自分で言うのも妙ですが、『苦学する奨学生』の見本のような人間だったと思います。

学生時代の学費・生活費は全て奨学金とアルバイト代で賄っていましたので、大学生だった頃の生活は中々しんどかったことをよく覚えています。

理系の学生だったことから実験・研究に時間を割くことも多く、アルバイトとの両立は大変でした。

ついでに言うと、学生時代に同級生との経済的格差を思い知らされた場面が多々あり、奨学金を借りざるを得なかったこと(=家が貧乏であること)がコンプレックスでもありました。

学生時代に奨学金を借りていることがコンプレックスで性格が歪んでいった話

しかも、私は大学だけでなく高校でも奨学金を借りました。

奨学金を利用している人は多いと思いますが、高校時代から奨学金を借りている人は少数派ではないでしょうか?

ちなみに、高校時代に借りた奨学金は174万円です。

つまり、私が借りた奨学金の最終的な総額が膨れ上がったのは、高校時代の分も影響しているからなのです。

さて、私は2つの団体から奨学金を借りていました。

日本学生支援機構』と『あしなが育英会』です。

この両団体から高校・大学の頃に借りた奨学金の内訳はこんな感じです。



いかがでしょうか?

借りた金額は合計で『7,780,000円』です。

しかも、日本学生支援機構に関しては第二種の奨学金(利息ありのヤツ)でしたから、その利息分をプラスして考えると最終的には返済した金額は800万円オーバーです。

日本学生支援機構の第二種奨学金に関しては、スカラネット・パーソナルに詳しい記録が残っていたので画像を貼ってみました。


※個人情報の部分はマスクしています。


2,880,000円を192ヵ月(16年)で返済しなければならない。

これが借金でなくて何でしょうか?

スカラネットの画面を見て改めて奨学金の恐ろしさを実感しました。

補足ですが、先ほどの第二種奨学金の返済に関しては少しカラクリがあります。

これは本来の192回払いならば、利息込みの返済総額が『3,238,582円』となるところでした。

しかし、返済開始から6年目のタイミングで繰り上げ返済したので、最終的な返済総額は『3,100,007円』となったのです。

(※繰り上げ返済した経緯は後ほど詳しく書きます。)

私以上に奨学金を借りている人もいるでしょうけど、私にとっては800万円という金額はとても重たかったです。

もし800万あったら何が出来るでしょうか?

新車を買えますよね。

旅行もたくさん出来ますよね。

結婚式・披露宴だって援助なしで行えます。

つまり、800万とはそういった金額なのです。

よくもまあ、これだけの金額を返済したものだと自分でも思います。

借金を背負って社会に出ることの絶望感


奨学金を借りていた人の社会人生活はゼロからのスタートではありません。

マイナスからのスタートです。

誰が何と言うと、これは揺るぎようのない事実です。

大学を卒業した時点で、総資産がマイナスの状態から社会人としての生活が始まるのです。

この絶望感は半端じゃありません。

繰り返しになりますが、奨学生の社会人生活はゼロからではなく、マイナスからのスタートです。

大学を卒業した時点で、この現実を目の当たりにして絶望しない人間がどれだけいるでしょうか?

奨学生であれば多かれ少なかれ、絶望または悲観的な感情を抱くものではないでしょうか?

