アルフレッサのグループ会社でコロナ感染か…4大卸も崖っぷちか?

医薬品卸の今後

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

今度はアルフレッサ関係でコロナ感染者が出たとの記事がミクスや日刊薬業に掲載されました。

 

アルフレッサメディカルサービス 都内医療機関常駐のパート社員が感染

 

先日もブログ内でスズケンにおけるコロナ感染の記事を書きましたが、今度はアルフレッサからです。

(とはいえ、今回はアルフレッサ本体ではなくグループ会社での罹患ですが…)

 

スズケンからコロナ感染者が出たか…医薬品卸にとっての正念場か?

 

医薬品卸にてコロナ感染者が増えるのは時間の問題だと思っていましたが、案の定の結果となりつつあります。

 

この様子だと、4大卸の中で残っているメディセオと東邦からも遅かれ早かれ、コロナ感染者が出てくるでしょう。

 

薬のインフラを支えている医薬品卸には何とか踏ん張ってもらいたいところです。

そこで、本日は医薬品卸におけるコロナ感染について思ったことを書いていきます。

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病院内に安全な場所はない?


今回報道されたのはアルフレッサメディカルサービスに所属していたパート社員の方です。

ちなみに、アルフレッサメディカルサービスはSPD業務を行っている会社です。

 

さて、SPDとは院内で医薬品や医療材料の発注・在庫管理・払い出しなどをする業務のことです。

(※SPDは『Supply Processing and Distribution』の略称であり、『院内物品管理』という意味です。)

 

一言でまとめると『裏方の仕事』です。

 

直接患者と触れ合うような立場の人間ではないはずですが、医療従事者を経由して感染してしまったのでしょうか?

 

あるいは、患者とすれ違ったタイミングなどで飛沫を経由してウイルスをもらってしまったのでしょうか?

 

何れにせよ、病院内は感染リスクが高い場所だということを再認識させるような記事内容だと思いました。

 

病院の裏方で働いている人々にも牙を剥くコロナウイルス。

いくら気を付けても防ぎ切れないということですね。

 

全く、油断も隙もない厄介なウイルスです。

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SPDはテレワーク不可能である


TVに出演している評論家は『テレワークしようとしない企業は怠慢だ』『上司がダメだからテレワークが進まないんだ』などと平気で言っています。

 

それはある程度は真実なのかも知れませんが、世の中にはテレワーク不可能な仕事も多いんですよね。

 

SPDもそんな『テレワーク不可能』な仕事の1つです。

 

私はMS時代に何度もSPDの人たちと関わりました。

そのときの経験から思うことは、SPDは病院内で重要な役割を果たしているということです。

 

繰り返しになりますが、SPDとは院内で医薬品や医療材料の発注・在庫管理・払い出しをする仕事です。

 

本来は病院スタッフ(薬剤部や用度課)が行う仕事ですが、昨今の病院は人手不足のため、それらの仕事に手を回す余力が無い。

 

だからこそ、アルフレッサメディカルサービスという会社がSPD業務を病院から委託されている。

 

では、もし今このタイミングでアルフレッサがSPD業務の社員たちを引き上げてしまったらどうなるか?

 

SPDの人たちがいなければ病院内の物流は止まってしまいます。

…というワケで、物理的な意味で院内物流を行う人間は絶対に必要なのです。

 

もしどうしてもSPDの人たちにテレワークをさせるなら、遠隔で操れる高性能ロボットでも用意するしかありません。

 

まあ、そんなロボットが本当にあれば誰も苦労しないでしょうけど…。

 

つまり、私が言いたいのは『SPDは簡単にテレワーク化できるような仕事ではない』ということです。

 

理想と現実は違うのです。

パート社員ですら報道されることに違和感


決してパート社員の人たちを軽んじるわけではありませんが、今回の報道は少しばかり大袈裟では?と思います。

 

コロナに感染したのは『アルフレッサ本体の社員』ではなく『アルフレッサのグループ連結会社子会社のパート社員』です。

 

そんな組織の端々で働いているパート社員が感染したことを公表する意味って何なのでしょうか?

 

アルフレッサホールディングスのホームページを見たら、コロナ感染の報告文書がアップされていました。

 

企業として透明性の高い情報開示をしているというアピールなのか?

それとも、別の意図があるのか?

 

コロナ感染を隠しておいて後で叩かれるよりは、早い段階で公表しておけば傷が浅くて済む…という考えでしょうか。

 

とにかく、コロナに感染しただけで大々的に報道されるようではパート社員の人たちも気が休まらないのでは…と思います。

まとめ:感染予防には限界がある


スズケンに続いてアルフレッサでコロナ感染。

スズケンはコールセンター勤務の内勤者でしたが、今回はSPD業務の従事者です。

 

働く場所は大きく異なる両者ですが、環境は違えど感染するときは感染してしまうということなのでしょう。

 

どれだけ気を付けていても、ウイルスは防ぎ切れないというワケです。

 

しかも、感染したら各社のホームページにて掲載される可能性大です。

当然、氏名などの詳細な個人情報は伏せられていても、身近な上司・同僚・取引先にバレてしまうのは避けられないでしょう。

 

個人的には、不可抗力で感染した人に罪はないと考えています。

しかし、万人がそう捉えるかどうかは別の話です。

 

コロナに感染しただけで差別される風潮もありますから、やはり感染しないに越したことはありません。

…とはいえ、そうも言っていられないのが社会人というヤツです。

 

飯を食べていくためには働かないといけない。

働くためには外に出なければいけない。

 

そして『外』にはコロナ感染の危険が潜んでいる。

本当に世知辛いところです。

 

1日も早く事態の収束を願うばかりです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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