転職エージェントとの面談時に『MSを辞めたい理由』を明確化するように促された体験談

MSの転職

こんにちは、元MSのヒサシです。

今でこそブログ内でMS時代の転職活動を記事化している私ですが、転職活動を始めたての頃は『MSを辞めたい理由』について、かなり漠然としていた時期があります。

MSを辞めたいことに嘘偽りはないものの、どこかモヤモヤしていると言うか、自分の中にある感情を掴みかねていたんですよね。

自分はMSを辞めたいと思っている。

それはなぜか?

給料や企業文化などに不満があるから。

それはなぜか?

………

………………

そう言えば、何でだろう??

MSを辞めたい理由』を自分の言葉で表現するのって、意外と難しいかも??

…みたいな感じで、しっかりと言語化できていない部分が大量にあったんですよね。(汗)

そんな私を見かねたのか、転職エージェントから『MSを辞めたい理由』を明確にするように促された経験があります。

当時のことを振り返ってみて、転職エージェントの判断には先見の明があったと感じています。

なぜかと言うと、『現職を辞めたい理由』とは『転職活動を頑張るべき理由』とも繋がっているからです。

こういった部分が明確になっていると、転職活動に懸けるモチベーション(動機)も自ずと変わってきます。

ちなみにですが、私がMSを辞めたいと思った理由については下の記事に書いてあります。

 

元MSの本音!医薬品卸のMSを辞めたいと思った理由について語る!

 

MSという職業における、給料・仕事内容・人間関係などに対する不満点。

それらを浮き彫りにした発端が、この記事で綴っている転職エージェントとの面談です。

当時27歳だった私にとっては、人生の転換点にもなった出来事でした。

興味がある人は、是非ともご一読ください!

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転職エージェントからのストレートな質問

doda(公式サイト)

今回のエピソードはdodaの転職エージェントと面談した時のものです。

詳しくは下の記事を見てほしいのですが、dodaを利用するときは転職エージェントと直接面談する必要があります。

(※ただし2020年のコロナ禍以降はオンラインの面談でもOKになりました。)

 

MS時代に活用していた転職サービス5選!各々のメリット・デメリットも一緒に解説します!

 

この時、私のことを担当してくれたエージェントは40歳くらいの男性でした。

面談時間はトータルで60分ほど。

内容は転職を希望している業種・職種に関することや、履歴書・職務経歴書の書き方に関するアドバイスなど。

色々と勉強になった60分ではあったものの、私にとっては初めての対面コミュニケーションであり、少しばかり緊張したことを覚えています。

そんな転職エージェントとの初面談ですが、面談の後半にこんな質問をされたんですよね。

読者さん
エージェント

ヒサシさんがMS(医薬品卸)を辞めたい理由とは何ですか?

これまたストレートな質問ですよね。

ですが、ストレートであるが故に私の心に刺さったというか。

実はこの時、私はエージェントさんの質問に即答できなかったんですよね。(汗)

確かにMSは辞めたい。

辞めたいからこそ、dodaのオフィスに出向いてまでエージェントとの面談をしている。

全ては転職を成功させるため。

それ自体は間違いではないのですが、当時の私にとっては『MSを辞めたい理由』が明確ではなかったのです。

そもそもMSを辞めたい理由について、自分の中で掘り下げて考えたことが無かったというか…

MSの仕事がイヤだし、苦しいし、今の状況から脱却したい。

MSとして働き続けても給料が上がらないし、年功序列の社風もイヤだ。

こんな具合に漠然とした不満があり、心の中で常にモヤモヤしている。

当時の心情としてはそんな感じだったのです。

それは即ち、『MSを辞めたい理由が明確ではなかった』という状態だったとも言えます。

要するに、MSを辞めたいとは思いつつも、その動機が具体的ではなかったんですよね。

少なくとも、上記の気持ちをキッチリと言語化できるようなレベルには至っていない。

転職エージェント目線では、もしかするとその点が気掛かりだったのかもしれません。

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面談を通じて明確化していった『MSを辞めたい理由』

なぜ、MSを辞めたいのか?

MSという職業について、何が不満なのか?

給料なのか?

仕事内容なのか?

評価の制度なのか?

いざMSを辞めたとして、その後はどんな状態になりたいのか?

業種・職種は問わず、年収が上がれば満足なのか?

