コロナ禍でも遠方への転勤あり!MRの過酷な転勤事情について考えてみた

MRの待遇

こんにちは、アラサーMRのヒサシです。

 

今さら言うまでもないですが、9月~10月にかけてはMRの転勤シーズンです。

 

特に内資系のMRに関しては遠方への転勤を指示された人も多いことでしょう。

 

さて、そんな転勤シーズンではありますが、今はコロナ禍の最中です。

 

社会情勢を激変させた新型コロナですが、コイツのせいで遠方への移動は大幅に制限されることになりました。

 

私が住んでいる地域は中々の田舎なので、東京の人間が来たらそれだけで白い目で見られます。

 

これは東京の人間に恨みがあるとかではなく、未知のウイルスに対する過剰防衛というか、地方在住者の目線だと、ただ漠然と怖いだけなんですけどね。

 

とはいえ、恐怖と言う感情はとても厄介です。

 

ウイルスとは目には見えないモノですから、余計に怖い。

 

…というワケで、地方の病院はどこもかしこも東京あるいは東京に準ずる大都市からの訪問者を完全シャットアウトしているような状況です。

 

実際、私の担当施設にて関東・関西からの訪問者は立ち入り禁止としている先は多いです。

 

そういった事情を製薬会社の本部がどの程度知っているのか不明ですが、遠方への転勤を命じられたMRは結構いるみたいです。

 

実際、私の担当エリアにも9月まで東京に居住していた他社MRが何人かいます。

 

今日はそのことについて思ったことを記事にしてみました。

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どう考えても人事部の采配ミスとしか思えない


このコロナ禍の最中に、敢えて東京から地方に転勤させるのって、果たしてどうなんですかね?

 

MR当人にとっては家族の事情などがあっての転勤だったのかも知れない。

 

会社としては人員の流動性を高めたいという意図があったのかも知れない。

 

そういった事情自体は確かに理解できる。

 

しかし、コロナ禍においてはどうか?

 

例えばですが、東京からの訪問を認めないような施設ばかりのエリアに、わざわざ東京からMRを引っ張ってくる必要性があるだろうか?

 

もしかして、近隣地域の在住者のみ訪問を認めると公言している施設の存在を知らないのだろうか?

 

東京から来たMRにとっては甚だ不服でしょうが、残念ながら地方であるほど、田舎であるほど東京の人間を警戒する傾向があります。

 

私自身の体験談ですが、直接訪問可能な病院にて東京の本社スタッフと2名で訪問したいですとアポイントの申し込みをしたところ、病院側から東京を含む関東圏・関西圏からの訪問はご遠慮くださいと突っぱねられました。

 

(※ついでに言うと、その件について東京の本社スタッフがふざけんな!みたいな感じで憤慨していた。)

 

大都市在住のMRにとってはイマイチ理解できない話かもしれませんね。

 

しかし、地方在住のMRにとっては珍しい話ではないかと思います。

 

では、なぜ地方にて関東圏・関西圏といった大都市からの訪問者を拒む傾向があるのか?

 

答えは至ってシンプルで、新型コロナが怖いからです。

 

大都市から来たという時点で、地方の在住者よりもコロナに感染している可能性が高い。

 

そんな人間とは、なるべく関わりたくない。

 

出来ることなら、濃厚接触せずに済ませたい。

 

そんな思い込みが地方(田舎)には蔓延しているのです。

 

もちろん、確固たるデータやエビデンスがあるわけではありません。

 

エビデンスがない以上、私自身はそういった考え方についてはナンセンスだと思っています。

 

案外、東京の人口を踏まえて『感染率』を考えてみると、地方と大差なかったりしますからね。

 

しかし、残念ながらそうは思わない人も大勢いるのです。

 

この記事を書いている2020年10月現在、日本国内ではGoToキャンペーンが流行っています。

 

その一方で、GoToキャンペーンに便乗して関東圏・関西圏の人間が地方に来ることについて快く思っていない人たちも沢山います。

 

転勤してきたMRについても同様です。

 

早速と言うべきか、前任地を東京と答えただけで病院から訪問自粛を求めるようなことを仄めかされたMRもいるみたいですし…。

 

こういった転勤事情について、製薬会社の本部サイドはどのように思っているのでしょうか?

 

純粋にMR業務の遂行という観点で考えると、少なくともプラスではなくマイナスに働く可能性が高い人事であることくらい予想できなかったのでしょうか。

 

とにかく、前任地の件だけで冷や飯を食わされているMRが気の毒でなりません。

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MRに自主退職を迫る意図があるのか?