私個人としては、そのようなネガティブ思考になる原理が理解できるし、むしろ人間として正常な反応だとすら思えます。

ところで、こういったことを言うと私の意見に対して反論してくる人がいます。


奨学金の返済があるからと言って、社会人生活がマイナスから始まるわけじゃない。

そもそも、奨学金は『借金』ではなく『投資』なんだ。

だから、悲観的に捉える必要はない。


なるほど、そういった考え方もアリかも知れませんね。

奨学金が借金なのかどうかは、奨学生の間でも意見が分かれるところです。

ですから、私に対する反論意見があっても然りだと思います。

ただし、私自身は日本学生支援機構の第二種奨学金のところで触れた通り、奨学金を『借金』だと考えている派です。

借金』とは文字通り『借りた金』です。

借りたものは、いずれ返す義務があります。

そして、奨学金とは学生が第3者の団体から借りるモノです。

その理屈で考えると、奨学金とは『返済する義務』のあるお金であり、一言でまとめると『借金』ということになります。

まあ、こんな私の持論はさておき…

私に関して言えば、総資産がマイナス800万円からのスタートだったというワケです。

希望を持って社会人生活をスタートする人は多いでしょうが、残念ながら私はそうではありませんでした。

新卒でピカピカな新入社員のはずなのに、私は元気ハツラツといった感じではなかったと思います。


早く奨学金を返さなければ…。

リストラにでも遭ったら人生終了だよな…。

怪我や病気で働けなくなってもアウトだよな…。

返済は覚悟していたつもりだったけど、800万って本当に大金だよな…。


こんな風に、大学を卒業した直後の私にとって『800万円』という金額に対するプレッシャーは半端じゃなかったです。

自分の意志で借りた奨学金ですが、実際に奨学金を使って過ごした学生時代とはプレッシャーの度合いが全く違います。

いよいよ、自分で稼いだ給料から奨学金の返済が始まる。

800万円という大金を返済するための戦いが始まる。

そんなプレッシャーが徐々に私の心を蝕んでいきました。

毎月の給料から約4万円を支払う日々


私が毎月支払っていた奨学金の金額は合計で『37,267円』です。

まあ、ザックリとまとめて約4万円としましょう。

その4万円を毎月の給料から支払うことへの『絶望感』は半端じゃなかったです。

ちなみに、社会人1年目における私の月給(手取り金額)は16万くらいでした。

つまり、月々の手取り金額の約1/4が奨学金の返済に消えていったのです。

この現実を目の当たりして平然としていられるほど、私のメンタルは強くありませんでした。

実際、当時は給与明細や銀行通帳を見る度に溜息が出たものです。

ぶっちゃけた話、初任給の給与明細を見たときは喜びよりも悲しみの方が勝っていました。

約4万円を15年以上も支払うことへの絶望感。

終わりの見えないトンネルを歩いているかのような徒労感。

欲しいものを我慢しなければならない憂鬱感。

このような『負の感情』で次から次へと湧き上がってくるんですよね。

自分の中で奨学金の返済は覚悟していたはずなのに、それでも拭えないマイナス思考には本当に苦しめられました。

毎回ではありませんが、財布を出したり、お金の話をしたり、将来のことを考えたりするタイミングでどうしても頭の中で奨学金のことがチラついてしまうのです。

ハッキリ言って、この鬱屈とした気持ちは奨学金を借りた経験がある人じゃないと理解できないと思います。

奨学金の返済額が大きい人ほど、こういった傾向が現れるのではないでしょうか。

こんな具合に、私は社会人1年目で奨学金の返済に伴う苦痛というものを思い知りました。

そして、社会人2年目以降になっても奨学金はまるで減らない。

何しろ、2年間(24ヵ月)働いてようやく90万円ほどを返すペースです。

奨学金800万のうち、1/8にも満たない金額です。

しかも、育英会に関しては『返還期間』が『平成43年9月』までとあります。

参考資料として、手元に残っていた育英会からの通知書を貼ります。



この数字の羅列に何度苦しめられたことか…。

長い。

途方もなく長い。

先が長すぎて、全額返済する日のイメージなんてとても湧きませんでした。

加えて、私が入社した医薬品の卸売会社は王手企業だったものの、決して高給というワケではなく、しかも昇給額も乏しいという状況でした。

今の会社で働き続ける限り、俺は奨学金の呪縛から抜け出せないのではないか?