…といったことについて、私は転職エージェントとの面談中に考えました。

ヒサシ
ヒサシ

今思えば、そういったことを明確にしてから転職エージェントと面談しろよって感じですが(汗)

でも、これが意外と難しいものなんですよね。

MSを辞めたいという気持ちに嘘はない。

でも、その気持ちを言葉として口に出すにはモヤモヤしている部分が多過ぎる。

目の前にいる相手(転職エージェント)に対して、何をどう伝えたら良いのか分からない。

引用:HUNTER×HUNTER(集英社)

某ハンターハンターに登場するクロロよろしくですが、『動機の言語化』とは難しいものだなぁと思いました。

多分ですけど、エージェント側でもキルアのように『なんだコイツ…』などと思っていた可能性大です。

でも、そこは流石に転職斡旋を生業としているエージェントさんです。

私の思考や心理状態を察したのか、MSを辞めたい理由について深掘りするような質問を投げ掛けてきました。


今までのお話を聞いた限りだと、ヒサシさんはMS(医薬品卸)の仕事に不満があるから辞めたいんですよね?
ええ、そうです。
不満というのは、具体的にどういったことに対してですか?
ええと、それは色々ありますけど…まずは給料ですかね。
中々昇給しないし、もっとガッツリ稼げるようになりたいです。
なるほど、お給料ですか。
ウチの会社って、年功序列の雰囲気が強いんですよね。
若手がいくら頑張って成果を出しても、せいぜいボーナスの金額が少し増えるくらいなんです。
…となると、ヒサシさんが会社の評価制度にも不満があるということですか?
まあ、そういうことになるんですかね?
もし仮にですけど、僕が全社でトップの営業成績を叩き出したとしても、年配社員の年収には遠く及ばないでしょうし。
それは辛いですね。
評価制度については、個人の力ではどうしようもない領域ですからね。
この仕組みが続く限り、僕はずっとモヤモヤとした気持ちを抱えながら働くのかと思ったら憂鬱で仕方なくて…。
仕事内容も楽じゃないのに、自分は何のために仕事を頑張っているのかなって思うことが増えてきたので。
うーむ、仕事内容ですか。
そちらについて具体的な不満はありますか?
それはもう色々ですね。
ただ、どちらかと言うと社外より社内への不満が強いです。
社外より社内ですか。
社内と言うと、内勤的な仕事のことですか?
まあ、内勤もしんどいですけど…。
僕が本当にイヤなのは、内勤というより会社から降りてくる指示ですね。
会社からの指示…ですか?
はい、そうです。
その中でも特に、会社の指示で取引先に薬を強引に買わせるような仕事(※【詰め】のこと)がとにかくイヤです。

ストレスが半端じゃないです。
ああ、そういうことですか。
…と言うことは、ヒサシさんは営業の仕事自体を嫌っているわけではない?
うーん、嫌いという程ではない気がしますね。
MSの仕事には嫌気が差していますけど、別の営業職ならチャレンジしてみたい気もします。
なるほど。
だからヒサシさんはMRを志望しているのですね!
ええ、まあそういうことです。
MRって年収が高いと聞いていますし、チャレンジ出来るならチャレンジしてみたいなぁと思いまして。

大体こんな感じで転職エージェントとの会話が繰り広げられたのですが、この会話中に自分の中にある“モヤモヤ感”が少しずつ解消されていく手応えを感じたんですよね。

モヤモヤ”が“明確な言葉”に変換されていくというか。

例えば給料の件で言えば、私は年収が上がらない制度そのものに不満を抱いている改めて自覚しました。

付け加えると、いくら仕事を頑張っても年収に反映されない現状に嫌気が差していることにも気付きましたからね。

それで、私はこう思ったんですよね。

ヒサシ
ヒサシ

ああ、俺はこういった理由があるからMSを辞めたいと思っていたんだな…!!

給料への不満だけに絞っても、それを深掘りしていると色々と出てくるワケです。

この転職エージェントとの面談を通じて、私は仕事を辞めたい理由を明確にすることの大切さを知りました。

帰宅してから『MSを辞めたい理由』について改めて考えた

転職エージェントとの面談は60分ほどでしたが、面談後半に『MSを辞めたい理由』について深掘りをし始めた辺りからは、特に時間の流れが早かったように感じられました。

とにかくMSという職業への不満を挙げたらキリが無い。

それこそ、不満のネタなんていくらでも捻り出せるんじゃないかと思いましたからね。

…で、面談終了時にエージェントさんからこんなアドバイスを貰ったんですよね。

ヒサシさんは『MSを辞めたい理由』をもっと明確にした方が良いと思います。

現職に対して何が不満で、その結果としてなぜ転職したいと思うまでに至ったのか?

