奨学金800万円を8年で全額返済した体験談!進学・就職・結婚などを全て公開します!

奨学金

製薬会社でMR(営業)として働いているヒサシと申します。

ある日、家の掃除をしていたら奨学金の通知書・借用書・返還完了証などが出てきました。

具体的には、このような文書です。


※個人情報の部分はマスクしています。


学生時代の私は典型的な苦学生でして、借りた奨学金の総額は約800万円。

いわゆる『奨学金800万プレイヤー』というヤツです。

さて、この記事を見ているのは奨学金に興味がある人か、あるいは返済に関して悩んでいる奨学生本人ではないかと思います。

奨学金に関する辛さ・苦しさ、私にはよく分かります。

約20年という長期間に渡って、返済していく義務がある奨学金。

社会人に出たばかりの若者にとって、これはあまりにも重い足枷です。

奨学金のせいで、将来への不安は尽きないし、結婚する際の障害にもなり得る。

これらの“負の感情”について、筆者はそこら辺の社会人よりも間違いなく共感できる自信があります。

奨学生のとして、私は苦しみ抜いて生きてきたという自負すらあります。

そこで、奨学金に関する記事(体験談)を書こうと思った次第です。

ヒサシ
ヒサシ

ここから自分の生い立ち~社会人生活まで、全て包み隠さずぶっちゃけます!

さて、私は田舎の貧乏な家で生まれ育ちました。

私が幼い頃に父親が他界し、そのことによって家計は一気に悪化。

そんな状況の中、母は貧しいながらも私を育ててくれました。

…とはいえ、家計が苦しいことから、私は高校時代から奨学金を借りるという有様だったのです。

(※詳しくは後述します。)

その後、自分なりの目標を持って東京の大学へと進学し、そして何とか大企業に就職しました。

これらの過程において、大学への進学⇒在学⇒卒業のためには、奨学金を借りる以外に選択肢はありませんでした。

少なくとも、経済面で母(実家)には頼れない。

それであれば、奨学金を借りつつ、足りない費用は自分で工面するしかない。

その決意のもとで大学へと進学しました。

そして、大学卒業と同時に背負った奨学金は約800万円。

その後、私はその約800万円を8年間で全額返済しました。

…と、文章にすると簡単に見えますが、全額返済するまでには本当に苦しい道のりでした。

そんな私の奨学金を全額返済するまでの体験談について、画像などを交えながら紹介します。

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筆者の奨学金に関する内訳

繰り返しになりますが、学生時代の私は典型的な苦学生でした。

自分で言うのも妙ですが、まさに『苦学する奨学生』の典型のような人間だったと思います。

学生時代の学費・生活費などは、全て奨学金とアルバイト代で賄っていました。

そのため、大学生だった頃の生活は中々しんどかったことをよく覚えています。

理系の学生だったことから実験・研究に時間を割くことも多く、アルバイトとの両立は大変でした。

ついでに言うと、学生時代に同級生との経済的格差を思い知らされた場面が多々ありまして…

そんな経緯も相まって、奨学金を借りざるを得なかったこと(=家が貧乏であること)がコンプレックスでもありました。

 

学生時代に奨学金を借りていることがコンプレックスで性格が歪んでいった話

 

しかも、私は大学だけでなく高校でも奨学金を借りました。

奨学金を利用している人は多いと思いますが、高校時代から奨学金を借りている人は少数派ではないでしょうか?

ちなみに、高校時代に借りた奨学金は174万円です。

つまり、私が借りた奨学金の最終的な総額が膨れ上がったのは、高校時代の分も影響しているからなのです。

ヒサシ
ヒサシ

高校時代から、とにかくお金に関して苦しんだことをよく覚えています…

さて、私は2つの団体から奨学金を借りていました。

日本学生支援機構』と『あしなが育英会』です。

この両団体から高校・大学の頃に借りた奨学金の内訳はこんな感じです。



いかがでしょうか?

借りた金額は合計で『7,780,000円』です。

しかも、日本学生支援機構に関しては第二種の奨学金(利息ありのヤツ)でした。

その利息分をプラスして考えると、最終的には返済した金額は800万円オーバーです。

日本学生支援機構の第二種奨学金に関しては、スカラネット・パーソナルに詳しい記録が残っていたので画像を貼ってみました。


※個人情報の部分はマスクしています。


2,880,000円を192ヵ月(16年)で返済しなければならない。

これが借金でなくて何でしょうか?