そんな風に思うことも度々ありました。

そんな状況でしたから、より待遇の良い仕事を求めて転職活動もしました。

全ては奨学金返済のため。

そのために今以上に高給な仕事に就きたい。

そんな野心だけが強くなっていき、入社5年目でついに最初の仕事を辞め、製薬会社のMRになりました。

医薬品卸売の仕事に比べて、MRはとても待遇の良い仕事でした。

むしろ、MRの待遇をフル活用したからこそ、返済開始から8年で奨学金を全額返済できたと断言できます。

MRとMSとの違い①【給料編】

とにかく、MRの給料は高いし福利厚生も充実している。

そのため、奨学金返済と並行して貯金もある程度は出来るようになりました。

今振り返ってみると、MRになれたのが私の人生におけるターニングポイントでしたね。

結婚でも付きまとう奨学金の負い目


私は奨学金返済を始めてから6年目(2017年)に結婚しました。

しかし、今振り返ってみると奨学金の存在が『結婚における障害』であることを強く実感した時期でもあります。

無事結婚できたこと自体は結果オーライでしたが、結婚前に妻の親御さんに挨拶しに行くとき、奨学金のことを打ち明けるべきかどうかは心底悩みました。

しかし、悩んだ末に『大人として金銭的な問題は相手方に伝えておくべきだ』という結論に至りました。

奨学金は結婚前に全額返済するべきか?奨学金800万プレイヤーが結婚当時を振り返ってみた

奨学金の存在を隠したまま結婚するのは不誠実だという話

さて、当時の彼女(今の妻)には既に奨学金のことは打ち明けており、結婚後も返済を続けていくことについては同意を得ていました。

(※彼女(今の妻)も奨学金を200万ほど借りており、奨学金には理解のある人だったのです。)

しかし、親御さんから理解を得られるかどうかはまた別問題だと思っていました。

彼女(今の妻)との結婚を決意した時点での奨学金の返済残高は約550万。

550万もの借金がある男との結婚を許してくれるものだろうか?

私にとっては甚だ疑問でした。

結婚を意識している奨学金返済中の社会人であればご存知かと思いますが、ネット上では結婚時に奨学金が原因で破談になったとの投稿が多数あります。

相手の親から、奨学金を借りるような貧乏家庭とは親戚になりたくないと言われた。

自分の子供が借金(奨学金)を抱えている相手を連れてきたが、そんな人間との結婚は到底認められない。

そもそも、奨学金を借りるような経済感覚が理解できない。

Yahoo知恵袋や発言小町などを覗いてみると、このような投稿がゴロゴロと転がっています。

彼女(今の妻)との結婚を意識し始めて以降、普段からそういった投稿に目を通し、どうしたものかと知恵を絞る日々か続きました。

そこで、親御さんへの挨拶前に、せめて日本学生支援機構の利子付き奨学金だけでも全額返済することを決断。

当時400万ほどあった貯金の約半分を使って繰り上げ返済しました。

当時の返済情報がこちらです。


赤枠の部分にご注目ください。


ご覧の通り、2017年の8月28日に当時の残額『1,919,317円』を一気に返済しました。

当時の自分にとっては大きな決断でした。

繰り返しになりますが、そのときの貯金額は400万ほどした。

その半分ほどが奨学金返済で一気に消えたのです。

(貯金が200万ほど残っていれば結婚資金としては十分だろう…とも考えての判断でした。)

自分で決めたこととはいえ、銀行通帳の預金残高が400万⇒200万になったのを見た瞬間は切なかったです。

何しろ、自分が頑張って溜めた金額が1日で吹っ飛んでしまったのです。

今でもよく覚えているのですが、少しだけ涙が出ました。

さて、そんな流れで有利子の奨学金をやっつけた上で彼女の実家を訪問。

このときは親御さんと初めて会うこと以上に、

奨学金の件について理解を得られるだろうか?

…ということについて緊張しました。

事前に彼女(今の妻)から親御さんに奨学金の件は伝えてもらっていましたが、親御さんがどんな反応を示すかは未知数です。

挨拶もそこそこに奨学金の件を切り出し、親御さんに結婚後の返済プランを説明。

さらに自分なりの結婚のケジメとして、つい先日、有利子の奨学金を全額返済し、奨学金の返済残額を550万⇒350万まで減らしたことを申し出る。

極めつけは『残りの奨学金350万に関して、○○さん(今の妻)には絶対に迷惑を掛けないようにします!』と誓いの宣言。

そしてようやく、親御さんから結婚への同意をいただくことが出来ました。

彼女(今の妻)が奨学金を借りていたことに加え、実はお母さんの方が奨学金を借りた経験があったのです。

(後でそのことを知ってとても驚きました。)

そんな背景があったことから、親御さんとしては父母共に奨学金に理解がある人たちだったのです。

今振り返ってみると、私の誠意と気合が伝わったのか、お父さん(今の義父)が神妙な顔をしていたのが印象的でした。

2019年に育英会の奨学金を一括返済!!


