こんにちは、アラサーMRのヒサシです。
日本国内で初めて新型コロナウイルスが確認されてから約2年。
“コロナ禍” という言葉が生まれるほどに、現在進行形で各方面に悪影響が出ています。
そんなコロナ禍ですが、この記事を書いている2022年2月の時点では第6波の真っ最中です。
2021年12月頃から騒がれ始めたオミクロン株によって、感染者数・死者数共に増える一方。
医療の逼迫状態について全国各地で問題視され、その現状について連日のようにニュースで報道される日々。
私自身も現役MRとして、その影響を肌身で感じております。(汗)
コロナ禍で訪問規制している病院が『MRは来るな!』という警告を繰り返す理由とは?現役MRの活動経験に基づいて考察する!
そんな中で、私が担当している大学病院の教授(男性)と話す機会がありました。
…で、その際に教授本人から“コロナ禍での在り方”について、色々なことを教えてもらったんですよね。
若手医師・学生たちにとっての模範となるような行動を心掛けていること。
公私問わず、東京(感染流行地域)への往来を自粛していること。
酒を飲みたいという欲求を抑え、飲み屋への出入りも自粛していること。
そして何より、医者の都合によって患者に迷惑を掛けるべきではないと考えていること。
教授という立場であるが故の、まさに“率先垂範”の見本のような発言ばかりです!
こういった話を聞いて、私個人としては感銘を受けました!
教授としての矜持。
そして、医者としての矜持。
それらに基づいた発言だからこそ、心の琴線に触れたというか。
そこで、この感情を忘れないうちに記事にしてみようと思った次第です。
それほど長くなはい記事ですので、良かったら暇潰しにでも読んでやってください!
(※これ以降、その大学教授のことをC先生と書かせていただきます。)
教授という“立場”を踏まえての自粛
C先生曰くですが、コロナ禍の前は定期的に東京へと出張していたそうです。
製薬会社による講演会のみならず、同業者の医者とも色々な研究をやっているとのことで、何だかんだ言って東京に行く機会は多かったとのこと。
しかし、コロナ禍以降は東京への往来そのものを自粛しているのだとか。
C先生に限らず、地方民にとっては『東京』=『感染流行地域』みたいな印象があるからなぁ…
一応、2021年のデルタ株が落ち着いたタイミング(2021年の10月~11月くらい)では、そろそろ東京に行っても大丈夫かなとも思ったそうです。
ですが、2021年12月頃から今度はオミクロン株が騒がれ始めて、結局、東京に行くことは断念したのだとか。
そんなC先生ですが、こんなことを私に話してくれました。
言葉ではなく、自らの行動によって周囲にいる者たちへの“模範”を示そうとしているC先生。
その対象は若手医師や学生だけでなく、医局の秘書さんも含まれているときた。
まとめると、良い意味で縦社会を実践していることが伝わってくるような内容でした。
トップダウン型の集団組織としては理想的では!?
これって『医局』というピラミッド型組織の頂点にいるC先生だからこその発言だとも思ったんですよね。
医者に限ったことではありませんが、やっぱり“下の人間”って“上の人間”の行動をよく見ているじゃないですか。
MRに置き換えて考えてみれば、直属の上司(所長など)の行動をよく観察しているのと同じです。
付け加えると、“上”がだらしないと、“下”の人間だって自ずとだらしなくなるものです。
コロナ禍だろうとお構いなしで行動しているような上司のもとで、その部下たちがコロナ禍での自粛行動に努められるでしょうか?
率直に言って、それはやはり難しいと思います。
例えばですが、コロナ禍であっても常日頃から飲み屋をハシゴしている上司がいたとします。
そんな上司が部下に対して『コロナに感染しないように居酒屋での宴会などは慎むように!』などと言っても、ぶっちゃけ説得力ゼロですよね。
つまり、発言と行動が一致しないリーダーには、誰も付いてこないということです。
そういった事実について熟知しているからこそ、C先生は率先垂範を意識しているのでしょうね。
患者のため、そして若手医師のために…
医者はコロナに感染してはいけない職業の1つである。
…なんてフレーズをニュースなどで見聞きする機会が増えた今日この頃。
そんなご時世だからこそ、C先生の言葉に重みを感じている自分がいます。
C先生がコロナ禍での自粛に努めているのは、教授という立場が絡んでいるだけでなく、患者を想っているが故の行動でもあるそうです。
そもそも、なぜ医者はコロナに感染してはいけないのか?
その問いに対する1つ答えにもなり得るような事について、C先生はこんなことも私に話してくれました。
いかがでしょうか?
何と言うか、もの凄く男気溢れるような発言ばかりですよね。
若いヤツの尻は俺が拭いてやる!!
…とでも言わんばかりの論調でしたからね。
言い忘れていましたが、C先生は医局内の若手医師からとても慕われています。
(※実際のところは分かりませんが、MR目線ではそのように見えます。)
大学病院の教授というのは、本人の研究実績などが優れているだけではダメで、人間性や指導力も加味された上で選出されます。
人間性や指導力。
それはコロナ禍のような“有事”だからこそ、より一層問われる資質なのでしょうね。
なおかつ、教授という立場を抜きにしても、C先生は純粋に患者のことを想っている。
少なくとも、私はC先生と会話していて、そのように感じました。
そういった意味では、C先生が教授という立場に就任して、なおかつ若い医者からも慕われているのも納得できます。
最後に:もし自分が患者だったらC先生のような医者に診てもらいたい!
私もMRの端くれですから、今まで色々な医者と接してきました。
その度に思うのは、医者には本当に色々なタイプがいるということです。
優しい医者。
気難しい医者。
理不尽な医者。
MR目線で考えたときに、一言で“医者”と言っても、そのタイプというのは本当に多種多様です。
ただし、これもMRの職業柄なのですが、医者と接するときは『自社医薬品を使ってもらえるか否か』という尺度で相手のことを見てしまいます。
MRとして、こればかりは仕方がない…!
ですが、その一方で『もし自分が患者だったらどんな医者に診てもらいたいか』ということも考えるんですよね。
勿論、MRとしての売上などは度外視して、です。
そういった意味では、もし自分が病人になったとき、私はC先生のような医者に診てもらいたいと思いました。
C先生は決してMRに対して優しい(=甘い)タイプの医者ではありません。
しかしながら、少なくともコロナ禍の渦中においては、患者としてこれほど頼れる医者はいないと思うのです。
何と言っても、医局内のトップとして率先垂範しつつ、医者としての使命を全うしようとしている人物ですからね。
その一点だけで、患者目線では“良い医者”と呼ぶに相応しいのではないでしょうか?
少なくとも、私はC先生のことを“医者の鑑”だと思いました!
コロナ禍だろうとあちこち旅行しまくっている医者。
常日頃から飲み屋に入り浸っている医者。
詰まるところ、どこでコロナに感染しているか分かったもんじゃない医者。
そんな医者よりも、C先生みたいに意識して自粛に努めているような医者の方が、患者としてはよほど信頼できます。
コロナへの感染予防は勿論のこと、患者や医療に対して真摯に向き合っているワケですからね。
もし自分が何らかの怪我・病気などで命に関わるような状態に陥った際には、C先生のような医者に診てもらいたいものです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
コメント投稿はこちら