それらを自分の言葉でハッキリと表現できるようになれば、職務経歴書や面接などでご自分をアピールするときに必ず役立ちます。

その言葉通り、私は帰宅してから自分自身の気持ち(=不満の感情)について、改めて見つめ直してみました。

給料への不満。

仕事内容への不満。

社風への不満。

人間関係への不満。

こういったものについて、とにかく自問自答を繰り返しました。

何がどのように不満なのか。

その不満とは、果たして自力で解決可能なのかどうか。

自力で解決できないのなら、それこそがMSを辞めるべき理由へと繋がっているのかどうか。

…といった具合に、とにかく色々な角度から自分の不満感情について分析してみました。

場合によっては、文章という形で書き起こしてみたりもしましたからね。

ヒサシ
ヒサシ

この文章についてですけど、当時の気持ちを綴ったWordファイルがPCに残っていました!

…ということで、折角の機会なので貼っておきます。

※当時の待遇面についての不満が並んでいます。

※具体的な個人名などについては加工を施しています(汗)

これらは私が27歳だった頃、自分の中にある“不満”について書き起こした内容の一部です。

よくもまあ、こんなにも不満を溜め込んでいたなぁと思えるような一文ばかりです。

自分で読んでいて当時の心情が蘇ってきましたが、それと同時に軽く引いてしまっている自分もいます。

現在の私が読んでも『お前はそんなにMS(医薬品卸)が嫌なのか!!』と思える内容でしたからね。(汗)

でも、こうやって辞めたい理由を言語化していくと精神的にスッキリするものです。

頭の中が澄んでいくというか、自分の気持ちが整理されるというか。

ヒサシ
ヒサシ

私の経験上、自問自答によるプラス効果は間違いなく有ると断言できます!

漠然とした不満・不安・怒りなどの感情を抱えたままだと、何と言っても自分自身が苦しいですからね。

こういったモヤモヤした気持ちの正体がハッキリするだけでも、思った以上に心が軽くなるものです。

考察:転職エージェントの意図について

今さらながらですが、なぜ私を担当してくれたエージェントさんは『MSを辞めたい理由を明確にした方が良い』なんてことを言ったのでしょうか?

その点について、私はエージェント本人と話したことはありません。

…が、その後の転職活動を通じて、エージェントさんが言わんとしたことが何となくだけど理解できた気がします。

おそらくですが、エージェント側としてはヒサシ(求職者)が転職活動を頑張るためのモチベーション(動機)を強化したかったのだと思います。

それは転職斡旋を生業としているエージェントとしては、至極当然な業務だったのかと。

ヒサシ
ヒサシ

転職エージェントは求職者が転職に成功して初めて、クライアント企業からの報酬をゲット出来ますからね!

ただし、これは求職者である私にとっても間違いなくプラスの効果があったと感じています。

現職を辞めたい理由』とは、それがそのまま『転職活動を頑張るべき理由』にもなります。

現職では果たせない目的のために、新しい職を求める。

私の場合で言えば、MSという職業では高い収入を目指せないからこそ、一般的には高収入と呼ばれているMRへの転職を目指したワケですからね。

(※勿論、収入云々は『MSを辞めたい理由』の1つでしかありませんでしたが。)

何だかんだ言って、やっぱり転職活動って大変なんですよね。

まさに、山あり谷あり。

実際に転職活動をしてみて実感したのですが、自分の思い通りにはいかない場面なんて腐るほどあるんですよ。

ヒサシ
ヒサシ

MSとして働きつつ、内定を貰える日なんて本当に来るのか?

…みたいな感じで。

とりわけ、私の場合は初めての転職活動でしたからね。

どうしたら良いのか分からず、右往左往することも多かったように思います。

詳しくは下の記事を読んでいただきたいのですが、精神的に打ちのめされたのも一度や二度ではないです。

 

MSとして働きながら行う転職活動が大変な理由5選!元MSの実体験を語る!