スカラネットの画面を見て改めて奨学金の恐ろしさを実感しました。

補足ですが、先ほどの第二種奨学金の返済に関しては少しカラクリがあります。

これは本来の192回払いならば、利息込みの返済総額が3,238,582円となるところでした。

しかし、返済開始から6年目のタイミングで繰り上げ返済したので、最終的な返済総額は3,100,007円となったのです。

(※繰り上げ返済した経緯は後ほど詳しく書きます。)

私以上に奨学金を借りている人もいるでしょうけど、私にとっては800万円という金額はとても重たかったです。

もし800万あったら何が出来るでしょうか?

新車を買えますよね。

旅行もたくさん出来ますよね。

結婚式・披露宴だって援助なしで行えます。

つまり、800万とはそういった金額なのです。

よくもまあ、これだけの金額を返済したものだと自分でも思います。

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借金を背負って社会に出ることの絶望感

奨学金を借りていた人の社会人生活はゼロからのスタートではありません。

マイナスからのスタートです。

誰が何と言うと、これは揺るぎようのない事実です。

大学を卒業した時点で、総資産がマイナスの状態から社会人としての生活が始まるのです。

この絶望感は半端じゃありません!!!

繰り返しになりますが、奨学生の社会人生活はゼロからではなく、マイナスからのスタートです。

大学を卒業した時点で、この現実を目の当たりにして絶望しない人間がどれだけいるでしょうか?

奨学生であれば多かれ少なかれ、絶望または悲観的な感情を抱くものではないでしょうか?

私個人としては、そのようなネガティブ思考になる原理が理解できるし、むしろ人間として正常な反応だとすら思えます。

ところで、こういったことを言うと私の意見に対して反論してくる人がいます。


奨学金の返済があるからと言って、社会人生活がマイナスから始まるわけじゃない。
そもそも、奨学金は『借金』ではなく『投資』なんだ。
だから、悲観的に捉える必要はない。

なるほど、そういった考え方もアリかも知れませんね。

奨学金が借金なのかどうかは、奨学生の間でも意見が分かれるところです。

ですから、私に対する反論意見があっても然りだと思います。

ただし、私自身は日本学生支援機構の第二種奨学金のところで触れた通り、奨学金を『借金』だと考えている派です。

借金』とは文字通り『借りた金』です。

借りたものは、いずれ返す義務があります。

そして、奨学金とは学生が第3者の団体から借りるモノです。

その理屈で考えると、奨学金とは『返済する義務』のあるお金であり、一言でまとめると『借金』ということになります。

まあ、こんな私の持論はさておき…

私に関して言えば、総資産がマイナス800万円からのスタートだったというワケです。

希望を持って社会人生活をスタートする人は多いでしょうが、残念ながら私はそうではありませんでした。

新卒でピカピカな新入社員のはずなのに、私は元気ハツラツといった感じではなかったと思います。


早く奨学金を返さなければ…。
リストラにでも遭ったら人生終了だよな…。
怪我や病気で働けなくなってもアウトだよな…。
返済は覚悟していたつもりだったけど、800万って本当に大金だよな…。

こんな風に、大学を卒業した直後の私にとって『800万円』という金額に対するプレッシャーは半端じゃなかったです。

多額の借金を背負っている”という事実そのものが、大きな精神的負担となるワケです。

自分の意志で借りた奨学金ではありますが…

実際に奨学金を使って過ごした学生時代とは、ハッキリ言ってプレッシャーの度合いが全く違います。

いよいよ、自分で稼いだ給料から奨学金の返済が始まる。

800万円という大金を返済するための戦いが始まる。

そんなプレッシャーが、徐々に私の心を蝕んでいきました。

毎月の給料から約4万円を支払う日々

私が毎月支払っていた奨学金の金額は合計で37,267円です。

まあ、ザックリとまとめて約4万円としましょう。

その4万円を毎月の給料から支払うことへの絶望感は半端じゃなかったです。

ちなみに、社会人1年目における私の月給(手取り金額)は16万くらいでした。

つまり、月々の手取り金額の約1/4が奨学金の返済に消えていったのです。

この現実を目の当たりして平然としていられるほど、私のメンタルは強くありませんでした。

実際、当時は給与明細や銀行通帳を見る度に溜息が出たものです。

ぶっちゃけた話、初任給の給与明細を見たときは喜びよりも悲しみの方が勝っていました。


約4万円を15年以上も支払うことへの“絶望感”がヤバい。
終わりの見えないトンネルを歩いているかのような“徒労感”がヤバい。
欲しいものを我慢しなければならない“憂鬱感”がヤバい。