このコロナ禍において、家族のもとから引き離され、縁も所縁もない地方(田舎)へと単身赴任する。

 

しかも、赴任地での医療機関はこぞって新型コロナを警戒しており、前任地が関東圏・関西圏だったと言える雰囲気ではない。

 

もし前任地をカミングアウトしたら、医療機関から訪問自粛を求められる可能性すらあり、仕事がやりにくくて仕方ない。

 

こうやって文章にしてみると、悪条件の目白押しであることが良く分かります。

 

これはあくまで関東圏・関西圏⇒地方への転勤パターンですが、この辞令を受けて喜んだMRが果たして何人いるでしょうか?

 

おそらくですが、それは少数派なのではないかと思うのです。

 

ご存知の通り、MRは営業職であり、ノルマや競争から逃れられませんし、そしてストレスフルな職業です。

 

ただでさえしんどいMR業務に加え、家族のサポートなし、かつ取引先からの冷たい目線とくれば、メンタルの消耗度合は半端じゃないでしょう。

 

あえて過酷な環境を強いることで、そのMRを心身共に追い込むことこそ、会社が狙っている真の目的なのではないかとすら思えてきます。

 

MR側から音を上げて職務放棄してくれれば、会社としては退職を勧めることも難しくない。

 

余剰人員削減の一環として、『MRの転勤』と『コロナ禍』の2点を利用しない手はないでしょう。

 

…などと邪推している私ですが、えげつないリストラを平気で行う製薬会社の残酷さを考えると、あながち間違いではないのかも?と、思っている自分がいます。

地方⇒地方の転勤パターンも結構ある?


私が以前から仲良くしていたある他社MRが、現在の担当エリア(地方)から遠方の地域(地方)へと転勤していきました。

 

具体的な地名は伏せますが、異動距離は500kmくらいです。

 

全く馴染みのない土地らしく、そのMR本人も相当ゲンナリしていましたが、MRの宿命と割切って転勤していきました。

 

転勤間際に『コロナ禍なのに遠方への転勤ってフツーにあるんですね?』と私が尋ねたところ、そのMRは『今回、ウチの会社は結構な数のMRが転勤するよ』と言っていました。

 

ついでに、

 

コロナのご時世なのに、大勢のMRを各地に異動させるウチの会社はおかしい!!

 

…とも言っていました。

 

ぶっちゃけ、私も同意見です。

 

地方⇒地方の転勤なら、コロナ差別については特に気にしなくても良いのかも知れません。

 

ですが、このタイミングで地方⇒地方の転勤を命じた会社の考え方もイマイチ腑に落ちません。

 

MRとして働く以上、転勤は避けられないこと、そして転勤自体にも意義があることは理解しています。

 

でも、コロナ禍で社会が混乱している最中に転勤辞令を出さなくてもいいだろうに…とは思います。

 

今年の3月~4月は新型コロナで騒がれ始めた時期だったことと、前々から社内で決まっていた異動スケジュールもあったでしょうから、その時点では転勤中止にできないような事情もあったでしょう。

 

しかし、9月~10月においてはどうか?

 

わざわざこのタイミングでMRに転勤を強いる理由とは何なのか?

 

やっぱり、転勤にかこつけてMRが自発的に辞めるように仕向けたいのか?

 

そんなことばかり勘ぐってしまいます。

まとめ:コロナ禍だろうと製薬会社はMRに対して容赦なし?


新型コロナを感染させない、飛ばさない、広めない。

 

これらを『実践する』=『長距離の移動はしない』というのが1つの回答であるわけですが、そういった意味では製薬会社の転勤はお構いなしですね。

 

特に、家族と離れて関東圏・関西圏から地方(田舎)へと単身赴任してきたMRにとってはダメージも大きいことと思います。

 

なぜ、このタイミングでの転勤なのか?

 

なぜ、転勤早々、関東圏・関西圏の人間が歓迎されない施設を担当せねばならないのか?

 

悪い意味で疑問は尽きませんね。

 

…ということを考えてみると、私のような捻くれ者にとっては、どうしても製薬会社の黒い部分が一枚噛んでいる気がしてならないのです。

 

コロナ禍を利用してMRを心身共に追い込み、人員削減の一助とする。

 

今回の転勤はそのための布石である。

 

…なんてことを考えてしまうMRは私だけでしょうか。

 

ただ1つだけハッキリしたことは、転勤に関して製薬会社はMRに対して容赦がないということです。

 

コロナ禍を考慮して今までの様な転勤は一旦見送った製薬会社もあるのでしょうが、その一方で、容赦のない転勤辞令を出しまくった製薬会社も存在する。

 

MRの待遇面では唯一最大のマイナス要素と言ってもいい転勤ですが、コロナ禍によってその過酷さが改めてクローズアップされた気がします。

 

今回の一件で、勤務地というのはMRの生活を左右する要素であることを再確認しました。

 

こんな文章を書いている私にとっても、明日は我が身です。

 

この先、理不尽な転勤辞令が下りてこないことを祈るばかりです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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