MR同士の“暇電”は意外と侮れないコミュニケーション方法である!

MRの日常

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

この記事をご覧になっている現役MRの皆さんは、同僚などに対して暇電ひまでんをしていますか?

暇電とは『特に用事は無いけど暇だから電話をする行為』を指す言葉です。

この言葉尻だけを見ると、ちょっとした迷惑行為みたいなニュアンスが感じられますよね。

特に用事が無いのに電話をするなんて、時間の無駄でしかない。

そんなことをする暇があるなら、何か別の仕事をした方が良いに決まっている。

暇電はクソみたいな行為でしかない。

そして、暇電してくるような人間もまたクソ野郎である。

そんな風に思っているMRも多いかもしれませんね。

実際、私自身も昔は暇電について否定的な考え方をしていました。

ヒサシ
ヒサシ

暇電してくるヤツは“時間泥棒”と同じだ!!

…などと20代の頃なんかは本気で思っていた時期もあったんですよ。

ですが、ここ最近は暇電も悪いことばかりではないと感じることも増えてきました。

暇電もコミュニケーションの一環であり、場合によっては有益な情報をゲットできることもある。

それが巡り巡って、自分の役に立つ。

暇電にはこういった側面もあることから、一概に否定されるべき行為という程でもない。

…と、現在の私なんかは思っているのですが、今この記事を読んでいる読者の皆さん(特に現役MR)は、暇電についてどのようにお考えでしょうか?

MRのみならず、あらゆる業種の社会人たちの間でも賛否両論な暇電。

この行為について、この記事では自分自身のMR経験に基づいて、暇電の良し悪しについて語っていこうと思います。

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同僚MRとの“暇電”を通じて得るものは多い!

まず初めにお伝えしておきますが、私は自分から積極的に暇電をするタイプではありません。

しかし、同僚MRから暇電が掛かってきた時は、割と素直に応じることが多いです。

ヒサシ
ヒサシ

ただし、後述する“苦手な人”からの暇電は除く!!

もちろん、仕事が忙しいタイミングであれば、暇電は丁重にお断りしています。

しかしながら、特に仕事が忙しくない時間帯…

例えばですが、長距離運転をしていて手持ち無沙汰な時とか。

他には、マッタリと内勤しているような時とか。

こういったタイミングであれば、Bluetoothのイヤホンを片耳に突っ込んで、何かの作業をしながら会話することも少なくないです。

ヒサシ
ヒサシ

…で、気付いたら雑談だけで20分~30分くらい経っていることも結構あります!

そんな暇電ですけど、意外と重要な社内情報を得る機会になったりもします。

特に、人事異動に関する情報ですね。

○○君が✕✕地区に異動するとか。

○○さんが昇進して△△支店の管理職になるとか。

新しい上司として○○所長が赴任してくるとか。

そのうち社内にてオープンになる情報とはいえ、一足早くこういった情報を入手できるのは有難いものです。

特に、上司に関する情報については案外バカにできないと思っています。

具体的には、新しい上司はどんな性格や方針といった情報ですね。

提出物の〆切にメチャクチャうるさいとか。

医療従事者への面会数をゴリゴリ追及してくるとか。

一度ロックオンされたMRは大変な目に遭うとか。

部下(MR)として、こういった事前情報があると助かるというもの。

そういった意味では、MR同士での暇電によって情報交換&共有するのも悪くない。

むしろMRとして、いや、サラリーマンとして生き延びるためには、極めて有益な情報だったりします。

ヒサシ
ヒサシ

自己防衛の観点からも、上司の性格を知っておいて損はないですからね!

あとは、暇電そのものが純粋にストレス発散の場になる…という側面もありますかね。

胸の内に溜まっている感情を、自分で言語化して吐き出す。

これは心を健やかに保つために役立つ行為とされており、一部の精神科医も推奨している手法です。

なるほど確かに、自分が苦しい状況の時に話を聞いてくれる同僚がいると、幾らか心が軽くなるというもの。

コロナ禍でMR同士が顔を合わせる機会が減ってしまった現在だからこそ、こういったコミュニケーションの大切さが身に染みる場面も多いです。

こうして考えてみると、暇電も決して悪ことばかりではない。

私個人としては、そのように感じることが増えてきました。

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他社MRとの“暇電”も有益である

頻度としては多くありませんが、私は他社MRとも暇電することがあります。

会話内容については、その殆どが世間話です。

…が、たかが世間話と侮るなかれ。

MRとして活動する上で、意外と重要な情報をゲット出来たりもします。

特に、担当施設(顧客)に関する情報ですね。

○○病院の訪問規制が緩和されだとか。

△△先生がコロナに罹患して大変な状況になっているとか。

✕✕薬局長が某社のMRに怒って出禁にしたとか。

MRとして、こういった顧客情報を把握しておいて損はありません。

むしろ、こういった情報収集もMRにとっては大切の仕事の1つですからね。

特に、2020年のコロナ禍以降は担当施設の状況について、リアルタイムで把握することが一気に難しくなりました。

コロナの感染拡大を恐れて、MRの訪問規制を強化した施設が増えたためです。

 

コロナ禍で訪問規制している病院が『MRは来るな!』という警告を繰り返す理由とは?現役MRの活動経験に基づいて考察する!