このような『負の感情』で次から次へと湧き上がってくるんですよね。

自分の中では、奨学金の返済を覚悟していたはず。

なのに、それでも拭えないマイナス思考には本当に苦しめられました。

毎回ではありませんが、財布を出したり、お金の話をしたり、将来のことを考えたりするタイミングで、どうしても頭の中で奨学金のことがチラついてしまうのです。

ハッキリ言って、この鬱屈とした気持ちは奨学金を借りた経験がある人じゃないと理解できないと思います。

奨学金の返済額が大きい人ほど、こういった傾向が現れるのではないでしょうか。

こんな具合に、私は社会人1年目で奨学金の返済に伴う苦痛というものを思い知りました。

そして、社会人2年目以降になっても奨学金はまるで減らない。

何しろ、2年間(24ヵ月)働いてようやく90万円ほどを返すペースです。

奨学金800万のうち、1/8にも満たない金額です。

しかも、育英会に関しては『返還期間』が『平成43年9月』までとあります。

参考資料として、手元に残っていた育英会からの通知書を貼ります。



この数字の羅列に、何度苦しめられたことか…。

とにかく長い。

それはもう、途方もなく長い。

先が長すぎて、全額返済する日のイメージなんてとても湧きませんでした。

加えて、私が入社した医薬品の卸売会社は王手企業だったものの、決して高給というワケではありませんでした。

しかも、昇給額は乏しいというオマケつき。

どう足掻いたところで、奨学金の早期返済なんて見込めないような状況ときた。

そう、無理ゲーというヤツです。

ヒサシ
ヒサシ

今の会社で働き続ける限り、俺は奨学金の呪縛から抜け出せないのではないか?

そんな風に思うことも度々ありました。

そんな状況でしたから、より待遇の良い仕事を求めて転職活動もしました。

それはもう、必死で、貪欲に、そして一心不乱に転職活動しました。

 

高い給料を求めて転職することは『悪』なのか?いやいや、決してそんなことはないぞ!

 

全ては奨学金返済のため。

突き詰めて言えば、借金から解放されるため。

そのために、今以上に高給な仕事に就きたい。

そんな野心だけが強くなっていき、入社5年目でついに最初の仕事を辞め、製薬会社のMRになりました。

医薬品卸売の仕事に比べて、MRはとても待遇の良い仕事でした。

むしろ、MRの待遇をフル活用したからこそ、返済開始から8年で奨学金を全額返済できたと断言できます。

 

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とにかく、MRの給料は高いし福利厚生も充実している。

そのため、奨学金返済と並行して貯金もある程度は出来るようになりました。

今振り返ってみると、MRへの転職を果たしたことが、私の人生におけるターニングポイントとなりましたね。

結婚でも付きまとう奨学金の負い目

私は奨学金返済を始めてから6年目(2017年)に結婚しました。

しかし、今振り返ってみると奨学金の存在が『結婚における障害』であることを強く実感した時期でもあります。

無事に結婚できたこと自体は、結果オーライでした。

ですが、結婚前に妻の親御さんに挨拶しに行くとき、奨学金のことを打ち明けるべきかどうかは心底悩みました。

しかし、悩んだ末に『大人として金銭的な問題は相手方に伝えておくべきだ』という結論に至りました。

 

奨学金は結婚前に全額返済するべきか?奨学金800万プレイヤーが結婚当時を振り返ってみた

奨学金の存在を隠したまま結婚するのは不誠実だという話

 

当時の彼女(今の妻)には、既に奨学金のことは打ち明けており、結婚後も返済を続けていくことについては同意を得ていました。

(※彼女(今の妻)も奨学金を200万ほど借りており、奨学金には理解のある人だったのです。)

しかし、親御さんから理解を得られるかどうかは、また別の問題だと思っていました。

彼女(今の妻)との結婚を決意した時点で、奨学金の返済残高は約550万もありましたので。

ヒサシ
ヒサシ

550万もの借金がある男との結婚について、向こうの親御さんは許してくれるだろうか?