製薬会社のMRとしての仕事も軌道に乗ってきた2019年、私は育英会から借りている奨学金を一括で返済することを決意しました。

理由としては、育英会の奨学金を一括返済できるだけの貯金が出来たからです。

ちなみに、妻との結婚前に日本学生支援機構の第二種奨学金を全額返済して以降、返済が残っていたのは育英会の奨学金のみであり、月々の返済額は『20,200円』でした。

まあ、ザックリとまとめて約2万円としましょう。

確かに、社会人になりたての頃と比べて返済金額は減りました。

しかし、それでも銀行通帳を見る度に2万円が口座引き落とされているのを見るのは良い気分ではありません。

育英会の奨学金は利子がないタイプのものでしたが、私としては利子とは関係なく毎月コツコツと返すこと自体に嫌気が差していたのです。

この際、負債を一気に解消して楽になりたい。

いい加減、奨学金の呪縛から解放されたい。

そう思った私は、当時600万ほどあった貯金の中から、育英会の奨学金残額 約300万を一括で支払うことにしたのです。

そして、2019年8月~9月にかけて奨学金の残額を全て一括返済!!

その後、育英会から『返還完了』の連絡文書が届きました。

そのときの文書がこちらです。


※個人情報の部分はマスクしています。


『返還完了』の文字を見たときは感無量でした。

良い年齢したアラサーのくせして泣きました。

ちょうど、奨学金の返済を始めてから8年が経っていました。

こうして、私と奨学金という名の『借金』との戦いが終わったのです。

まとめ:奨学金の返済は辛いが、それを乗り越えたときの感動は計り知れない!


ここまで長々とした文章を読んでいただき、ありがとうございました。

多分ですが、こんな駄文を最後まで読んでくれたのは奨学金に興味がある人か、あるいは現在進行形で奨学金を返済している人なのではないかと思います。

奨学金の性質、800万円の重み、それを借りた人間の気持ちなどについて少しでも伝わったのなら幸いです。

奨学生にとって、奨学金との付き合いは途方もなく長いものになります。

当たり前の話ですが、学生時代だけでなく社会人なって以降も続くわけですからね。(汗)

実際、私自身も『奨学金800万プレイヤー』として過ごした学生時代の4年間、社会人としての8年間、合計12年間は本当に長く、そして苦しいことが沢山ありました。

こんな給料で奨学金を返済できる日が来るのだろうか?

奨学金を借りたこと自体が間違いだったのか?

大学に行かないで高卒で就職しておけば良かったのか?

こんなネガティブな堂々巡りを何度となくしました。

そして、その度にメンタルを消耗してた気がします。

何かにつけて奨学金の存在が頭の中でチラつき、将来に対して漠然とした不安を拭えず、悶々とする日々を繰り返していました。

とにかく、負の感情』が尽きない12年間だったと思います

しかし、それを乗り越えたことでお金の怖さ・大切さ・尊さなどを学ぶことも出来ました。

特に、20歳に満たない若い頃から『カネとの付き合い方』というものについて真剣に考えた経験は、私にとって大きな財産です。

良くも悪くも、『奨学金』という3文字からは本当に多くの教訓を得ました。

ついでに言うと、返済完了後は奨学金のことで悩まなくても済むようになったお陰なのか、精神的にメチャクチャ楽になりました。

これは即ち、それだけ奨学金という存在が自分にとって負担であったということなのだと思います。

さて、今では大学生の2人に1人が奨学金を借りる時代とも言われています。

ですから、世の中には奨学金の返済で苦しんでいる人も相当数いることと思います。

私も去年まではその中の1人でした。

しかし、私のような平凡な人間ですら800万円もの大金を返済することが出来ました。

これは紛れもない事実です。

どうか、この記事が誰かの奨学金返済に関して勇気やモチベーションに奮い立たせることに役立ってくれたらと思います。

奨学金の返済は大変だと思いますが、どうか頑張ってください!

私こと『奨学金800万プレイヤー』はいつでも応援しています!





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