 

その点、他社MRを通じて最新の訪問ルールなどを確認できるのは、いちMRとしては心強い限りです。

そういった意味では、暇電するくらい仲が良い他社MRがいることは、決してマイナスにはなりません。

ヒサシ
ヒサシ

競合メーカーではないMRが相手なら、仲良くしておいて損はない!

それ以外にも、他社の内部事情を知るという意味でも暇電は役立ちます。

例えばですが、営業部隊の再編成をやっているとか。

他には、MRが減った影響で1人当たりの業務量が増えていてヤバいとか。

何なら、そろそろリストラをやるという噂が立っているだとか。

こんな具合に、かなり生々しい他社情報をゲット出来ることもあります。

しかも、転職エージェントから教えてもらう情報よりも、正確かつリアリティに溢れている事もありますし。

そんなこんなで、他社MRとの暇電も決して悪くなない。

…と言うか、かなり有益であると感じる場面も結構あります。

嫌い(または苦手)な人間からの“暇電”はしんどい…

ここまで暇電について好意的なことばかりを書いてきましたが、ここから先は少しばかり暇電の負の側面について触れたいと思います。

暇電という行為が、自分にとって苦痛かどうか。

これは“暇電相手との関係性”に左右されると思っています。

例えば、自分と仲が良い人間。

あるいは、少なくとも嫌いではない人間。

こういった相手からの暇電であれば、特に苦も無く応じることが出来ます。

しかしながら、そうではない相手からの暇電はどうか?

自分の中で“嫌い”とハッキリ認識している人間。

“嫌い”という程ではないけど、どうも“苦手”だと感じている人間。

こういった相手から暇電が掛かってくると、中々のストレスですよね。(汗)

そもそも、暇電というのは互いの仲が良好だからこそ成立するコミュニケーションです。

仮に相手は自分に対して好意的でも、自分が相手に対して苦手意識を持っていたら、もうその時点で暇電は苦痛な行為と化してしまうワケです。

会社には色々な人がいるもので、相手との仲が良好かどうかを勘違いしているMRもゼロではありません。

相手から嫌われていることを感じ取れないというか。

人間関係における距離感がバグっているというか。

要するに、なぜかこちらに対して“仲良し”と誤認しているMRがいるワケです。

…で、そんなMRに限って暇電が好きだったりします。

ヒサシ
ヒサシ

学校などで人間関係の基礎を学んでこなかったのだろうか…?

とりわけ、先輩MR⇒後輩MRへの暇電はキツい。

嫌い(または苦手)な先輩MRから電話が来るという時点で、後輩MRとしてはストレスを感じるワケで。

しかもその電話が暇電だった場合、より一層面倒くさいと感じるワケで。

後輩という立場だからなのかあー、うるせぇ人だなーなどと余計に思ったりもします。

ある意味、これはテレハラと言っても良いかもしれません。

 

コロナ禍で体感した製薬会社における『テレハラ』の事例を語る!

 

しかし、そこは先輩と後輩という関係。

後輩側の立場では、先輩からの電話を無碍にするのも気が引けるというもの。

真っ向から電話を断れば、やはり角が立ってしまいますからね。

…というワケで、こんな時はそれ相応の対応をせざるを得なかったりします。

ちなみにコレ、私自身の実体験です。(汗)

ヒサシ
ヒサシ

テキトーな理由を並べて、暇電を強制終了することも結構あります!(汗)

自分にとって煙たい相手からの暇電は、自分にとって苦痛以外の何者でもない。

だからこそ、暇電をする際には自分と相手との関係性を正しく認識しておくことが大切です。

これは普段から私自身が自分に言い聞かせている事でもあります。

煙たい相手とは、なるべく距離を置きたい。

電話をせずに済むのなら、電話なんて一切したくない。

そう思うのが人間の性ですからね。

暇電に限ったことではありませんが、相手にとって迷惑であろう行為は慎むようにしたいものです。

最後に:“暇電”できる関係のMRは大切にするべし!

決して友達というワケではないけど、MRとしての苦楽を分かち合える同志的な存在。

あるいは、MRとして有益な情報を交換し合える仲間的な存在。

もしそういった関係性のMRが社内・社外を問わずにいる場合、そのMRとの繋がりは大切にするべきです。

その繋がりを活かして暇電をしているうちに、MRとして新たな気付きを得ることもありますからね。

もし真新しい情報が無いとしても、暇電をしているうちに辛い気持ちが紛れるという効果も期待できます。

こういった関係性のMRが1人でもいると、多かれ少なかれ精神的な負荷が減るのは間違いないです。

ヒサシ
ヒサシ

MRが味方ナシの状態で孤軍奮闘するには、ぶっちゃけ限界がありますからね!

現役MRであれば知っての通り、MRとしての実績って好調な時ばかりじゃないですよね。

不可抗力で売上が凹んでしまったり。

新薬の採用活動が上手くいかなかったり。

担当施設の都合で訪問そのものが禁じられたり。

自分の意志とは関係なく、仕事運がイマイチな時期は誰にでもあります。

そんな時、暇電を通じて話を聞いてくれるMRがいるのは、本当に有難いことです。

…とはいえ、暇電のやり過ぎも考えものです。

自分は暇でも、相手は暇じゃないかもしれない。

もしかしたら、相手は暇電という行為を望んでいないかもしれない。

こういった考えを念頭に置いておかないと、事と次第によっては相手から嫌われてしまう可能性もあります。

相手の状況について配慮しながら、必要に応じて暇電を有効活用したいものですね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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