こんな具合に、当時の私にとっては甚だ疑問でした。

奨学金を返済中の社会人で、なおかつ結婚を意識している場合、既にご存知の人も多いかと思いますが…

ネット上では結婚前に奨学金が原因で破談になったという趣旨の投稿が多数あります。


相手の親から、奨学金を借りるような貧乏家庭とは親戚になりたくないと言われた。
自分の子供が借金(奨学金)を抱えている相手を連れてきたが、そんな人間との結婚は到底認められない。
そもそも、奨学金を借りるような経済感覚が理解できない。

Yahoo知恵袋や発言小町などを覗いてみると、このような投稿がゴロゴロと転がっています。

それはもう、枚挙に暇がないくらいです。

彼女(今の妻)との結婚を意識し始めて以降、私はそういった投稿に目を通す頻度が増えました。

その度に、彼女の親御さんから好印象を得るためには、一体どうしたものかと知恵を絞る日々か続きました。

そこで、親御さんへの挨拶前に、せめて日本学生支援機構の利子付き奨学金だけでも全額返済することを決断。

当時400万ほどあった貯金の約半分を使って繰り上げ返済しました。

当時の返済情報がこちらです。

赤枠の部分にご注目ください。

ご覧の通り、2017年の8月28日に当時の残額『1,919,317円』を一気に返済しました。

当時の自分にとっては大きな決断でした。

繰り返しになりますが、そのときの貯金額は400万ほどした。

その半分ほどが奨学金返済で一気に消えたのです。

(※貯金が200万ほど残っていれば結婚資金としては十分だろう…とも考えての判断でした。)

自分で決めたこととはいえ、銀行通帳の預金残高が400万⇒200万になったのを見た瞬間は切なかったです。

何しろ、自分が頑張って溜めた金額が、僅か1日で吹っ飛んでしまったのですから。

ヒサシ
ヒサシ

今でもよく覚えているのですが、少しだけ涙が出ました…

自分自身が下した決断とはいえ、預金残高が200万も減ったのことに対する虚しさは尋常じゃなかったです。(涙)

さて、そんな流れで有利子の奨学金をやっつけた上で彼女の実家を訪問。

このときは親御さんと初めて会うこと以上に、『奨学金の件について理解を得られるだろうか?』ということについて緊張しました。

事前に彼女(今の妻)から、親御さんに奨学金の件は事前に伝えてもらっていました。

しかし、親御さんがどんな反応を示すかは未知数です。

挨拶もそこそこに奨学金の件を切り出し、親御さんに結婚後の返済プランを説明。

さらに自分なりの結婚のケジメとして、つい先日、有利子の奨学金を全額返済し、奨学金の返済残額を550万⇒350万まで減らしたことを申し出る。

極めつけは『残りの奨学金350万に関して、○○さん(今の妻)には絶対に迷惑を掛けないようにします!』と誓いの宣言。

そしてようやく、親御さんから結婚への同意をいただくことが出来ました。

彼女(今の妻)が奨学金を借りていたことに加え、実はお母さんの方が奨学金を借りた経験があったのです。

ヒサシ
ヒサシ

後でそのことを知って、とても驚きました!!

そんな背景があったことから、親御さんとしては父母共に奨学金に理解がある人たちだったのです。

今振り返ってみると、私の誠意と気合が伝わったのか、お父さん(今の義父)が神妙な顔をしていたのが印象的でした。

2019年に育英会の奨学金を一括返済!!

製薬会社のMRとしての仕事も軌道に乗ってきた2019年、私は育英会から借りている奨学金を一括で返済することを決意しました。

理由としては、育英会の奨学金を一括返済できるだけの貯金が出来たからです。

先述した通り、私は結婚前に日本学生支援機構の第二種奨学金を全額返済しています。

それ以降、返済が残っていたのは育英会の奨学金のみであり、月々の返済額は20,200円でした。

まあ、ザックリとまとめて約2万円としましょう。

確かに、社会人になりたての頃と比べて返済金額は減りました。

しかし、それでも銀行通帳を見る度に2万円が口座引き落とされているのを見るのは、やはり良い気分ではありません。

育英会の奨学金は利子がないタイプのものでしたが…

私としては、利子とは関係なく毎月コツコツと返すこと自体に嫌気が差していたのです。

ヒサシ
ヒサシ

この際、負債を一気に解消して楽になりたい!

いい加減、奨学金の呪縛から解放されたい!!

そう思った私は、当時600万ほどあった預金残高を見て、自分はどうするべきかを考えました。

連日連夜、それはもうマジで考えました。

そして色々と考えた末、育英会の奨学金残額 約300万を一括で支払うことにしたのです。

そして、2019年8月~9月にかけて奨学金の残額を全て一括返済!!