 

ハッキリ言って、自分の中で『MSを辞めたい理由』が明確化されていなかったら、あの辛い転職活動は乗り越えられなかったと思います。

見方を変えれば、ただ漠然とMSを辞めたいといった程度の気持ちなら、転職活動を頑張れなかったとも思うのです。

職務経歴書や面接について対策するのって、所詮はテクニック論なんですよね。

そんなテクニック云々の前に、より重要となる部分。

転職活動において、自分を突き動かす精神的な部分。

つまり『自分は○○という理由で絶対に今の仕事を辞めて、○○するために転職を成功させたい!』という意志こそが、転職活動では何よりも大切なのです。

この辺りは精神論とか、根性論とか、そんな言葉で表現しても良さそうです。

あまり論理的ではないと感じる人もいるかもですが…

結局のところ、転職活動においては理屈よりも感情の方が大切です。

少なくとも、私にとってはそうでした。

転職活動で挫けそうなとき、小難しい理屈によってではなく、自分自身の感情的なエネルギーによって何とか前進していた気がするので。

私の場合、その感情的エネルギーの源泉こそが『MSを辞めたい理由』だったのです。

その理由を予め言語化しておいたことで、転職活動が上手くいかない状況であっても、自分自身を見失わずに済みました。

そう考えると、転職エージェントのアドバイスには先見の明があったように思えます。

心の中がモヤモヤしたまま転職活動するのと、明確な理由に基づいて転職活動するのでは、やはり後者の方が健全ですからね。

まとめ:『現職を辞めたい理由』は超大切である!

MSを辞めるときの転職活動に限らずですが、私個人としては『現職を辞めたい理由』って超大切だと思っています。

何と言っても、『辞めたい理由』がそのまま『転職活動を頑張るべき理由』へと繋がっていきますからね。

この部分が明確かどうかによって、転職活動のモチベーション(動機)も大きく変わってきます。

何か大きな物事を成し遂げたいと思う際、モチベーションが高いに越したことはないですからね。

転職エージェントはそのことを熟知しているからこそ、私との面談時にその旨をアドバイスをしたのでしょう。

そんなこんなで、当時の私は『MSを辞めたい理由』をひたすら言語化しました。

その内容については、下の記事にまとめてある通りです。

 

元MSの本音!医薬品卸のMSを辞めたいと思った理由について語る!

 

転職活動って、誰に言われて強制的にやるような類のモノではないんですよね。

自分自身の頭で判断し、自分自身の足で一歩を踏み出す。

そんな場面が転職活動には沢山あるのですが、そんな時こそモチベーションの有無や高低が問われます。

以上のことから、転職活動を行うモチベーションの源泉ともなる『現職を辞めたい理由』は超大切です!!

転職活動を経験した身として、それだけは断言できます。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

コメント投稿はこちら

  1. 焼肉と言ったらホルモン より:

    転職活動には現在の会社を辞めたい理由をしっかりと自分の言葉で表現できないと上手くいかない❗️そしてヒサシさんが文中で書いておられる『転職活動って、誰に言われて強制的にやるような類のモノではない』当たり前と言えば全く当たり前ですよね(^^)このブログ前半で書かれているその当時のヒサシさんの様子を今ご自身で読んでみて『嗚呼、自分もあの頃はまだお尻が青かったなぁ』と思う事もあるのではないでしょうか(^◇^;)私もWordの文章を読んでみて私がもういい歳だからなのか『ヒサシ君、きみねぇ若い頃は誰もが抱く不満だよ、我慢しなきゃいけない事が世の中他にも沢山あるんだよ』と老害よろしく言ってあげたくなってしまいました。私?勿論ヒサシさんと同じくMSの頃は不満過多wでしたよ。でもヒサシさんはMSしながらの転職活動を乗り切って今は一応?軌道に乗っておられるから良いですけど一方で転職に失敗する人もいるわけですからあの当時の転職サイト担当者の辞めたい理由の言語化をとのアドバイス、あちらは業務上当たり前の事を言ったまでだと思いますがとてもありがたい【指導】でしたね(^^) あちらにとっては今はもう全く覚えていない会話だと思いますがヒサシさんにとっては人生の曲がり角をしっかりと曲がらせてもらえたひと言だったんですね。

    • ヒサシ ヒサシ より:

      ホルモンさん

      コメントありがとうございます!
      仰る通り、この記事に載せているWordファイルにはネガティブな言葉ばかりが並んでいますよね。(汗)

      でも、当時の自分にとっては紛れもない「本音」であったことも事実なんですよね。
      あの時は思い浮かぶままMSという職業への不満をWordに書き綴りましたが、自分自身の気持ちを見つめ直すには丁度いい機会となりました。

      あれから何年も経ち、今こうしてブログという媒体を通じて当時のことを振り返ってみると、何だか感慨深いものがあります。
      20代の頃にMSとして苦しんでいたことは事実ですけど、何だかんだ言って今では良い思い出です!

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