その後、育英会から『返還完了』の連絡文書が届きました。

そのときの文書がこちらです。


※個人情報の部分はマスクしています。


この返還完了という文字を見たときは、本っっっ当に感無量でした。

何と言っても、奨学金という名の呪縛から解放されたのですから。

これでもう、何か買い物をする時に奨学金の存在が頭の中でチラつかなくて済む。

将来について考える時も、奨学金のことを意識しなくて済む。

そのことが、心の底から嬉しかったのです。

ヒサシ
ヒサシ

良い年齢したアラサーのくせして、妻の前で泣きました…

ちょうど、奨学金の返済を始めてから8年が経っていました。

こうして、奨学金という名の『借金』との戦いがようやく終わったのです。

まとめ:奨学金の返済は辛いが、それを乗り越えたときの感動は計り知れない!

ここまで長々とした文章を読んでいただき、ありがとうございました。

多分ですが、こんな駄文を最後まで読んでくれたのは奨学金に興味がある人か、あるいは現在進行形で奨学金を返済している人なのではないかと思います。

奨学金の性質、800万円の重み、それを借りた人間の気持ち等々。

これらについて、少しでも伝わったのなら幸いです。

奨学生にとって、奨学金との付き合いは果てしなく長いものになります。

当たり前の話ですが、学生時代だけでなく社会人なって以降も続くわけですからね。

実際、私自身も『奨学金800万プレイヤー』として過ごした日々は精神的に堪えましたので。(汗)

学生時代の4年間。

そして、社会人としての8年間。

これらを合計した12年間は本当に長く、そして苦しいことが沢山ありました。


この程度の給料で、奨学金を全額返済できる日なんて来るのだろうか?
そもそも、奨学金を借りたこと自体が間違いだったのか?
こんなに苦しむくらいなら、大学に行かないで高卒で就職しておけば良かったのか?

このようにネガティブな堂々巡りを、それはもう幾度となくしました。

そして、その度にメンタルを消耗していました。

何かにつけて、奨学金の存在が頭の中でチラつく。

将来に対して、漠然とした不安を拭えない。

こんな感じで、特に社会人になって以降は悶々とする日々を繰り返していました。

学生時代を含めて、とにかく『負の感情』が尽きない12年間だったと思います。

しかし、それを乗り越えたことでお金の怖さ・大切さ・尊さなどを学ぶことも出来ました。

特に、20歳に満たない若い頃から『カネとの付き合い方』というものについて真剣に考えた経験は、現在の私にとって大きな財産です。

良くも悪くも、奨学金という3文字からは本当に多くの教訓を得ました。

ついでに言うと、返済完了後は奨学金のことで悩まなくても済むようになったお陰なのか、精神的にメチャクチャ楽になりました。

これは即ち、それだけ奨学金という存在が自分にとって負担であったということなのだと思います。

ヒサシ
ヒサシ

奨学金を完済した後だからこそ、奨学金の“重み”を改めて実感できたという感じです!

昨今では、大学生の2人に1人が奨学金を借りる時代とも言われています。

ですから、世の中には奨学金の返済で苦しんでいる人も相当数いることと思います。

私も2019年までは、その中の1人でした。

しかし、私のような平凡な人間ですら800万円もの大金を返済することが出来ました。

これは紛れもない事実です。

誰かの奨学金返済に関して、この記事が勇気やモチベーションを奮い立たせることに役立ってくれたらと思います。

奨学金の返済は大変だと思いますが、どうか頑張ってください!

筆者こと『奨学金800万プレイヤー』はいつでも応援しています!!

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  1. さわ より:

     初コメントです。私の返済総額はヒサシさんほどではありませんが、約540万円ほどで、社会人5年目の現在、繰り上げ返済を何度も行い、残り200万円ほどです。
     文章を読んでいて、共感する点が多々ありました。出身大学は地方国立ですが、授業料も払える家庭ではなかったため、私もかなりの負債を抱えての社会人スタートであったことを今でも覚えています。親を恨んだこと、経済的に恵まれた友人を見て羨ましいと思ったことも数えきれないほどありますが、ヒサシさんの前向きな姿勢に勇気付けられました。

    • ヒサシ ヒサシ より:

      さわさん

      コメントありがとうございます!
      世の中には「家が貧しいなら奨学金を借りて進学すれば良い」などと軽々しく言う人もいますが、当事者である奨学生にとって、そう簡単には割り切れませんよね。

      お金に関しては「持つ者」と「持たざる者」がいます。
      私は勿論のこと、さわさんも後者に分類される人間であることは間違いないです。

      私は学生時代にその現実を突きつけられ、同級生との経済格差を感じる度に苦悩した時期もありました。
      ですが、今振り返ってみると貴重な人生経験だったようにも思えます。

      さわさんが抱えている奨学金の残額200万円について、無事に早期返済が終わると良いですね。
      陰ながら応援しています!

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